平成22年5月25日(火曜日)15時~16時40分
文部科学省 5階 5会議室
秋本委員、石原委員、江守委員、小泉委員、佐藤委員、柴田委員、清水委員、高橋(邦)委員、高橋(純)委員、原委員、藤田委員、藤本委員、本田委員、前田委員
齋藤生涯学習政策局参事官、中村生涯学習政策局参事官付企画官 ほか
(○委員、△事務局)
(1)「教育の情報化に関する手引」(高等学校)の作成について
○38頁に追加された「デジタル型ドリル教材」を使用した漢字書き取りの例があるが、デジタル型ドリル教材とはどのようなイメージのものか。また、用語として正しいのか。
○学習指導要領の記述を踏まえて追記したもので、携帯型ゲーム機を活用した漢字書き取りをイメージしている。用語については適当な用語があるのであれば改めたい。
○携帯型ゲーム機を活用するのであれば「教員の活用」ではなく「児童生徒の活用」の項に書くべきではないか。
○34頁の理科は化学だけに限られる内容ではないため(化学)を取り、理科の全ての教科の事例とした。47頁の公民科の事例はもともと現代社会、倫理、政治経済それぞれに書いていたものを一つにまとめた修正を行っている。37頁は内容を精査した結果、地学の内容は含まれなくなっており、( )から地学を削除してほしい。
○49頁に「していただきたい」という表現があるが「望ましい」というような表現に改めた方がよいのではないか。
○私が前回、小中学校の第3章を担当した際は、現場で使われていないものについては記述しないように注意した。今回の記述を見ると、携帯ゲーム機やメーリングリスト、SNS、教材をインターネット上で公開などの事例があるが、これを見た教育委員会の情報担当指導主事がこれらを使わなければならないものと取られる可能性があるのではないかと気にかかる。
○高校では科目によっては担当教員が1人しかいないこともあり、メーリングリストを活用することは教材開発等を行う上で欠かせない。47頁の「携帯情報端末」については、携帯電話を使うことをイメージして記述した。携帯電話を使った事例はすでに行われている。
○メーリングリストを活用することを否定するものではない。手引に事例を書いた場合に、教育委員会の指導主事等にこれらの事例を「やらなければならない」と取られる危険性があることを指摘している。
○47頁の「携帯情報端末」はどのようなものをイメージしているのか。
○49頁の専門教科に関する記述は第4章の同様の記述と表記をそろえる必要があるのではないか。
○84頁の【個々の内容に応じた指導例】の位置が違っているので、事例の前に移していただきたい。
○70頁の共通教科情報科の記述について、「3観点」を追記してはどうか。また、いくつか表記を統一すべき言葉がある。82頁の「社会と情報」の「情報通信ネットワークの仕組み」や84頁の下から3つ目の事例は記述を整理した方がよいのでは。
○79頁の事例の最後にデータバックアップを取ることについての事例を追記してはどうか。
○85頁のインターネット上の犯罪に関する事例で「被害を最小に抑える」とあるが「被害を防ぐ」とする必要があるのではないか。
○80頁の「会の出席者に会場をお知らせする」は「会の出席者に会場を知らせる」でよいのではないか。
○共通教科情報科の事例を数多く記述したが、他の教科とのバランスについては問題ないか。
△本検討会での議論を踏まえた手引案を文部科学省の教科調査官に見てもらう予定であり、その際に整理を行いたい。
○共通教科情報科については、他の教科と比べて事例の数が多くなっても特に問題ないものと考える。
○90頁の「情報空間」という表現について、適切かどうかご意見いただきたい。
○「サイバー空間」ではどうか。
○その他の用語、あるいは文章そのものの修正についての案があれば事務局まで意見を提出してほしい。
○90頁の共通教科「情報」とあるが、第4章の表記との意味が異なるのでなければ表記を統一する必要があるのではないか。
○前回、図6-5のタイトルが正確ではないので検討してほしいと提案したがどのようになったか。
△検討中である。
○前回、私立の位置づけについて意見を出したがどのように整理されたのか。
△第7章の校務の情報化に関しては、教育委員会と公立の小中高校を念頭に置いており、私立の場合、都道府県の学校法人担当課と私立学校との間で同様にネットワークを結ぶことは考えにくいと思われる。「等」については、校務の情報化を進めるにあたり、首長部局である情報推進担当課との連携も考えられることから「等」を付記したもの。
○これまでの意見を踏まえて、座長預かりとして、今後は必要な修正を事務局と行いたいと思うがどうか。
(委員より了解の声)
○数学の教科書を黒板に拡大投影したイラストがあるが、せっかく黒板に投影するのであるのだから、二次関数のグラフや世界地図など、手書きで黒板に書くと手間がかかるものを例としたほうがよいのではないか。ネチケットのイラストで制服姿の高校生が携帯電話を使用しているものがあるが、校内への携帯電話の持込を禁止している学校もあるので、制服ではなく私服のほうがよいのではないか。
○黒板よりも、ホワイトボードのイラストがあってもよいのではないか。プロジェクタは台上にセットしているイラストが多いが、天井からつり下げているイラストも必要ではないか。
○黒板をなくすことは無理である。
○女の子のイラストは、ご意見の通り私服で構わない。携帯電話、パソコンなどいろいろなものでつながっていて、みんながルールを守っているのがわかればよい。私服にあわせて、携帯電話のメールの内容を変えていただいてもよいし、そのままでもよいのではないか。
○拡大投影の事例だが、ICT活用を身近に感じてもらうためにも教科書の拡大投影など手軽な事例でよいのではないか。
○拡大投影の事例について、教科書の拡大投影はすでに現在の手引のイラストにいくつも事例があるので、違う事例を使用してもよいのではないか。
○現在の手引のイラストにもいえることだが、プロジェクタと黒板との距離が短すぎる。実際の教室ではこれほど近くにセットすることは難しい。
○イラストの黒板の日付が横書きだが、横書きに書くことはあるのか。無くてもよいのではないか。
○県の教育委員会の情報担当の指導主事は必ず持っており、予算要求や教員研修等のためのバイブルとなっている。一方で現場の先生方は読む時間がないせいか、あまり使われていないように思う。現行の手引の第3章を写真やイラストでわかりやすく現場教員向けに説明したパンフレットを1万部作成したが、希望がたくさんあり全てなくなったくらいであり、ICT活用の手引や解説に対するニーズはあるものと思う。今回の手引もターゲットを絞って、章ごとに抜き刷りをしたり、内容を凝縮したパンフレットのようなものを作成したりするとよいのではないか。
○作成する冊数が少ないため、現場まで行き渡らないのではないか。学習指導要領と同程度の値段で販売してはどうか。
○手引の手引、パンフレットの作成は必要ではないか。私は教員養成系大学で教員をしているが、教員志望の学生対象の授業にこの手引を使用している。学校でのICT活用の推進にあたり、ネックとなっているのは教員養成の部分であり、教員養成でもこの手引を活用するような仕組みができれば。
○手引の認知・周知を教育委員会に任せず、どこか手引きの中にナビゲーションを入れるなどして、ここを見ればショートカットができるようなものを入れたらどうか。
○学校の教員は予算をどのようにすれば確保できるのかわかっていない。情報化推進にあたり、どのようにすれば機器等に必要な予算を確保できるのか分かるとよいのではないか。
○例えば第1章にこれまでの教育の情報化推進に関する施策等の流れ、概要が分かるものがあればよいのではないか。
(2)その他
平山、小澤、中村
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