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小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議(第3回) 議事録

1.日時

平成28年6月3日(金曜日) 16時00分~18時30分(開場15時45分)

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館 文部科学省3階3F1特別会議室

3.議題

  1. 取りまとめ案について
  2. その他

4.議事録

【堀田主査】    それでは、定刻となりましたので、ただいまから、小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議の第3回目を開催させていただきます。本日は、お忙しい中、御参集いただきまして、まことにありがとうございます。
  なお、本日、報道関係者より、冒頭のカメラ撮影を行いたい旨申し出があり、これを許可しておりますので、御承知おきください。
  最初に、事務局から配布資料等の確認につきましてお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    それでは配布資料の確認をさせていただきます。
  本日の配布資料、資料1、「議論の取りまとめ(案)」につきましては、机上にペーパーでお配りさせていただいているところでございます。その他の資料、小学校部会の主な意見や参考資料等につきましては、タブレットの方に入れさせていただいております、第3回資料というところでございます。不都合等ございましたら、事務局までお申し付けくださいませ。
【堀田主査】    ありがとうございます。
  それでは、本日の議事ですが、この有識者会議の議論の取りまとめ案につきまして御議論いただきたく思います。本日、資料1としてお配りしております「議論の取りまとめ(案)」につきましては、事前に先生方にメールでお送りさせていただいて、そして、皆様から頂いた御意見を事務局の方でしっかりと反映したというものになっているということでございます。そのため、事務局からの説明はこの後していただきますが、それ自体はコンパクトにしていただきまして、意見交換の時間を約2時間ほど取りまして、十分に議論していただきたいと考えております。そして、本日、御意見が出尽くしたということになって、議論の内容が整うようであれば、主査である私への一任とさせていただいて、この先を進めてまいりたいと考えているところでございます。仮に、もし検討事項が幾つも残るようでございましたら、次回の開催を検討するということにさせていただきます。
  誠に申し訳ございませんが、カメラ撮影はここまでとさせていただきます。よろしくお願いいたします。
(報道関係者退室)
【堀田主査】    それでは、まず事務局から、資料に基づいて説明をお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。それでは、まずタブレットの方なんですけれども、第3回資料の資料2というものを少しだけ御覧いただけますでしょうか。
  プログラミング教育に関する第1回、第2回の議論を、天笠先生に主査をしていただいております、小学校に関する議論の取りまとめを全体的にやっている、中央教育審議会教育課程部会小学校部会で御報告をさせていただいたときの主な意見でございます。5ページにわたってございますように、関心は高く、かなり御意見を頂いております。
  小学校において、具体的にどのような枠で実現していくのか、小学校の先生方のいろいろな業務の負担感ということと重ね合わせながら考えていくべきではないかというような、実現に向けてのいろんな不安を解消していかなければいけないという中での御意見とともに、一方で、プログラミング的思考ということを深めていくためのプログラミング教育への期待ということも多く寄せられたところでございます。
  5ページ目、一番最後にございますように、デジタルとアナログということは二者択一ではなくて、共存あるいは統合的に捉えていくということが、これからの教育の方向性ではないか。そういった中で、プログラミング的思考ということを育んでいくことが重要ではないか。そうした総論と、現場に下ろしたときの具体のところ、これをしっかりとすり合わせていく必要があるのではないか。こういった御意見を頂いたところでございますので、そういったことも踏まえながら、本日、資料1を御覧いただければと存じます。
  それでは、資料1でございます。先生方には本当に短い間に御意見、チェックを頂きまして、本当にありがとうございました。それを踏まえたものになってございますけれども、まだまだ不十分なところ等ございましたら、是非、本日御意見賜れればと思っております。
  まず、1ポツから始まる本文の前に、議論の視野ということで、議論の全体像をまとめております。3つ目の丸で、プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではないということを明確にしたということ。また、次の丸で、プログラミングを含む全ての教育の基盤として、言語能力の育成や各教科の思考力の育成ということも重視していくということ。また、プログラミング教育の実施に当たって、ICT環境の整備や指導体制の確保等の条件整備が不可欠であるということ。また、こうした全体の議論の前提といたしまして、一番下の丸にございますように、情報化の進展が教育に与える影響、2ページ目、情報化の進展と教育課程との関係について整理をさせていただいたということでございます。この議論につきましては、今後、中教審や関係会議に引き継がせていただくということ。外国語教育の教科化等に向けても備えなければならない小学校現場の不安感を少しでも軽減し、プログラミング教育の円滑な実施に資することを期待するものであるということを記させていただいております。
  2ページ目、1ポツは、いわゆる「第4次産業革命」と言われるものが教育に何をもたらすのか。3ページ目にございますように、「学ぶ」ことの意義と、これからの時代に求められる力の再確認、何を学ぶのかということに加えて、どのように学ぶのかという学習過程の在り方、その成果として、何ができるようになるのかという資質・能力の在り方、こういったことを議論している中教審の議論の方向性ということが極めて重要であるということを記させて頂いております。
  また、「次世代の学校」の在り方、4ページ目でございますけれども、丸1から丸3にございますような、ICTの持つ特性や強みということを生かしながら、教員の授業力の向上や学校の機能強化に資するICT環境の在り方を念頭に置きながら、「次世代の学校」にふさわしい環境整備と新しい教育課程の在り方を併せて議論していくことが重要であるということでございます。
  それから、2ポツ、これからの時代に求められる資質・能力とはということでございまして、これからの子供たちに求められる力というものが、これまでにないような全く新しいものということではなく、従来からも重視されてきているような読解力や論理的・創造的思考力、問題解決能力、人間性等について、こうした社会の変化の文脈の中でその意義を改めて捉え直し、しっかりと発揮できるようにすることではないかということでございます。
  そうした中で、5ページ、情報を読み解くというところでございますけれども、本会議でも、子供たちが教科書の文章を読み解けていないのではないかというような問題提起もあったところでございます。国語教育を中心としまして、「テクストを理解するための力」、「文章や発話により表現するための力」、こうしたこともしっかりと図っていくということも全ての前提になるということでございます。
  (2)でございますけれども、問題を発見・解決し、新たな価値を創造していくということ。ここでの創造は、大規模なイノベーションに限られず、自他の生活や人生を豊かなものにしていく様々な工夫が含まれるということ。そうしたことに向けて、子供たちが、情報技術を効果的に活用しながら、論理的・創造的に思考し課題を発見・解決していくために、コンピュータの働きを理解しながら、それが自らの問題解決にどのように活用できるかをイメージし、意図する処理がどのようにすればコンピュータに伝えられるか、6ページでございますが、更に、コンピュータを介してどのように現実世界に働きかけることができるのかということを考えていくことが重要であるということ。
  そのために、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく、こういったことがまさに「プログラミング的思考」であって、プログラミングに携わる職業を目指す子供たちだけではなく、どのような進路を選択し、どのような職業に就くとしても、これからの時代において共通に求められる力ではないかということでございます。
  また、(3)でございますけれども、人間ならではの感性を働かせながら、よりよい社会や人生の在り方について考えること、学んだことをそうした人生や社会の在り方に生かそうとすることも極めて重要になってくるということ。こうしたことを、7ページ目にございますように、「学びに向かう力、人間性等」として、教育課程全体の中でバランス良く育んでいくことも重要であるということでございます。
  3ポツからが、学校教育におけるプログラミング教育の在り方とはということでございます。(1)、2つ目の丸にございますように、便利さの裏側でどのような仕組みが働いているのか、便利な機械が「魔法の箱」ではなく、プログラミングを通じて人間の意図した処理を行わせることができるものであるということを理解できるようにすることは、時代の要請として受け止めていく必要があるということ。一方で、時代を超えて普遍的に求められる力とは何かということも見極めていくことが重要であるということでございます。
  7ページ目の一番下の丸にございますように、どのような時代になったとしても、社会でコンピュータが果たす役割を理解しながら、「プログラミング的思考」を発揮し、その時代の情報技術を効果的に活用して問題を発見・解決していくことの重要性は、時代を超えて変わらないものと考えられるということでございます。
  そうした中で、8ページ目、学校教育として実施するプログラミング、2つ目の丸にございますように、これは冒頭に申し上げたプログラミング教育の定義でございますが、より詳細に知識・技能、小学校では、身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。思考力・判断力・表現力としましては、「プログラミング的思考」、学びに向かう力・人間性等といたしまして、発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとするということでございます。
  (3)でございますけれども、中学校・高等学校では、子供たちの抽象的な思考の発達に応じまして、構造化された内容を体系的に教科学習として学んでいくことになるわけでございますけれども、9ページ目、2つ目の丸にございますように、小・中・高を見通した中で、小学校においては、身近な生活の中での気付きを促したり、各教科の思考力をつなげたりということの段階であることを踏まえた、小学校教育の特質に応じた在り方が必要となるということ。また、次の段落にございますように、特別支援教育の観点ということも踏まえた在り方ということに留意が必要であるということでございます。
  そして、4ポツでございますけれども、小学校教育における実施の在り方。指導体制につきまして、学級担任制がとられていることなども踏まえながら、一番下でございますけれども、小学校におけるプログラミング教育が目指すのは、子供たちが、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験しながら、10ページ目でございます、身近な生活でコンピュータが活用されていることや、必要な手順ということに気付くこと、「プログラミング的思考」、また態度ということでございます。小学校におけるプログラミング教育が目指すこういったことを実現するということのためには、学級担任制のメリットを生かしながら、教育課程全体を見渡した中で、プログラミング教育を行う単元を各学校が適切に位置付け、実施していくことができるようにすることが必要であるということでございます。
  こうした実施に当たっては、コーディングを覚えるということが目的ではないということ。中教審で議論されております「主体的・対話的で深い学び」の実現に資するプログラミング教育とすることが重要であるということ。学習成果に結び付くような指導上のねらいを明確にしていく必要もあるということでございます。
  こうしたことがしっかりと実現されますよう、一番下の行でございますけれども、総則の規定において、「カリキュラム・マネジメント」の中での実現を明確に位置付けるとともに、一方で、具体的な実施の在り方については、学習指導要領の解説や指導事例集を広く普及させていくということも重要であるということでございます。こうした全ての小学校を念頭に置いた実施に加えまして、様々、研究開発校等の先進的な取組ということも促していく必要があるということでございます。
  より具体的な在り方でございますけれども、11ページ目、(2)でございます。各小学校においては、各学校における子供の姿や学校教育目標、環境整備や指導体制の実情等に応じて、教育課程全体を見渡して、プログラミング教育を行う単元を位置付けていく学年や教科等を決め、地域等との連携体制を整えながら指導内容を計画・実施していくことが求められるということでございます。
