堂本委員提出資料

2012年8月10日「報告書(案)」に対する意見

 男女共同参画こそが社会の発展と個人の幸福の実現の前提条件であるとの認識に基づき、その教育・学習支援のためにヌエックの機能を抜本的に改革し、在り方を見直すと同時に、従来から培ってきたネットワークやノウハウ・情報などの実績をフルに活用し、「戦略的推進機関」として再建する、との趣旨に賛同するものである。

「戦略的推進機関」の確立

1)宿泊研修機能を活用した教育・学習、交流事業
 NWECは宿泊施設を活用した研修や交流によって各地域の男女共同参画センターや民間団体とのネットワークを構築し、男女共同参画の全国展開を図る上での基盤となっている。しかも、宿泊施設を使った国際的な交流事業でも成果を上げており、積極的な活用が期待される。

 ▲宿泊研修機能を活用した教育・学習、交流支援等を通じて男女共同参画を推進する「戦略的推進機関」を確立する方向で、関係施策と推進体制を見直すべきである。

2)対象に教育委員会、学校等を加えることについて
 「戦略的推進機関」は大学・学校・企業・官公庁等の管理職や人事担当者等多様なステイクホルダーを対象にしているが、教育委員会や学校の教師が報告書には含まれていない。文科省としては 教育委員会の指導主事、学校の中核的な教員(スクールリーダー)を加えるべきと考える。独立行政法人教員研修センターと連携し男女共同参画の意義・メリット等を国内外の具体的な成功事例を含めて学習できる研修機会を提供する必要がある。

 ▲ 教育委員会の指導主事、学校の中核的な教員(スクールリーダー)を対象に、児童生徒の能力を男女平等に開発・向上させるとはどのような教育実践をいうのかについて理解を促すプログラムを開発・提供し、講師の紹介・派遣等を独立行政法人教員研修センターと連携して行う。

3)多角的交流事業の展開について
 国内的にも、国際的にも女性団体や、学会、民間団体、国際機関など多様なセクターとの連携を深め、可能な限り変化に富んだ、施設機能を多用に活用し、魅力ある交流事業の運営が求められる。

 ▲ 国内的、国際的交流事業は、ヌエック主導による運営から、施設等を活用しつつ、女性リーダーのグループや適切な民間団体、国際機関等との連携を強化し、多角的運営方式に転換する。

4)国際的なネットワークを構築し、男女共同参画推進の「ハブ機能」を発揮する。
 NWECはアジア太平洋地域諸国のみならず世界各地域における女性教育等の関係機関や国際機関・団体等との連携を構築してきた。今回の報告書は国際的機能についての記述が薄く、より充実した内容を書き込むべきである。

(1)中心となる機能・取り組み

▲4. 諸外国の関係機関との連携・協力
 アジア太平洋地域諸国のみならず世界各地域における女性教育等の関係機関や国際機関・団体等との連携を充実し、人材育成や調査研究を共同で行う等、男女共同参画の国際的なネットワークを強化し、ハブ機能の発揮を図る。

(報告書の概要)
▲○ 諸外国の関係機関との国際的なネットワークを構築し、男女共同参画推進の「ハブ機能」を発揮する。

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課男女共同参画推進係

(生涯学習政策局男女共同参画学習課男女共同参画推進係)