資料2 幼児理解に基づいた評価に関する検討会(第1回)で頂いた御意見について

<幼児理解に基づいた評価の充実に関して>
・幼稚園が日頃やっているような、複数の視点によって子供の見方を変えていくこと等を、小中高にも発信していけると良いのではないか。
・保育を振り返る際に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」があることで、保育の偏りに気付き、それがゆくゆくは要録につながっていくのではないか。 
・1年間の保育の最後に要録に書くことで、若い教員であっても子供の見方が明確になってくる。また、園内で子供の見方が共有されていくことが教育の質を確かなものにしていくことにつながる。
・言語的な記録だけでは限界があるため、具体的な様子が分かるような視覚的な情報を活用した記録の取り方について工夫できるのではないか。


<指導要録の記載等に関して>
・要録の記載に当たっては、教員が、下書きをしたものについて、資質・能力という視点から強調するものを加えたり、修正したりする際に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を活用していくことが考えられるのではないか。
・要録には「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の10項目を全て書くわけではなく、この子供のどういったところを特に書いてあげるといいんだろうかと振り返るときに、頭に浮かべながら書くことで、偏りをなくすことができるのではないか。
・次の指導者がイメージできるように分かりやすく記載し、満3歳、3歳、4歳と積み上げながら指導の継続性を図り、教育の保証をしていくことが大切。
・教員の働き方改革も議論されており、要録はしっかりと書く必要はあるが、教員の負担も考えながら検討することが必要。
・資質・能力、領域、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の関係を要録の様式の中でどのように示すか検討が必要。


<小学校等につないでいくことに関して>
・小学校の教員が「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を到達目標として誤解して捉えないように留意が必要。
・小学校に対しては、幼児がこの活動を楽しんでいたということではなく、その活動における試行錯誤の様子など、どのように子供がのびていったかが見えるように伝えることが重要。
・説明の文言として抽象度が高くなってしまうので、そうならないような記述の工夫ができないか。
・要録は次の指導者に送るメッセージであり、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を活用しながら小学校教育との円滑な接続に向けて、しっかり書いていく必要がある。どう伝えていくか、どう書くかということについても共通理解できるようにすると良いのではないか。
・小学校の教員が読みやすくなるよう、幼稚園、保育所、こども園の指導要録について整合性を図っていくことが必要ではないか。
・日頃の連携等を通して、幼児教育についての理解や、そこでの評価を小学校が適切に理解することが重要。

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