  教科教育等の強みとプログラミング教育のよさが相乗効果を生むような指導内容を具体化していくことが望まれ、こうした教材等の開発・改善ということを、新しい指導要領とその先の在り方も見据えながら行っていくことが求められるということ。現時点で各教科等ごとにイメージを示しますと、以下のようなことであろうということでございます。
  ここに掲げていない教科等においても、今後在り方が検討されることが望まれますけれども、例えば、総合的な学習の時間においては、情報に関する課題を探求する中で、暮らしとプログラミングの関係を考え、プログラミングを体験しながらよさに気付く学びを取り入れていくこと、12ページ目にございますけれども、課題を各学校が設定するので、より幅広い課題に対応できるような教材の開発も求められるということ。
  また、理科におきましては、身の回りには、電気の性質や働きを利用した道具があることを捉える学習の中で、プログラミングを体験しながら、様々なことに気付く学習を取り入れていくということ。そして、ともすれば、現場の先生方が何とかプログラミングを取り入れようと工夫を考える余り、理科の3ポツ目に書いてあるようなことを行う、これは理科の中でということですけれども、そうしたことがないように、少し留意点などを改めて確認しておく必要があるということでございます。理科としての1つ目のポツのような、本質的な学びの在り方ということをしっかりと示していくということが重要であるということでございます。
  また、算数につきましては、ともすれば、計算するということをプログラミングでやればいいのではないかということになってしまうかもしれませんが、計算するということは、私たちが、一人一人がしっかりと自分の頭でできるようにするということが必要であるということ。むしろプログラミングを用いずに計算を行うということ自体が、思考につながっていくのではないかということ。こうしたことも踏まえながら、具体的な効果的な場面を考えていかなければいけないということ。例えば、図の作成等において、13ページ目、プログラミングを体験しながら考えて、よさに気付いていくという学びも考えられるということでございます。また、13ページ目、上から2つ目のポツにあるようなことは、留意していかなければいけないということでございます。
  音楽におきましては、創作用のICTツールを活用しながら、音の長さや高さの組合せなどを試行錯誤して、つくる過程を楽しみながら見通しを持ってまとまりのある音楽をつくること、そうした中で、子供一人一人の創造的な学びを実現していくということが考えられるところでございます。
  図画工作につきましては、子供たちが材料の形や色、質感、性質などの特徴を捉えたり、イメージを持ったりしながら、豊かに発想し構想し造形的に表わすということが極めて重要でありますので、そうした過程の中で表現しているものを動かしてみることによって、新たな発想や構想を生み出したり、異なる視点からよさや美しさを感じたりすることができるようなプログラミング教育が考えられるということでございます。こうした子供たちの感性にも響くようなプログラミング教材ということを、我が国の技術力と教育力を結集して、開発につなげていくことが期待されるというところでございます。
  14ページ目は、特別活動でございます。クラブ活動ということ、子供たちの関心に応じてプログラミングということを取り入れていくことが考えられるということでございます。そして、丸の部分でございますけれども、こうした位置付けに当たっては、総合的な学習の時間を軸としながら他教科においてもということが効果的であると考えられますけれども、具体的な実施の在り方、各学校における子供の姿や学校教育目標、環境整備や指導体制の実情に応じて、柔軟な体制が検討されることが、具体的な実施につながるということでございます。総合的な学習の時間と教科の両方で実施したり、教科のみで実施したり、総合のみで実施するなど、柔軟な在り方をまずは考えていくべきではないかということでございます。そうしたことのために、指導事例集などを広く普及させていくこと。また、プログラミング教育そのものではなくても、国語や算数の論理的思考など、プログラミング的思考につながる教科の学びとの関係性も分かりやすく示していくことが求められるということでございます。
  (3)学校外とのつながりでございます。小学校における教育をきっかけとして、更に学んでみたい、更にプログラマーを目指したいという子供たちが増えてくることも期待されるわけでございます。15ページ目にございますように、民間の様々な機会、土曜学習等につなげるように、地方も含めて、官民連携した体制づくりが求められるところでございます。
  最後、5ポツのところでございます。先生方に頂いた意見を踏まえて入れてございますけれども、まだまだ記述が不十分なところがございますので、本日、特にこの部分については御意見を頂き、反映させていきたいと思っておりますけれども、ICT環境の整備、全ての小学校における必要な環境の整備、効果的なプログラミング教育を実現する教材の開発と教員研修の在り方、小学校教員が活用しやすい教材、ポータルサイトということも考えられるのではないか、教員の資質向上につながる教員研修に活用しやすいものにもつなげていきたいということ、また、一番最後のページでございますけれども、指導体制の充実、それから、社会と連携・協働した体制の確保ということでございます。
  これをベースに、本日御意見を賜れれば幸いに存じます。よろしくお願いいたします。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  それでは、これから2時間ほど、結構長丁場ですけれども、御意見をたくさん頂きたいと考えているところでございます。どこからというふうには決めませんので、いろんなところは関係していると思いますし、皆さんのお立場も、それぞれのお立場があると思いますので、どこからでも結構でございます。もし幾つも御意見がある方は、何回かに分けて、時間はたっぷりありますから、お願いしたいと思います。御意見のある方は、こういうふうに名札を立てていただいて、意思表示をしていただきますと、私の方で指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
  では、どなたから行きましょうか。
  では、私から行きますけれども、一番最後のところをできるだけ御意見を頂きたいという事務局の御発言がありました。プログラミング教育は、例えば、アンプラグドという考え方もあるので、初期の段階では、コンピュータを使わなくてもできる部分は、それはあるとは思いますけど、コンピュータで何か動かして、それを体験しながら学んでいくということを考えると、そういう整備がない中でできるものではないわけでございますので。かといって、学校現場の今の現実を考えると、コンピュータ室に児童数分あるわけではないとか、古いとか、もうサービスが終わっているものが入っているとか、あるいは、そこをどこかの教室が使っていたら、ほかの教室ではできないとか、そういうような状況があることを考えると、できるだけ教科の学習と関連付けて行うためにも、この条件整備というのは強く進められるべきではないかと、私としては考えています。是非、その辺、なぜ整備をしなければいけないかということの理屈をしっかりと書き込みたいなと思うところです。
  時間を稼ぎましたが、いかがでしょうか。利根川委員、どうぞ。
【利根川委員】    ありがとうございます。幾つか、4点ほど。
  4ページの2ポツに書いてあるように、そういう中でも、将来の予測が困難な時代というふうに書いている中で、我々、2020年から2030年までを見通そうという、なかなか野心的というか、困難なことをやっているかなと思っておりまして。ただ、2030年の未来を的確に予想するというのは、恐らくこの委員の方の多くが困難ですよねというところは共通の理解かなと思っております。なので、2020年にはこういった形でやります、そして、2030年、更に社会が変化していくに当たって、随時これは見直していく必要がありますよというところを、何らかのポツの中で書いていただくといいのではないかなというところになります。
  この時間軸という観点で言いますと、2020年以降の話もそうですし、2020年まで、学校、行政の中では、もう本当にすぐというところかと思いますので、それまでにどういうことをやっていくべきかというのを、この書類の中で具体的に書かなかったとしても、年次を切って計画をしましょうというところは大事かなと考えております。
  2つ目が、8ページの(2)の学びに向かう力・人間性等のところでございます。ここで、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度というところなんですけれども、これに加えて、コンピュータと人間、それぞれの強み、弱みというのが、プログラミング的思考をする中で非常に大事なところかなと思いますので、是非、人間の強みが反対に逆に浮かび上がるのがコンピュータを使ってできることかなと思いますので、そういった観点もあるとよいかなというところでございます。
  3つ目、10ページの下の注釈のところの6番がちょっと気になりまして。体験の中で触れることで十分であり、それはそうだと思うんですけれども、教え込んだり指導の目的としたりする段階ではないと考えられるというところで、ブレーキをかけるような表現かなとなっております。例えば、これは中学校でやるから、今はやっちゃだめよみたいな指導がなされると、子供たちが、主体的にアクティブ・ラーニングをやっていくという中においては、逆行してしまうかなというところがあるので、ここの書きぶりについては、もう少しやわらかい方がいいのではないかなというところを感じました。
  最後、13ページのところでございます。図画工作のところで、アナログのよさみたいなところが、材料の形、色、質など書いてあるんですけれども、一方で、スクラッチ等になると思うんですけれども、プログラミングならではのよさみたいなものもあるかなと思っておりまして。例えば、スクラッチですと、つくった瞬間、世界中の人からフィードバックとかレビューがもらえるとか、そういったコンピュータならではのよさを体験するというのがここに入ってくると、よりコンピュータだからこそできる、より深い学びが図画工作において入ってくるのではないかなというところを感じました。
  すみません、4点ほど、ありがとうございました。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  歯止めにならないようにというあたりは、ちょっと配慮しなければいけないところだなと思いますし、一方で、何も書かないと、それだけやればいいんでしょうみたいになっても、非常に短絡的になるので、このあたりの書きぶりは、事務局と相談して工夫したいと思います。
  石戸委員、中川委員の順で行きます。お願いします。
【石戸委員】    石戸です。
  取りまとめ、ありがとうございました。正直、ちょっと感動して、すごく丁寧にまとめてくださって、僭越(せんえつ)ながら、私たちがやりたかったこと、やってきたことはこういうことなんだというふうに思いながら拝読しました。基本的に、これまで私は何度かもう発言させていただいて、電話させていただいてお話しさせていただいたことは、しっかりと反映してくださっているなというふうに感じているので、感想と今後お願いしたいことという観点でお話ししたいなと思います。
  まず、これですごくいいなと思ったのは、前回も意見させていただいたんですけど、やはりプログラミング教育といったときに、余りにもみんなのイメージしているものがばらばらである中で、ここでしっかりと、ここでいうプログラミング教育はこういうことなんだということが明示されたことというのが、今後議論を推進していく上で非常によかったなと思っています。
  あともう1点が、第4次産業革命ということにひも付いていろいろ書かれているんですけれども、いわゆる一般的に第4次産業革命と言うと、その用語の視座が狭いなと感じることが多々あるんですが。というのは、IoTとかAIの世界というのは、産業にとどまらず、むしろ、それ以上に社会とか暮らしとか文化というのを変えていくもの。だからこそ、全ての人たちにとって重要な教育の問題になるんだというふうに思っているんですけれども、ここでは、そういう第4次産業革命というのを、産業視座よりももっと広い的確な表現でされていたということも、1つ、すごく共感しています。
  今後なんですけれども、4点大事かなと思っていまして、1つは、プログラミング教育とかITに対する不安とか誤解というのをしっかりと解いていくということ。2点目が、ここにかかれていることというのを世の中にしっかりと発信して、理解を得ていくということ。3点目が、具体的な実践例やカリキュラムを開発して示していくということ。これは私たちもやってきたつもりですし、今後も尽力していきたいなと思っています。4つ目が、先ほどの堀田先生の話にもありましたけれども、やはり学校教育の情報化を全力で進めていくということ。このペーパーをもって、その4点に取り組んでいけるといいなと思います。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  この議論の取りまとめにどこまで書けるかという話はあるんですけれども、先ほど利根川委員も御指摘いただいたように、2020年の学習指導要領が全面実施になったときにできるようにするために、それまでにやらなければいけないこと、あるいは、やれることがあるかもしれませんよね。そういうことを推奨していくべきだということは、場合によっては書けるかもしれないことなので、是非、具体的に、この後の発言でも結構ですので、こういうことをやるべきではないか、こういうことが戸惑いになるのではないかということを、とりわけ実践をやっていただいている方々には情報提供いただけると、事務局も助かるかなと思います。
  中川委員、お願いします。
【中川委員】    まず、読ませていただいて、非常に短い時間で網羅的に内容を入れていただいて、ありがとうございます。とりわけ、私がありがたいなと思ったのは、やっぱりコンピュータの理解をするということを通じて、それはよい作り手を生み出すというのももちろん1つのゴールではあると思うんですけれども、よい使い手を生み出すというところもしっかり書かれているなと。中学校以降において、プログラミングの実際にコーディングを行うような作業を倍増させるということも非常に具体的に示されていまして、ここは非常に力強い、心強いなと思った点です。
  あとは、これは私が実際コンピュータ屋で、ふだん仕事をしていて思うことなんですけれども、市場やお客様のニーズというのは、言葉やドキュメントで提供されることがあり、それをしっかり読み、コンピュータに落としていかないと、何作ってるんですかと言われることは、まだ我々プロでもあるんですね。やはり日本語のしっかりとした読解力というところが非常に重要だなというのと、あとは、ツールの言語が新しいものがどんどん出てくるというんですけれども、大体コンピュータ屋になるような人は、最初に1つの言語を覚えて、私の場合はC言語ですけれども、そこからアップデートをかけていくと。コンピュータも、ハードウェアも、オペレーティングシステムもどんどんアップデートしていくんですが、全部スペックというのが提供されていて、それを読んで理解するんですんですね。ですので、国語の理解というのが非常に重要ですということがしっかり書かれているので、ここも重要なポイントかなと思っています。これは感想です。
  主査から、具体的に15ページについてということでしたので、そこら辺を中心にちょっとコメントさせていただきますと、まず、14ページ、学校の中の授業だけではなくて、課外活動やクラブ活動もというふうに言及していただいていまして、更に、私の学生時代の経験で言うと、そこには、せっかくクラブをやるんだったら、披露するような場が欲しいとか、大会とか、そういったものも、高校野球だったら甲子園があると思うんですけれども、小学校のプログラミング大会で、プライベート、企業が行うものはあるんですが、検索エンジンかなんかで「プログラミング」と打ったら、大体「大会」へ行くと、中学校とか高校と出てくるんですけど、小学校って出てこないんですね。なので、小学校でもメジャーな、それこそ文科省様が後援されるような大会みたいなものがもっともっとあるといいなと思ったのが1つ目。
  2つ目が、これはちょっと具体的なお話なんですけれども、環境面、15ページのICTの環境整備において、私の経験で参考になればと思うところがあるんですけれども。実は、企業でも、たまたまライフサイクルの問題で、まだまだ十分に使えるパソコンを中古市場に出したりとか、財務の問題でも、破棄をするというようなことがあるんですが、そういったものを学校の環境にドネーションというか、提供しようと思っても、なかなかうまくやるやり方がなくて、どうしたらいいんですかという質問をたくさん頂きます。これをやろうと思うと、「使い古したものを子供に与えるの、これからの勉強」というようなことがよく言われるんですけれども、新品を買えるんだったら、それは絶対買った方がいいんですが、買えないのであれば、中古でも十分に活用できるというシーンがありまして、とりわけプログラミング教育においては、ツールによっては、そんなにCPUパワーがたくさん要らないものもあるのではないかなと思いまして。残念ながら、弊社のは結構CPUパワーは必要なんですけれども。いろんなものがありますから、そういった企業との連携、場合によっては、短期的な――ずっと中古でいいんですよというのはおかしいと思うんですけれども、短期的に環境を整える上では、そういったものも考慮すべきであるというようなことが盛り込まれてもいいのかなと思いました。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  最後の話は、結構自治体で話題になることで、中古なんか使わせるのかということよりも、一部足りない機器を買う予算はどの予算で見るんだとか、あと、壊れたら修理代はどの予算で見るんだとかね。つまり、当初規定にないので、そういうのは困るとか、あと、廃棄のときにリサイクルのお金がかかるけど、それはどの予算で見るんだとか、そういうことがいちいち議論になるんですけど、そういうのを大らかに受け止める風土と、もう一つは、そういうときには、こういうふうに予算をうまく運用すればいいという、何らかの実施モデルといいましょうか、そういうものが出てくると本当はいいのかなと思いますが。どんどんそういうふうにやっていかないと、社会に開かれた教育課程と言っているんだから、なかなか難しくなると思いますので、非常に貴重な御意見を頂いたと思います。ありがとうございます。
  上野委員、天笠代理という順番で行きます。お願いします。
【上野委員】    CA Tech Kidsの上野でございます。
  案の取りまとめ、誠にありがとうございます。私も先生方と同じでして、この案に関しては、非常に全体の議論がよく踏まえられており、かつ、非常に網羅的で、いろんな多角的な意見があった中でも、その中で共通する部分を踏まえつつ、多様性も包含しているといいますか、非常にすばらしい案に仕上がっていると感じております。取りまとめ、まことにありがとうございました。
  その中で、1点だけ、あえて懸念点を述べさせていただくと、最終的には各学校の判断であるというところがあるかと思うんですけれども、各学校における子供の姿や学校教育目標、環境整備や指導体制の実情に応じて、結局は自分たちで決めてくださいということになるかと思うんですが。これが、学校の先生方ですとかにとって、現場への丸投げではないかというふうに捉えられないように、誤解されないように、強く留意する必要があるのかなと思いました。
  特に、教科におけるプログラミング学習というものは、非常にイメージがわきづらいというところはあるかと思いますので、最終的には、何年生で何をやるのか、学校で判断してねとなった場合、かなり反発も予想されるのではないかなと思っております。ですので、学習指導案ですとか、指導事例集ですとかも含めて、例示という形でいいかと思うんですけれども、なるべくハードルが低いものから、具体的に先生方にとってもイメージがわくように、丁寧に示していく必要があるのかなと思った次第でございます。
  あとは、地域との連携体制という点も、やはり地域によって非常に格差が大きく出てくるのではないかと思っておりまして、やはり首都圏ですとか都市部の学校の方が、外部、協力してくれる団体もたくさんある一方で、島しょ部の小学校で、果たして協力してくれる地域団体がどの程度あるのかということは極めて疑問だと思いますので、そういったところも、総務省をはじめとして、関係省庁としっかり連携して、具体的なアクションプランというのを今後練っていく必要があるかなと思いました。
  最後、1点なんですが、堀田主査から御指摘のあった環境というところなんですけれども、やはり何をやるかということとセットでなければ、最低限どういう環境が必要かということは全く考えられないと思うんですね。ですので、逆に、最低限ではなくて、理想というところから考えるとするならば、私は1人1台のノートパソコンであるというふうに考えております。1つ、タブレット端末ではないというのがポイントでありまして、タブレット端末というのは、プログラミングに必ずしも最適ではないデバイスだと認識しております。もちろん、プロも、タブレット端末でプログラミングをやっている人というのはおりませんで、入力に適した端末ではないものですから、やはりコンピュータに話しかける入力が必要ですので、タブレットよりはパソコンの方が望ましかろうということは、1つ思っております。
  あと、もちろん、理想はあくまで追求したいと思いますので、1人1台ノートパソコンというのを目指したいんですけれども、逆に、それがなければ何もできないというような思考停止にも陥るべきではないと思っておりまして、現に今日、この裏で愛知県の刈谷市の小学校でプログラミングの授業をまさに今やっているところなんですけれども、コンピュータ教室で、スクラッチを使って全6回の授業をやっております。今のところ、ちょっと回線が遅いとか、多少の不便さはありつつ、特にコンピュータ教室でやっている著しい問題というのは、今のところないんですね。ただ、これが全学年、全クラスでやるとなりますと、当然、端末の数ですとかも問題になってはまいりますけれども、今ある環境で何もできないということではないということで、お金がないからできません、1人1台端末がないからできません、そういうできない言い訳みたいなものに使われるというのはいまいちかなと思いますので、コンピュータ教室、今ある環境をいかに使うかということも、逆の1つの観点として、是非持っておきたいなと思った次第でございます。
  以上です。
【堀田主査】    大変貴重な意見、ありがとうございました。
  天笠先生、お願いします。
【天笠主査代理】    失礼いたします。
  比較的というか、かなり短い期間の間に、ここまでこぎ着けられたというのは、評価していいかなというふうに受け止めております。その上で、よりこれをブラッシュアップしていただくとするということで発言をさせていただきたいと思います。
  1つは、子供の成長あるいは発達に寄り添うという、そういう視点というんでしょうか。もちろん、この点については、無藤先生は御専門ですし、また御発言があるかもしれませんけれども。御承知のとおり、具体的な思考から抽象的な思考へという、6年間という人間の成長の段階で、そういう成長の道を歩むわけであって、小学校教育の場合は、比較的具体の世界とか、あるいは、活動ですとか、生活ですとか、そういうキーワードを教育の言葉として大切にしてきている、あるいは、今後もまた大切にすべき言葉ではないかと思いますけれども。言うならば、学校生活、学級生活、日常の生活、日々の生活と一体となって、そこから学び、そして、それを1つのバネにしながら成長を重ねていくという、こういうことであり、学年を重ねるごとに、そういう具体から具体を学ぶから、ある意味で言うと、具体から抽象へと、あるいは、抽象的なことを抽象的に学んでいくという、次第にそういうものの見方、考え方ということが成長してくるということで。そういう意味で言うと、小学校高学年ぐらいになりますと、かなり相当程度、抽象度の高い、そういう思考ができるところまで行き着く子供と、必ずしもそこまでではない、まだまだという子供と、個人差もよりはっきりするような、こういう段階だと思うんですけれども。既に指摘されているところですけれども、こういう子供の歩みの中で、このテーマ、この課題というのをどううまく寄り添わせていくかということが、1つのテーマとしてあるんじゃないかと思います。
  そういうことを捉えたときに、改めて、教育課程全体を通してということが、いろんなところで文言として出てくるわけですけれども、私は、この視点が、とりわけ小学校の段階においては大切なのかなと思っております。より専門度が高くなれば高くなるほど、そのための科目ですとか、そういうものをつくるというのも、これは1つの方策としてあるのかもしれませんけれども、こういう小学校の教育課程、教科構成をとって、こういう教育課程の構成等々をしているということを前提にした場合に、この教育課程全体でテーマ、課題に迫ろうとする、その方向性とか方向というのは、小学校段階として、私はふさわしいのではないかと思っております。ですから、そういう意味において、教育課程全体ということは、1つのキーワードとして、私は大切なのかなと思っています。
  そういう点からしますと、教育課程を構成している各教科等のこのテーマについての受け止めとか、展開とかのところが、どういうふうに目配せが効いているかということになると思います。そのあたりのところが、11ページから14ページにかけて、総合的な学習の時間以下、特別活動等々において、それぞれの教科領域で、こういう形、こういう視点でプログラミング教育を受け止め、あるいは、それぞれこういうプログラミング教育への具体的な取組、展開、あるいは、単元等々の開発の視点等々がこういう形で示されているということは、1つの小学校におけるこのテーマの方向性を明示するということと、具体的な受け皿としての応答ということが、このところに記されているのではないかと受け止めさせていただきました。
  そういう点からすると、ここのところに登場していない、例えば、国語ですとか、あるいは、生活科ですとか、あるいは、更に時間数が増加する英語等々というのも、何らかの形で応答していただくんでしょうか。教育課程全体としてというのは、そういう意味合いを持ってくるんじゃないかと思うので、このあたりのところの、現在の段階で出ている教科や領域等というのは、アトランダムに思い付いたというふうなことより、もう少し丁寧に、しかも、一定の理屈、考え方のもとにおいて、記述していくということをされた方が、よろしいのかなと受け止めさせていただきました。
  最後でありますけれども、これは先ほどの主査のところと応答することになるのかどうか分かりませんけれども、必要な条件との関わりで、今の発達段階に寄り添ってという視点は、別に小学校段階で括られるものではなくて、折々にありますけれども、中学校・高等学校と小学校との接続というんでしょうか、ということの視点というのもまた非常に大切になってくるのではないかと思います。先ほどの教科等というのは、ある意味で横の関係をプログラミング教育という観点でつないだり横断したりという、こういう視点だとするならば、小・中・高という縦の視点でのつながりという、この縦と横の両方の関係で考えたときに、とりわけ小学校と中学校の接続というんでしょうか、更には、もっと高等学校もあるわけですけれども、少なくとも小学校と中学校の関係で押さえるというか、考えるという視点というのも、また大切なのかなと思います。
  そういう点では、この必要な条件という中には、このたび、4月から義務教育学校ですとか、併設型の小中学校等々が制度的にも発足したわけであって、9年を通してのカリキュラムの検討というんでしょうか、そういう中で、このテーマを受けて開発していく。小学校の基礎段階から、どう中学校へという展開へ持っていくのかどうなのか。そういう意味で言うと、中学校の教科の在り方等々も、また見据え直さなければいけないところは出てくるはずだと思いますので、改めて、9年間云々というのは、ここのところにも書き込んでいてもいいのかなと思いました。
  いずれにしましても、小学校段階としてということの視点からして、こういうまとめ方、方向性というのは、私は、この方向で、今申し上げたような観点を加えていただければいいのかなというふうに受け止めさせていただいております。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございます。
  今ここに例示されていない教科は、別にやらなくていいと思っているということではないですよね。一応これは確認ですけど。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。
  11ページ目の(2)の3つ目の丸のところに、まだ表現が十分ではございませんので、御指摘を踏まえて修正させていただきたいと思いますけれども、取組の現状、各小学校における現在行われているような様々な取組の実例、あるいは、各教科の本質的な学びとそのプログラミングの体験ということが、現時点で関連付けてイメージしやすいかどうかということを踏まえて例示をさせていただいておるんですけれども、そこにも書いてございますように、ここに掲げていない教科等においても、実施の在り方が今後議論されることが望まれるということではございます。
  ただ、国語は、先ほど少し算数のところで御説明させていただいたことと関わりますけど、自分でしっかり思考するということをプログラミングに代替させてしまうようなことはあってはならないということと、どう取り込めるのかという、かなりしっかりとした議論が必要かと思いますので、今後、是非、こういう議論の延長線としてやっていきたいと思います。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  これはまだ特に十分にやられたことがない内容を、短い期間でまずは形をつくるということで、そういう意味では、網羅的にはなっていないんですけれども、今後、指導事例等を作るに当たって、もちろん、そういうところでたくさんの事例は出てくると思うんですが、とはいえ、やっぱりできるだけ各教科等で行えるというのが、もう全教科等でしっかりやるんだという姿勢みたいなことがうまく出されるとカリキュラム・マネジメントの観点からも重要なことになるのかなと思っております。
  礒津委員、隅井委員の順で行きます。どうぞ。
【礒津委員】    ソニーの礒津です。
  まずは、取りまとめ、ありがとうございました。私も前回発表させていただいて、プログラミング的思考が全ての科目に有効な考え方であるということをお話ししたんですけれども、非常にそれがよくまとまっていまして、とてもよくできたまとめだと思っています。各教科に対してプログラミング的思考を導入するというのは、非常に大事な考え方だと思っていますが、併せて、もう一つ大事な点としては、やはり小学校の段階で、日常生活においてもプログラミング的思考が実は使えるというところは意識しておいた方がいいかなと思っておりまして。
  例えばの例なんですけれども、朝、学校に行くときに、天気予報を見たときに、降水確率が60%だったと。そこで傘を持っていくかどうかというのは非常に悩むところだと思うんですけれども、ある意味、60%以上だったら傘を持っていく、以下だったら持っていかないみたいな考え方をもし子供がしたとしたら、その時点でかなりプログラミング的思考ができているという言い方もできるんですね。これ、ある意味、分岐の考え方ですよね。
  そういったところが、本当に学校の生活に限らず、人生においても非常に多く出るというところは意識しておくのがいいのかなと。そう考えると、将来、人工知能が極限までに発達してくると、この判断すら人間が要らなくなってしまうのではないかという考え方もあると思うんですけれども、やはりそうはならないというのも私は考えておりまして、例えば、女の子なんかは、新しい傘を買ったときに、降水確率が30%だったけれども、ちょっとこのかわいい傘を学校に持っていきたいから持っていってしまうとか、あるいは、降水確率80%で、持っていかなければならないんだけれども、荷物が重過ぎて持っていけないみたいな、そういった感情的な判断というか、人間らしい判断というのはやはりどのタイミングでも必要で、将来、人工知能がどんなに発達しても、最後はやはり人間の判断が大事だろうと。そういう人間の判断とコンピュータの判断というのが明確に分かれるところが必ず今後も出てきますので、小学校の段階でも、そういったコンピュータができること、できないことというのをいかに体感しておくか、経験しておくかというのが非常に大事だと考えておりますので、この教科学習に限らず、そういった生活習慣、小学校の段階で、やはりこれから社会人として育っていく中で、社会の一員として育っていく中で、いかにそういった感覚を身に付けるかというのも大事だと思いますので、そういった形でも何とか盛り込んでいただけると非常によいかなと考えております。
  もう1点なんですけれども、これもちょっと人工知能に関わってくるところではあるんですけれども、学習の成果の扱いですね。やはりプログラミング教育というのは、非常に学習の効果というのははかりづらいと私も考えていまして、今後、やはり今までのようにテストでどのくらい学習効果があったかというのは、はかるのが非常に難しい、正解のない時代に来ていますので、そういった中で、いかに今回のプログラミング教育によって成果が上がったかというのをはかる必要が出てくるので、それに対する何らかの指針を今の段階で出しておいた方がいいだろうと私は考えているところです。
  今後、人工知能が発達してくると、もうほとんどのことが人工知能でできるようになってしまって、人間が学習する意味というのがやはりどんどん問われていくと思うんですね。そんな中でも、よく言われていることですけれども、いかに個性を大事にするか、個性を育むような教育がこれからも大事なんだというところは言われているところですので、そういった個性に対して点数を付けるというのは非常に難しいんですけれども、その個性を評価するような仕組みというのを事前につくっておかないと、プログラミング教育の評価というものは非常に難しいのではないかなと考えているところです。
  一般的に言われていることですけれども、人工知能が来た暁には、やっぱり人間が人間に回帰する時代みたいなことも言われていますので、そういった、改めて教育における人間の評価の仕方みたいなものをしっかり議論しておくことが、プログラミング教育の効果的な導入につながるのではないかと考えているところです。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。大変貴重ですが、深刻なことかなと思います。
  プログラミングをとおして、私たちが子供たちに伝えたいことは、プログラミングの技能もあるかもしれませんし、論理的思考力もあるかもしれないし、創造性もあるかもしれないとか、いろいろありますけど、やっぱりコンピュータはこういうふうに動いていて、それで社会がこうなっている、だから私たちはこうしなければならないというふうなところだと思うんですね。それが今の時代の教育の姿勢として、未来を見て必要になる部分かなと思っていますので、そういう視座から御検討いただき、ありがたく思っております。
  隅井委員、お願いします。
【隅井委員】    非常に多くの項目を抱えているこの問題で、本当に短期間にこれだけまとめていただけたのは感謝しております。
  もう既に各委員の方から指摘されていることもありますが、私の方から幾つかお話をさせていただきます。
  まず、11ページの方にあります実施に向かってというところで、先ほど上野委員からもお話がありましたけれども、各現場の判断に委ねるというような見え方という、このあたりはかなり工夫が必要なのではないかなと思います。やはり現場の先生方は、それぞれお忙しい中、時間的な制約もいっぱいある中で切り盛りされているわけですから、そこに現場の判断を入れるということの負荷であったりとか、判断の基準であったりとか、そういったものをできるだけサポートするような、制度なのか仕組みなのか、そのあたりは今の時点では分かりませんけれども、例えば、幾つかの具体的な例を提示するとか、そういった中から、1つ、一番それぞれの現場に近いものを選んでいただいて、それをカスタマイズしていくとか、そういう具体的なものをより多く提示するということを、行政ですとか、企業とか、いろんなところの組合せでちゃんと提示してあげると、そういった仕組みを用意していくということはやらなくてはいけないんじゃないかなと思います。ですので、ここが、先ほど上野委員からもお話ありましたけれども、どこまでやればいいのか分からない、ここまでやればいいの、そこで終わってしまうというような、そういう閉塞感につながるようなことは是非避けた方がよいだろうと思います。
  次は、環境整備のところについてですけれども、私ども、何校か、小学校、中学校も含めて、現場でいろいろな取組をさせていただきますけれども、やはり一番現場に行って困ったことというのは、端末がどうこうということよりも、ネットワークの問題の方が、ぶち当たる障壁としては大きかったという印象を持っております。このネットワークの問題というのは、もちろん、校内ネットワークということもありますし、外へのつながり方というところもありますし、いろいろな文脈がありますけれども、やはりこのネットワークをきちっと整備するということは、かなりのテンションをかけてやるべきではないかなとは思います。
  これが必要だと思う大きな理由としては、このプログラミング教育云々ということがどんどん進んでいくと、どうひっくり返っても、学校の中だけで閉じているということはあり得ないと思うことがあります。特に、学校の授業の中で、限られた授業の中でいろいろな取組をするわけですから、学校の中で全てが十分に教育できるとか体験できるということにはなかなかならないと思います。そうなったときに、地域ですとか、家庭ですとか、そういったところとのつながりをまずつくらなくてはいけない。学校できっかけを見つけて、それを深掘りする受け皿を用意しなくてはいけないということが出てくると思います。そのときに、学校で学んだこと、学校でやったもの、ファイルがどこにあります、そういったものがネットワークで利用ができるとか、それから、外にいる、例えば、地域の指導者であったりとか、専門家、例えば、音楽で言えば、学校ではなかなか勉強できない琴の授業、外にいらっしゃる琴の先生、そういった方々が、実際学校でどんなことをこの子供たちは学習しているのかなということを知ることができるとか、そういう外とのつながりを制度として、仕組みとして用意する上で、やはりネットワーク、物理的なネットワークが必要だというところが、大きなファクターになるのではないかなと思います。
  こういうつながりができることによって、先ほどお話がちょっと出ていましたけれども、中川委員の方からお話があった、この成果を発表する、そういったことで外とつながり、新たな接点を見つけていく、そういった環境にもつながっていくでしょうし、そういう意味で、やはり校内のネットワーク、これはいろいろ管理の上で皆さん苦労なさっているので、そんな簡単なことではないのだろうと思いますけれども、やはりここは重要なファクターなのではないかなと思います。
  最後に、この取りまとめ、非常に多くの要素をまとめていただいて、そして、今日のいろいろな議論の中で、具体的な環境整備も含めて提案、提言ということになるのだろうと思いますけれども、石戸委員がおっしゃっていたように、この内容をより具体的に理解いただけるような、そういう工作というんでしょうか、そういったことは是非留意していただきたいなと思います。正直、私、この資料を読ませていただいて、理解はできるんですけれども、これを読んだ方が、例えば、学校の先生であったり、家庭のお母さんであったり、読まれた方が、だからどうなのよということというのは、なかなかイメージがしづらいのかなという気もしますので、冒頭に申し上げましたように、具体的な例の提示とかも含めて、このまとめた内容がよりよく理解いただけるような、そういうことも併せて考えていただければなと思います。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  清水委員、小川委員の順で行きます。お願いします。
【清水委員】    では、失礼します。
  算数・数学教育を専門にしておりますので、その視点から3つほど発言をさせていただきます。
  1つは、既に大勢の委員の皆さんから御指摘がありましたように、プログラミング教育の規定、定義付けについて、いろいろ議論がありましたけど、大変よく整理をされているように思います。1つは、プログラム的思考を中核に据えて、それをきちっと決めていただいていることと、それの育成に絡んで、既に各教科等で議論されている育成すべき資質・能力の3つの柱と、それを実現するためのアクティブ・ラーニング、対話的・主体的で深い学びを実現するということを絡めて構造化していただいているというのは、大変御苦労があったと思いますし、この方向で私は大丈夫ではないかなと思います。それが1つです。
  2つ目は、7ページのところで、コンピュータ、AI等が内蔵されているいろんな文明の利器がありまして、私ども、それの恩恵に浴しているのですけれども、それを知ることは大事だと思います。もっと大事なことは、この「魔法の箱」の話なんですけど、半世紀ほど前に有名な数学者が、世の中の人は数学というのは神様がつくったもので、人間の努力の成果ではないと思っている人が大勢いる、これは数学教育の失敗ではないかというような趣旨のことで、当時の数学教育を嘆かれた方がいらっしゃいます。これですと、少し控え目ですので、やっぱり「魔法の箱」も、人間が叡智を絞って作り出したものだと。もし関心がある皆さんで、それにチャレンジしたい人は、将来一生懸命勉強して、もっといい箱を作りなさいというようなイメージが伝わるようなニュアンスを、7ページの1つ目、2つ目の丸のあたりに込めていただくと、一層いいかなということを思いました。
  最後は、算数・数学教育絡みで、12ページのところに算数のことが書かれておりますけれども、算数の2つ目のポチのところで、筆算を例示して、これまでの算数とこれからの算数についての典型が示されていると思います。筆算というのは、皆さん御存じのように、あの形式ができる前には、かなりの長い年月が経過しています。結果、アルゴリズムができたおかげで、その仕組みを上手に使うと、人間のやるよりもずっと速い時間で、正しくコンピュータは計算をしてくれますね。そのアナロジーでいろんなものは作られていると勝手に解釈しているわけですけれども。そうなると、筆算というものは2つの役割を持っているわけですね。1つは、それを生み出すプロセスでの重要な数学的思考の体験と、それから、もう一つは、それが実はAIの本当の大もとで、少し役に立っていると。この両方を知ることが、私たちが勉強した算数ではなくて、これから勉強する子供たちの算数にとって重要であるというふうにものを見ていくことが大事かなと思うんです。
  今でも筆算というと、反復練習をして、速く答えを出して、正しければいいとなっていますけれど、それこそ、チェックは機械に任せればいいですよね。でも、生み出すところはやらなければいけないんですよね。という、そこのメリハリはしっかりしていただきたい。ということで、これは計算も例示していただいておりますけど、計算というのは、まさに数学的な創造の第一の典型ということができますよね。つまり、直接処理するのが大変だから、間接的に、労力を節約してやろうということで、いろんな計算が作られたと言われています。ですから、それは多分これからも続いていくんですよね。計算の対象が広がっていくだけで。ですから、そういうニュアンスで、ちょっと計算が矮小化されている雰囲気が若干ありますので、やっぱりそういうものであって、それが2つの側面を持っているんだと。成果、筆算についてですね。だから、その両面を認識して、これからの教育をしていきますよという、そのスタンスが明確になるといいと思いますし、もしそれを表に出していただくとなると、私が所属させていただいている算数・数学のワーキングでは、そういうレベルの話はやっていないというか、もっとレベルの高いところをやっていますので、もし可能であれば、やっぱり資質・能力の育成とか、アクティブ・ラーニングを実現していくということになったときには、既にある内容にどういうふうに新しい息吹きといいますか、それを取り込んでいくかという視点で、ここで話題になっているようなことをちょっと触れていただくといいかなと。
  以上であります。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  小川委員、お願いします。
【小川委員】    横浜市立戸部小学校の小川です。現場の教員として、考えを述べさせていただければと思います。
  こちらの資料の取りまとめで、特に14ページの1つ目の丸の柔軟性の部分に関しては、強く現場の感覚として賛同いたします。教科化されたりだとか、どこどこのもので何時間というふうな枠で取られたりだとかしないということは、とてもありがたいことだと思います。
  それに関して、1つ目の理由としては、いきなり何々で何時間やりなさいと言われてしまうと、やはりその準備や研修でとてもなかなか追い付くことができないので、先行事例や先行研究を僕たちが学びながら、研修を深めていって、環境が整えられていって、すてきなそういう事例を僕たちもやってみたいと思える少しの猶予がやっぱり頂けるというのは、すごくありがたいと思っています。
  2つ目の理由は、それぞれの教科・領域でも、特に研究を推進している学校では、深い学びを実現しようと思って研鑚を積んでいます。先ほど、こちらの提案にもあると思うんですが、総合的な学習の時間がこれから柱になっていくというふうなことになった場合、以前、総合的な学習の時間は105時間あったんですが、今現在は70時間に減っています。その中でも、全国でいろんな学校が工夫をしながら、探究のプロセスを生かして、丁寧に、とてもすばらしい実践をやる学校が増えているというのが実は事実で、その70時間の中で、70時間もすごく戦略的に考えていて、1時間、2時間を生み出すということも、実は安易なことではなくて。なので、例えば、特に一生懸命研究している学校にとっては、総合的な学習の時間で必ず5時間はこういう時間に取ってくださいというふうなことを受け入れるというのは難しいのが実は実情です。なので、特に15ページのところになっていくのかなと思うんですが、環境整備の面で、それぞれの現場で、やはり無理なくて、それぞれに文脈があって必要性を感じて学んでいけるような、ソフト面やハード面で開発が進んでいくととてもありがたいと思っています。
  特に、小学校現場の教員に関しては、本当に多種多様で、年齢層もそうですが、パソコンを扱えるスキルというのは、もう本当に年齢が高い女性の先生もいらっしゃって、今現状の段階で、iPadで写したものをアップルTVで50インチに映すとかということもなかなか四苦八苦されているというのは、本当に現状です。特に学級担任制でもありますし、例えば、ソフトだとか、みんなが同じレベルで使えるもの、行えるものができてくると、本当にありがたいかなと思っています。
  ちなみに、本校では、特に今年、今回僕がこれに関わらせていただいているので、月1回の特別活動のクラブで、スクラッチを使わせていただいて、子供たちがその窓口として学んだりだとか、あとは、総合的な学習の時間の最後の表現の段階で、パソコンのソフトを使って、スクラッチなどを使って学習成果を表現していくというふうな形で、今年度取り組んでみようかなと思っております。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  今の整備の話との関係で、私が最初に発言したこととちょっとつながっているので、一言申し上げますけれど。今、何となく整備が十分でないので、それを持ってきてつながなければいけないとか、たまにしか触らないから私にはうまく使えないとか、そういう整備不十分でネガになっているという部分はすごく強いかなと思うんですね。これがあるといつも便利で、必要なときにいつでも使えるみたいな、ここは快適な授業環境みたいになっておかないと――子供から見れば学習環境ですね――ICTの意味が余りないというか、というふうになってしまっている。
  とりわけ、隅井委員おっしゃいましたネットワークは、多分、世間的に見ると、学校は極めてプアなネットワーク環境しかないですし、そこにフィルタリングとかそういう、それは必要なんですけど、それがいっぱいかんでいますし、公立学校だと、役所のネットワークを通るので、そこの条例とかそういうのがいっぱい絡んできますので、できないことはもう山のようにあって。そんな状況があって、これをどう打破するかというのは、本当に一筋縄ではいかない。明るい未来のために、そういうのをどうすればいいかというのは、別のところでもまた議論が起こっていますけど、そういうところとすごく密接に情報交換しながら、連携してやっていく必要があるかなと思いますし、多分、これから民間の力の御協力というか、そういうのは非常にもう学校にとって不可欠だと思います。ありがとうございました。
  兼宗委員、中下委員の順で行きます。お願いします。
【兼宗委員】    いつも、皆様の委員の方の御意見が非常に参考になっています。
  今日、心に響いたのは、天笠先生の具体から抽象へというところなんですけれども、プログラミングをなぜ小学校で教えるんだということは、かなり気にされているところだと思うんですけれども、やはり前も申し上げましたけれども、情報機器が小学校の段階からもう身近になってきているということで、やはりその不便さ、危険さとか、それから、どういうところで使ったらいいかというところを理解していくのは重要かなと思っています。
  私が考えていますのは、具体的には、コンピュータというのは非常に特殊な機械で、今までなかった、人類が接していなかった特徴を持っていますので、それがどういうものかというのを知ってほしいかなということと、それから、使いこなすということは大事なんですけれども、作る側にも立てるということを体験してほしい。それがプログラミングを入れる意味かなと思っていることですね。
  それから、コンピュータというのは、人間でもない、他人ですから、そこにやってほしいことを伝えるためには、やはり論理的に伝えなければいけないという、この有識者会議のタイトルにもなっているところにもつながるかなと思っているんですが。そのあたりを小学生に一生懸命説明しても伝わらなくて、それはやはり体験を通してしか伝えられないだろうと。そのために、やっぱりプログラミングなんだろうと思いますので、実習させる内容というのは非常に重要なんですが、それを通して何を学ばせるのか、伝えるのかというところを非常にうまくまとめられていて、これをそのまま進めていただければと思っています。それが1点目です。
  幾つかよろしいですか。
【堀田主査】    はい。
【兼宗委員】    もう一つは、大きく言うと、多様性といいますか、やっぱり4年後とか10年後は読みにくいというお話とも通じるんですが、いろいろなことを子供に体験させたいということを思っておりまして。今日、プログラミングを入れられる可能性のある教科として幾つか挙がっておりますけれども、個人的には、実技が入っている、例えば、音楽ですとか、図画工作とか、体育、いろんなことをやりますよね。例えば、体育でしたら、駆けっこしたり、縄跳びしたり、鉄棒したり、いろんなことがあるわけですけれども、プログラミングも、やっぱりいろいろな形のプログラミングとか、それを扱うアプリケーションとかありますので、そういうものをたくさん、6年間のうちで、少しずつでもいいので体験できたらというのが個人的な希望になります。
  例えば、絵を描いたら、それをアニメーションとして動かしてみるとか、それをゲームの形に発展させてみるとか、または、具体的なロボットにそれを送ってみるとか、いろんなことが考えられますし、もちろん、いろんな教科でやるということもありますし、先ほど出たお話で言うと、パソコンかタブレットかというお話もあるんですが、やっぱり両方で動く、両方を体験するということも大切かなと思います。また、複数のプログラム言語を扱ってみるということもあるかもしれませんし、今日ありがたかったのは、11ページの方で、アンプラグドの方を紹介していただいているんですが、場合によっては、コンピュータを触らなくても、カードとか、トランプとか、天秤とか、そういった教具を用いて、パソコンからちょっと距離を置いて、頭の中で考えてみようという活動も非常に有効かなと感じております。そのような活動を、例えば、夏になると、1年生でも2年生でも3年生でも水泳、プールをやるように、らせん的にというんですか、段階的に進めていただけると非常にありがたいなということで、希望いたします。
  次は、機器の環境の話なんですけれども、個人的にちょっと気になっていますのは、私、プログラムとかを専門にしている工学系なものですから、どうしてもパソコン・タブレットだけではなくて、どういうOSで動くのかとか、それから、それはインストールされたアプリなのか、それともウェブのサービスなのかということは非常に気になっています。簡単に言うと、やっぱり多様性を持たせていただきたいなというのが希望でありまして、とてもうれしかったことは、プログラミング教育の方はポータルサイトを構築という御提案なんですけれども、これはとてもよいアイデアだと思っていまして、やはり新しい学習指導要領の開始年にアプリがインストールされて、10年間それを使っていこうという話ではなくて、できれば随時アップデートできる学習環境が整えられると、非常に現場にとって有意義ではないかということと、ただ、気になっていますのは、ネットワークがそこで重要になるということはあるんですけれども、それに加えて、新しいサービスとかアプリケーションを現場で使えないということが起きてくるとやはり困るので、今、学校レベルでソフトのインストールはできないようになっているところが多いと思いますけれども、そこの改善というのは併せて検討をお願いしたいということと、理想を言えばですけれども、ネットから自動的に使える、インストールなしで使えるウェブサービスを充実するという方向も、1つの選択肢として御検討いただければありがたいかなと感じております。
  最後に1つだけ。重要なキーワードが個人的に曖昧なままなので、確認させていただきたいんですが。たくさん出てきていますプログラミング的思考というものについて、議論の中で出てきたのが、定義が分からないものですから、簡単に教えていただければということと、海外ではComputational Thinkingというのがかなりキーワード的に使われているんですが、それと何か関連した概念なのか、それとも、全く別に、今回の議論から出てきたものなのかということで、御確認お願いいたします。
【堀田主査】    最後のことからいきましょうか。事務局、お願いします。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。
  8ページのところに簡単には書いてございますけれども、流れで言いますと、5ページ、6ページあたりにはなりますけれども、8ページにまとめて書いてございます。「プログラミング的思考」、思考力・判断力・表現力等のところでございます。括弧の中にその定義を記させていただいておりますので、御覧いただいて、御意見いただければと思いますけれども。
  1回目、2回目の議論の中で、複数の先生方から、Computational Thinkingの重要性を御発言いただいたことを踏まえて、それをプログラミング的思考という形で、しかも、小学校教育ということを踏まえて、少し表現を工夫しながら、御相談しながら置かせていただいているものでございます。
【堀田主査】    よろしいですか。
  これ、専門的な用語を使った方が明確になる一方で、それに親しみのない人には分からなくなるので、どうしても何らかの形でちょっとかみ砕いた表現にする必要があってということになりますので、これは一応努力の成果ということですので、何か御意見がありましたら、また後で付け足していただければと思います。
  中下委員、無藤委員、お願いします。では中下委員。
【中下委員】    取りまとめの方を拝見しまして、私の方も、学校での子供たちの様子、それから、今お話を伺いながら、コンピュータルーム、どんなふうに使っていくといいのかなというふうに具体的にイメージをしながら読ませていただきました。
  その中で、とても大事なことが、この資料の中で述べられていて、共感するところなんですけれども、5ページ、情報技術を手段として使いこなしながら、論理的・創造的に思考して課題を発見・解決し、新たな価値を創造するということで、子供たちは、各教科等、国語や算数、いろんな教科を通して、様々な学習をするわけですけれども、けれども、やっぱりそれら全ての教科を通してどんな力を付けるかというと、自分で必要な知識を得て、どんなときにそれを使ったらいいのかな、こういう場合のときは、前に習ったこれを使って解決してみよう、問題を解いてみよう、こういう活動を友達と一緒に繰り広げていこうというようなことを考え出して、実際に自分で考えて、友達と共有したり、新たな考えを生み出したりしていく力なわけです。そういった中で、5ページのところにありますように、多様な他者と協働して新たな価値を創造していくというために、プログラミング教育がどのように入っていったらいいのかというのが随所に述べられているなと思いました。
  子供たち、たくさんの卒業生を送っていますけれども、一人一人、卒業してから、自分で本当に人生をつくっていて、多様な職業であったり、地域でのありようだったり、活躍をしたりということで、一人一人が自分自身と向き合いながら人生をつくり出していっているなということを感じます。「先生、どこどこの大学に、こんな勉強をしたいから行ったんだよ」とか、「今、こんな仕事をしているんだよ」というような話を受けるにつれて、やはり今後、小学校をどんどん卒業して、6ページにもありますように、プログラミングに携わる職業だけでなく、全ての職業であったり、地域に根差して生活をしていく子供たちにとって有効であるなというプログラミング教育がやっぱり実現されていかないといけないと。そういった趣旨が、この中には込められているのではないかなというふうに読ませていただきました。
  それには、やはり私たちは学校で教えるときに、何を目的として教えるかというあたりにとてもこだわっています。毎日毎日の授業、わずか45分が1単位時間の授業ですけれども、私の学校でも、全ての教員が1時間1時間の教科、そして、ねらいを必ず書いて、計画を立てて、見通しを持って指導しているわけです。そして、保護者にも、1か月間こんなふうに学習していきますよ、1年間こんな学びをしていくんですよということも、きちっと説明をしているわけですね。
  その中で、どんなふうにプログラミングの学習を位置付けていくかということは、ただ楽しくやればいいという、ここにもありましたけれども、そういうのではなくて、教科等のねらいの中で、何を学ぶためにそれを取り入れていくのがいいのかというあたりをやっぱり明確にしていくということがとても大切ではないかなと思います。
  実際、私ども、全部の学年を担任として教えてきた経験がありますけれども、教科で横断的に単元や題材の組まれ方がとても工夫して関連性を持たされていたり、それから、1年生から6年生、もっと言えば、中学校、高校へと、その系統性も踏まえた内容で学習指導要領は組まれていて、更に今、その内容も検討されているということで、非常に多岐にはわたっているんですけれども、子供たちの将来を見据えた上で、とても大事な内容が各教科等の指導には入っていると思うんですね。それらのねらいをきちんと踏まえた上で、プログラミング教育を入れていくというふうになると、私たち、実際、現場の先生たちも比較的、この教科でこんなふうに取り入れたらいいんだなというあたりが受け入れやすいのかなと思います。
  ただ、そうなると、次のハードルが高いかなと思うんですけれども、皆さんがおっしゃっているように、例えば、どんな教科で、どういった形で、例えば、どういう学年で、どういった内容で入れていくかという、そのあたりが非常に大きな課題になってくるかなと思いますし、その内容について、そのプログラミング学習で、例えば、持ってきた教材が、本当にその教科のねらいを達成するにふさわしいかという、そこのところを十分に検討する必要があるかなと思っています。
  10ページのところに、そういったことがしっかりと明記されているかなと思います。「主体的・対話的で深い学び」の実現に資するプログラミング教育とすることが重要であるということや、それから、学習を通じて、子供たちが何に気付き、何を理解し、何を身に付けるようにするかといった、指導上のねらいを明確にする。そして、それを教師の方がきちんと自分で捉えて教えられるということがとても大事になってくると思いました。
  多くの場合は、各教科は、そうではない教科もあるんですけれども、担任が教えているということが多いかなと思います。きっとどこかの教科にプログラミングの学習が入ってきた場合にも、担任が教えるような状況が出てくるかと思うんですけれども、どんな年齢であったり、ステージであったり、経験であったりする教員であっても、どういうふうな教え方をしたらいいのか、その教えることによってどんなことを子供たちに身に付けさせるのかというのが理解できるように、それがある地域だけとかではなくて、日本の国のいろんな都道府県の、いろんな状況の地域があると思うんですけれども、それぞれの地域でやっぱり実現できるというようなことが考えられたらいいなと思いまして、ここを読ませていただきました。
  あとは、実際の必要な条件というところで、研修の在り方というふうなところを拝見しているんですけれども、やはり情報教育に堪能な教員がいますと、比較的いろんな実践をしやすいかなと思うんですけれども、決していつもいつもそうではないと思いますので、例えば、小川委員がおっしゃっていましたように、いろんな実践事例を積み重ねていって共有していくとか、それから、研究校での様々な取組を広げていくとか、そして、教育委員会レベルで様々な研修を、私も実際にしてきた立場ではあるんですけれども、そういった研修の中に取り入れていくというようなことも考えられるかなと思いました。
  最後に、私は図画工作教育にずっと携わってきているんですけれども、13ページのところにあります。例えば、図工ではどんなことができるかなと考えたりしていたんですけれども。小学校段階の特性を踏まえたと、そこがとても大事だと思うんですよね。子供たちは、例えば、夢の塔を作りましょうとか書きましょうとなったときに、いろんな写真や資料を見せる、イメージを持たせる、そういったことも大事な創作していく上での、作り出していく上での手立てにはなるんですけれども、様々な授業を見たり、自分自身が研究してきたりしてきた中で、実感しているのは、やっぱり実際に材料を触ってみるとか、組み合わせてみるとか、表しながら次のことを考えていくという実感を伴うということですね。アナログとデジタルという二極化ではないというところが押さえてありましたけれども、そういった活動の中で、子供が、自分が考えた、これは自分が組み合わせたんだと、そういった中で感性を働かせていって、思考・判断していく。そこの部分の活動があってこその教科のねらいというふうに捉えていますので、その教科のねらいに即したプログラミング教育というのは、十分慎重に検討していく必要があるかなと思いました。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  無藤委員、お願いします。
【無藤委員】    私、先ほど出てきたプログラミング的思考といいますか、Computational Thinkingといいますか、それが特に小学校教育の中で非常に重要だということについて、そのとおりだと思います。
  それは2つの面で考えられると思うんですけれども、1つは、そもそも小学校教育というものは、基礎的・基本的な知識というものを習得して、それを活用しながら、考える力を育てるということが中核だと思います。その際、考えると言うと漠然としているわけですけれども、多分、考えるという操作には何種類かあって、そこでの考え方、考えるやり方みたいなものが、もう少し仕分けしていきながら、それぞれの考え方に応じたツールとか記号操作などを今後は使えるようにすべきなんだというふうに思います。その一つとして、このプログラミング的な思考というものが十分使えるということで、私は、小学校教育のかなり中核的な部分を変えていくという意味で、プログラミングの考え方、その思考を導入することは重要だと思います。
  その場合のプログラミング的思考というのは、この報告書で簡単な定義がありましたけれども、私なりに言えば、恐らく、非常に明確な記号的表現に自分の考えを表わした上で、その記号的表現によって現実世界への働きかけを行って、そうすると、多分、何かミス、思うようにいかないことがあるので、そこからすぐフィードバックを経て、改めてその記号表現を検討し直すという、この一連の過程が重要だと思うんですけれど。
  そのときに、幾つかの、言うなれば思考操作のポイントがあって、例えば、先ほど出ていましたけれど、ある条件のもとで分岐点が生まれるんだ、そこを明確にするというのも1つだと思いますし、私は、大分以前ですけど、少し研究したことがあるテーマで言うと、日本語で回帰的思考といいますけど、英語で言った方が分かりやすいのかな、recursive thinkingといいますが、recursiveというのは、同じ操作を自分自身に当てはめるというような意味ですね。だから、例えば、何々について考えることについて考えることについて考えることについて考えるみたいなのがrecursiveになるんですけど。
  私は発達心理学者ですので、それがいつ生まれて、どう育つかということで、何人かの研究者が、recursive thinkingの始まりは積み木なんじゃないかと、すごい簡単なことを言っております。それはなぜかというと、積み木を積むということは、積むという操作は極めて簡単ですね。1つの積み木をもう一つの積み木の上に置くという操作なわけで。これはAI上に乗っけるためには、1つの積み木のトップを定義した上で、それを見つけて、次の積み木のボトム、それは並行して乗せると。それをコマンドに入れなければいけないんですけど。ともかく、それができたとすると、1つの積み木を置くということをただ繰り返すと、高いタワーになるわけですよね。これが回帰的思考の始まりだと思いますし、それが研究者にとってどこがおもしろいかというと、それがいつ生まれるかということとともに、ある時期に、高いタワーを高くするということが目標として入ってくるので、recursiveな思考でありながら、goal-directedであるということなんですけれど、これはプログラミングといったそういう記号として表わすのは非常に難しいんですけど、そういうことの認識は、多分、幼児期の終わりぐらいにできるだろうというふうに最近では考えております。
  話はその先なんですけれど、今のようなことは、子供たちが頭の中で暗黙のうちにやっているんですけれど、そういった思考プロセスを子供たちに明示化するようなもの、子供にとって、その思考過程が見えるようにしていくにはどうすればいいかというところに、プログラミングの問題が入ってくるわけで、自分たちの思考プロセスを記号として表して、そこに、例えば、分岐点を入れるとか、もう一度ある操作を繰り返し加えるということを自覚的にやるかどうかだと思うんですね。
  そういうことは、例えば、小学校1年生、2年生に本当は始まっていて、例えば、足し算から掛け算への移行というのは、実は掛け算というのは、いろんな捉え方がありますけれども、スタートとしては、足し算の繰り返しなんですね。そうすると、1足す1は2で、2足す2は4で、4足す4は8でというのは、ひたすらただ同じものを足すだけなんですけれども、それによって巨大な数が生まれるだけではなくて、実は掛け算と同じ効果を持つ。今のようなことを、要するに、2のべき乗ですけれども、繰り返すことが、実は掛け算で表現できるんだよというふうに分かるというのが2年生で起こるわけなんですけれども。でも、そういったことは、なかなか2年生ぐらいまでの段階で子供に明示するのは非常に難しくて、子供のいわば脳の中にいる暗黙のプログラミングみたいなものが、多分、作動しているとしか言えないと思うんですけれども。しかしながら、今のようなことは、小学校の4年生、5年生ぐらいになると、プログラムとして、子供自身が書くことができるようになるわけなんですね。ということなので、私は、プログラミング的思考というものが小学校の論理的思考をより明示的に教育可能にするために非常に重要なんだと思います。
  その際に、ただ、幾つか条件があると思うんですが。1つは、その記号表現と呼んでいるものが余り複雑でない、できる限り少な目で、操作しやすくて分かりやすいということと、もう一つ大事なことは、それが子供にとって有意義な結果をもたらすということだと思うんですね。例えば、それを図画工作で使うならば、それが子供たちにとって、すごい作品を作り出せるとか、美しいものになるとかいうことだと思いますし、そういったそれぞれの教科ごとに、その教科の活動の中で、何か分かろうとする、作ろうとするということがまずありながら、その中にプログラミング的なものを使うことで、より子供たち自身の考えや工夫が、子供たち自身にとって明確なものに変えられるようにしていくということなのではないかと思うわけですね。
  すみません、ちょっと時間がありそうで、余分な話を入れていますけれども。ということで、小学校教育、特に論理性の教育とこのプログラミング教育というものの結び付きを是非明確に強調していただきたいということが1つです。
  もう一つ申し上げたいのは、今のことと関連するんですけれども、報告書案の最後のところで、必要な条件ということが挙がっておりますけれども、ICT環境等の整備のところは、全くそのとおりで賛成なんですけれど、加えて、今、思考ツールとか言われている、自分たちの考えを整理する、分かりやすくする、あるいは、自分に見えるようにする、また、コミュニケーションに使うための道具が各種開発されています。それはまさに紙ベースの、どちらかというと、直感的な考えを自然言語のレベルで自覚的にするためのものだと思うんですけれど、そういうものの発展の中で、それがICTの中に組み込まれていくと、だんだん記号操作に近づいていくわけなんですね。そういう意味では、現在、学校現場で多数の思考ツールが開発されておりますので、それらを活用しながら、このICTと結び付けるということも、ここに入っていいのではないかと思いました。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  今、皆さんに御協力いただけまして、一通り御意見を頂いたところでございます。それで、この後また発言を求めますけれども、是非、この観点で少しお話しいただきたいということがあります。
  1つは、これはプログラミング教育の今回の議論の取りまとめの言い回しみたいなことですね。とりわけ、専門家から見ると、専門的にこの言い方はないよねというものがないかどうかというようなことが1つ。あと、例えば、産業とか、経済とか、そういうものの発展みたいなことがちゃんと見通せて――これ、見通しは難しいんですけれども、そういうようなことについては、是非、情報提供いただければと思います。これが1つですね。
  もう一つは、各教科等の目標の中でどういうふうに行われていくのかという議論が、現場の先生からはいっぱい出ているわけですけど、そのとおりだと思いますし、一方で、そのための指導事例をどういう考え方で作っていけばいいのかということについての更なる意見ですね。清水先生おっしゃいましたけど、教科も変わっていくわけですよね。例えば、家庭科なんか、昔から見れば、大分変わりましたよね。そういうふうに、教科の進化というのも視野に入れなければいけないだろうと。そういう意味では、今の枠組に入らないから、これは余り意味がないというふうにも言えないだろうというような部分もあるし、一方で、その教科の存在価値というのが、見方・考え方として今構造化されようとしていますから、それから外れるわけにもいかない。そういうあたりについての何か御意見等があったら頂きたいということですね。
  あと、現場支援策、実際、指導事例をいっぱい作って、さあどうぞと言ったらできるわけでもないと考えれば、それすらないのは問題だけど、それがあれば終わりというわけにもいかない。どういうプログラムが、例えば、コンテストなのか、大会なのか、NPOなのか、どんな僻地でも私たちは必ず行きますみたいなお助けマンなのか、ちょっと分かりませんけど、どういうものがあり得るかということについて、少し御意見いただければと思います。
  もう一つは、社会に開かれた教育課程という考え方からいくと、学校の先生たちが頑張ってやることを応援すると同時に、外から手伝いやすくする仕組みというのが、もしかしたら、それはネットワークの整備もそれかもしれないし、あとは、ドネーションの話もありましたけど、何か外から手伝いやすくする仕組みについて、もう既に学校現場を支援してみえた方々から、もっとこういうふうになっていればいいのにというようなことがあればと思います。
  今、頂く意見を全てこの取りまとめ案に盛り込むかどうかは、それはちょっと分かりません。ここに書くべきかどうかということもありますし。ただし、これが出た後は、多くのいろんな人たちに分かりやすくお伝えすると同時に、そういうアクションを具体的に起こしていくフェーズに入ると思いますので、そこには必ず役に立つと思いますので、今のような具体的な、非常に実践的な御意見を頂ければと思うところです。そういう御意見がいろいろ出尽くしたところで、今日の会議はお開きというふうに考えております。
  じゃ、まず先生、どうぞ。
【天笠主査代理】    それぞれありますけれども、今の中で、私は、やはり環境整備のところについて1点加えさせていただければと思います。
  それは、教員研修の在り方という言及があるんですけれども、話がここまで進んでくると、更に、ここのところには、やっぱり教員養成の在り方への言及がどうしても必要にならざるを得なくなってきているように思います。一方においては、英語等々も検討されていますし、あるいは、教育課程全体、そして、このプログラミング教育等々もあるんですけれども、改めて小学校の教員として、こういうことを受け止めて、そして、それぞれの学校でお仕事をされていくと。ついては、基本的な資質・能力などについて検討が進んでいるということも存じ上げているんですけれども、こちらの立場から、そういう点において、教員養成、言うなら、免許状のありようということになるわけですけれども、そのあたりもすり合わせというか、整合性というんでしょうか、そういうことについても触れる必要というのも出てきるのではないかなと思いますので、御検討いただければということ。それから、昨年の12月末にチーム学校が出ましたが、よりこの関係の中で落とし込んでいくというか、指導体制の在り方ということについて、ある意味で言うと、チーム学校が様々な地域の力を借りて学校の組織力を高めようという、その視点と非常につながっていく部分というのがあるのではないかと思いますので、その点との脈絡をここに付けて、指導体制とか社会との連携・協働というところの脈略の中に位置付けられるといいかなと思います。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  利根川委員、上野委員、まず御発言をお願いします。
【利根川委員】    3点ほどございます。
  まず1つ目、それほど大きな点ではないのですが、アンプラグド系の教材について、こういった教材、雨が降ったら傘を持っていくとか、音楽ですとか、兼宗先生がかねてから御研究の内容等あって。ただ、このアンプラグド系、非常に教育的な効果等あるとは思うんですけれども、指導者の人が分かっていないままこれをやると、適切でない理解を形成する可能性があるかなと考えておりまして、アンプラグド系は、あくまでハードの不足についての解決になるものですけれども、指導者不足と指導力の課題についての解決ではないという点については、御指摘させていただきたいかなと考えております。
  2つ目が、堀田主査からもありましたように、学校外でどういう取組をというところですね。ちょっと手前みその部分はあるんですけれども、プログラミングって、よく言われるのは、一見難しそうだけれども、やってみるとできたというのがよく言われておりまして、石戸さんのところのPEGですとか、我々の推進しているHour of Codeなど、まず学校の先生方にプログラミングやってみましょうというところの支援は社会全般で進んでいるのかなと考えています。
  その上で、特に我々の1時間ぐらいの取組ですと、こんなもんかというのを分かってみるというところが非常に大事でして、幾らテレビで報道いただいても、実際自分が手を動かすとか、自分のところの児童生徒がどういった反応をするとか、そういうのを先生自身の目で見るというのがまず大事かなというところで、2020年を待たず、民間NPOとしては、そういった活動を推進しているというところ、こういった動きが文科省様からも今後支援いただくといいかなと考えております。
  2つ目は体験が大事だというところだったんですけれども、その後、ほかの研究事例などを見た上で、いざ自分の学校で取り組みましょうというところに、小川先生のように非常に御熱心な先生であれば、スクラッチを入れてみましょうというふうな形になるんですけれども、やはりそうでない方の方が圧倒的多数かと思います。ここの資料の中で、加配というような単語はあったかと思うんですけれども、1校に加配するというよりも、例えば、自治体の中などで、プログラミング教育支援員みたいな形で、各学校ごとの計画立てと実践、そして、その振り返りの御支援などの形での人の手配が、1人の人件費だったとしても市内中などに効果を及ぼすことができるかなというので、普通の先生が普通に自分の学校に取り入れるという段階では、そういった取組が必要なのではないかなというふうに御提案させていただきます。ありがとうございました。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  ちょっと僕からお尋ねしたいんですけど、利根川委員がおっしゃった真ん中の話です。先生たちにまず体験してもらうという試みについては、広い意味では教員研修とつながるかなと思うんですけど、それは具体的には、学校に出かけていって体験してもらうサービスをされているということですか。それとも、先生たちを集めて何かやっているということですか。具体的なことを。
【利根川委員】    当方、実際両方やってはおります。3つやっておりまして、先生方に我々の用意した場所に来ていただくというパターンと、先生方の市内の情報教育の研究会などに出向くパターン、それは基本的にいるのが先生だけです。もう一個は、学校を開けていただいて、その学校の児童さんに集まっていただいて、我々の手配した若干プログラミングに覚えのある人が前に立つ。そして、先生には、その日は、初回は補助で入ってくださいと。補助で入ることで、次以降、自分も前に立てるかなという自信が出てくるようにするという取組を本年実施しております。
【堀田主査】    大変具体的で、ありがとうございました。
  上野委員、お願いします。
【上野委員】    CA Tech Kids、上野でございます。
  堀田主査から御指摘のあったテーマとは今関係ない2点になってしまうんですが、2点ございまして。
  1つは、先ほど来議論のありました、プログラミング的思考というものについてなんですけれども、例えば、音楽で、符号、音符だったりとの一致が記号的な操作であって、プログラミング的であるとか、数学の概念がプログラミング的だというのは、プログラミング的かどうかというのは、プログラミングそのものについて一定の理解がないと判断ができないと思うんですね。それは児童生徒もそうですし、先生方もそうであると思うんですけれども。結局のところ、プログラミング的思考を理解するには、プログラミングそのものを体験するのが最も手っ取り早いということは、やはり言わざるを得ないと思うんですね。
  ですので、各学校の方針に沿って、教科でやるということがもちろんありであるというのはそうなんですけれども、最終的にはプログラミングそのものを体験する中で、「あ、これって同じじゃないか」という。音符を並べて意図した音を奏でていくというプロセスと、プログラム、コードを書いていって意図した動きを実現するというものは、実は一緒なんじゃないかということを児童生徒に気付いてもらうには、最終的にはプログラミングそのものの体験というのが必須になってくるであろうということはやはり思っております。
  ですので、教科の中でプログラミング的思考を養うような指導をする際に、その指導内容が、これはプログラミング的思考だよと言って教えるかどうかというのは、結構注意が必要かと思っていまして、子供たちに納得感がないようであれば、よく分からんということになってしまうと思いますので、その実施を見据えた細かい話にはなるんですけれども、気になった点でございました。
  2点目なんですが、小・中・高の接続ということを少し見通した方がよろしいのかなと思っておりまして。というのも、やはり何年生からどういう内容をどこまでやるかということを、各学校の御判断、御裁量でやるということになりますと、小学校卒業段階での到達地点というのがばらつきがあるということになってまいりますので、それを踏まえて、中学校で果たして有効な指導ができるかということは、なかなか困難もあるのではないかなと思っております。
  ちょっとずれるんですが、実際、中学校の先生にお話を聞くと、結構小学校を上がってきた段階で、小学校でやってきた内容にばらつきがあって、タイピングなんかはもうできる子もいれば、そこからスタートの子もいると。前提条件がそろっていないので、中学校で有効な指導ができていないというようなお話も聞いたことがございます。
  ですので、各学校の裁量・判断ということもありつつ、中学校で有効な学びにちゃんとつなげられるようにということで、一定の到達目標みたいなものはあってもいいのかなというふうにも思いました。
  以上2点でございます。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  中川委員、お願いします。
【中川委員】    何点かあるんですけれども、すみません、事前にコメントを入れ忘れていて、2ページの第4次産業革命のところで、なぜプログラミングを学ぶのかの一番のモチベーションになると思うんですけれども、読んでしばらくすると、AIが人の仕事を奪うかもしれないのでという、ちょっと不安要素がすごく大きいかなと、印象として後々残っているのが今の感想で、一方、先日の閣議決定された「日本再興戦略2016」の内容を見ると、第4次産業革命の実現には、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットというふうに書かれていまして、そういう意味で言うと、第4次産業革命の日本再興戦略で言われているのは、産業がもっと大きくなっていく。働くオポチュニティがもっと増えるというふうに読めるんですけれども、そこに我々が適応していかなければいけないというような側面がもう少し入れられると、もちろん、AIが人の仕事を奪う可能性がある一方、新しい仕事が生み出されるというところに、我々はどういう人材を輩出しようとしているのかという観点かなと思います。
  とりわけ、なぜ、このプログラミングが取り出されているのかというと、もちろん、プログラミングを通じて、論理的思考なり、それぞれのスキルは得られるということはあるんですけれども、そもそも産業自体が、コンピュータと無縁のままずっと存在する産業というのが非常に少ないと考えられることを前提とすると、コンピュータをよりよく理解していくという観点というのはすごく大事かなと思っています。
  ちょっと抽象的になったので、元に戻すと、それをするために、先ほど来、教員育成なり研修の話がありましたけれども、これはもちろん、実際に研修を行われている皆様は、そういった観点をお持ちだと思うんですけれども、一見聞くと、ツールの使い方だけをやってよしというふうになりがちです。そうはならないように、コンピュータの理解をするためにプログラミングは最短距離であって、でも、ここもまた難しいのは、だから、コンピュータを理解してプログラマーになりたいわけではなくて、コンピュータをよりよく理解して、コンピュータを使える使い手になるという側面もあるんですけれども、というようなことを理解されないで、ただ、プログラミングツールはこうです、こうやったら動くんですという、使い方だけを研修で受けてしまうと、これは何のことか分からないことになってしまいますので、そういった点を入れる必要があるなというのが1つと。
  そういう観点で言うと、短期的に見ると、コンピュータの理解がなかなかまだ腹に落ちていない先生がもしいらっしゃるようであれば、しっかりと外部の力を使って、先生方は恐らく、この時間を使って、こんな学習をすることで、子供たちに何を覚えてもらいたいとか、何を理解させたいという学習のねらいというのをお持ちだというふうに先ほどもおっしゃっていましたけれども、そこは先生、プロフェッショナルなのでお任せして、コンピュータの理解は、情報処理学会なり大学の先生なり外部の団体の力をおかりしてやるということも非常に重要かな。
  そういった観点から、目を向けていきたいのが、1つは、遠隔授業の積極的活用です。実は私、3年ほど前に高校での遠隔授業をやらせていただいた経験がございまして、まだ学校教育法施行規則が改正される前でしたから、先生が必ず教室にいただかないと授業として成立しなかったんですけれども、その経験から言うと、これは隅井委員の繰り返しになりますけれども、ネットワークが相当ボトルネックになりまして、帯域もそうですし、ルールもそうですし、非常にアクセスに難儀した経験があります。そういった観点も踏まえると、もうプログラミング授業、コンテンツを実行するということもありますし、外部連携という観点からも、スムーズなネットワークアクセスというのは強く強く主張すべきポイントかなと思いました。
  あとは、Computational Thinkingというのは、前回の私の発表の中でも用いさせていただいた言葉なんですけれども、参考情報としては、よく日本語では、コンピュータ的思考というような言い方をされます。でも、事務局の皆さんがこの言葉を使わなかったのは、「コンピュータになれと言ってるの?」というような誤解を生むのかなという懸念があるのも容易に想像できます。一方、プログラミング的思考という言葉も、耳当たりはいいんですけれども、内容がComputational Thinkingとイコールなのかというとそうでもなく、Computational Thinkingは、アメリカでは比較的頻繁に用いられている言葉ですので、例えば、Computational Thinkingの中では、データの収集・分析・表現というのはものすごく言われるんですけれども、そういうところはこの取りまとめの中では余り触れられていません。という観点から言うと、プログラミング的思考というのは、Computational Thinkingと比べて、例えば、データに関しては触れていないんですよということなのか、ここは言葉の定義をしっかりとする必要があるなというのは、私も後から見て感じました。
  以上です。
【堀田主査】    貴重な御示唆ですが、いいですね。
  ほかに御意見ある方。じゃ、兼宗委員、お願いします。
【兼宗委員】    2点ありますが、1つは、利根川委員から貴重な御意見ありがとうございます。とても重要な指摘と思っておりまして、どこがと言いますと、御指摘の内容は、現場の先生がやっぱり十分に勉強する時間って取れないと思いますので、そういう方が教えられるという前提と、それから、教えた内容が、やっぱり正しい内容が伝わらないといけないということだと理解しています。
  名前だけ出て、どんなものか分からない、アンプラグドというものに関して、ちょっとだけ説明させてください。コンピュータ科学の大学の専門に深くやっている我々がいるんですけれども、やっぱり自分たちがやっている科学的な楽しいことを、若い人、小さな人なんですけれども、教えたいというのがありまして、アンプラグドをニュージーランドの研究者が作りましたけれども、目的としては、全く今の議論していることと同じでありまして、まず、大学で習うようなコンピュータ科学の内容を、小学校、大体2年生から4年生ぐらいで扱える、理解できるということを目指していまして。その場合に、指導するというか、その場でやってみましょうというような先生は、普通の小学校の先生を想定していて。ただ、我々専門家からすると、やはり自分たちのやっているコンピュータ科学の一番おもしろいところを失ってはいけないので、そこは必ず残しましょうと。コンピュータ科学も数学的な側面も残しましょう。ただし、それを体験して、最後に先生が、今やった活動というのは、コンピュータではこういうふうに使われているんですよということを、簡単にシナリオどおりに説明して終わるんですけれども、それで児童生徒が誤った理解をしないということを一番重要視しています。
  それは20年ぐらい我々専門家の間で練られた教材になっていますので、例えばですけれども、我々が電話するときの電話帳とか、音楽を聴くときの曲名のリストとかがアーティスト順になっていないとか、電話帳がランダムになっていると困るわけで、コンピュータはソートするのが非常に重要なんですけれども、それはコンピュータの中でどうやっているのかというのを説明するのは非常に難しい。大学の工学系の2年生から3年生でも、今ここでプログラムを書いてみろと言うと、なかなか全員書けないんじゃないかなと思います。ただ、それを、先生としては、普通は授業で説明してからやらせますけれども、アンプラグドは、そうではなくて、例えば、重さがちょっとずつ違う重りみたいなものを10個ぐらい与えて、天秤を与えて、これで一度に1個ずつしか載せないで、重い順に並べ替えることができるかなというふうにして、グループディスカッションをさせて、そこから、アルゴリズムはそんなに無限にあるわけではないわけですから、例えば、この中で一番重いものをまず見つけて置いてみよう、残ったものの中から一番重いものを見つけて、次に置いてみようという形で、選択ソートというのを子供が発見したりとか、それから、1個重りをもう固定しておいて、これより重いか軽いかを比べて、その左右に分けていこう、また、左右の中から1個決めてやっていこうというクイックソートを発見したりと、子供が発見していくんですね。
  だから、手順が、アルゴリズムが間違っていると、正しく並べ替えができないので、間違った知識を身に付けることはない。もしくは、そういうアルゴリズムをこういう手順でやろうということを簡潔に記述できない、ルールを決められないと並べられない。要するに、手順が必要なんだということに理解が至る。それを先生が、さっき言ったような感じですね。「君らのパソコンの中でも、音楽プレーヤーの中でも使われているよ」というふうに、身近なものに落とし込んで終わるという形なんですね。
  ですから、大事なのは、アンプラグドどうこうはどうでもいいんですけれども、やっぱりプログラミングに関しても、現場の先生が、そんなに専門的に勉強しなくても教えることができて、生徒にもそれが易しく体験ができて、なおかつ、正しいことが伝わる、教えられる、間違ったことは伝わらないという仕組みがやっぱり重要で、そういう教材開発は非常に重要なんだなということは改めて感じました。
  以上です。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  ほかに、特に御意見いかがでしょうか。
  今回いろいろな御意見を頂きましたが、プログラミング的思考というものをどう定義するかというのは、非常に難しいところですよね。それをできれば、プログラミングそのものとプログラミングにかなり近い体験を実際にコンピュータを操ってやってみることを通して、そういう力を身に付けるということを、各教科等の目標に合わせながら、やりやすいところにうまく配置し、明示し、構造化し、それをカリキュラム・マネジメントで学校が行えるようにしようという形で、今、ここで私どもは提案をしているわけです。
  これを、この後、中教審にお渡しして、中教審の議論に加えていただくという形に反映させていただくと。もう既に小学校部会にはヒアリングしているわけですけど、そういう形になっていくと思いますし、総則の書きぶりとか、各教科等の書きぶりとか、あるいは、情報ワーキングのこととか、いろんなこと、あるいは、整備の話、教員養成の話、社会との連携の話、チーム学校の話、いろんなことと全部密接に関係していくことになります。
  ですので、中教審の答申の案が出てくる時期とかを考えますと、私どもがここでじっくり、何か月もかけて議論したいところですけど、それもまた難しくて、ある程度の段階で中教審にお渡しするということが必要かと思います。
  大体議論は尽くされたような感じがするんですけれども、皆さんの今日の御意見を頂いたものを事務局と相談してしっかりと踏まえますので、その踏まえ具合も含めて、文言の調整等については、主査である私に一任していただくということでよろしいでしょうか。
  ありがとうございました。それでは、私どもの3回にわたる議論で、議論の取りまとめが一度できたということで、できるだけ早くこれを公表し、いろんな議論につなげていただくと。そして、より具体的な話に進んでいきたいと思います。
  審議そのものは、これまでといたします。事務局、お願いします。
【大杉教育課程企画室長】    先生方、誠にありがとうございました。
  事務局を代表いたしまして、初等中等教育局長の小松からお礼の挨拶を申し上げたいと思います。
【小松初等中等教育局長】    失礼いたします。
  皆様、ありがとうございました。先月始めましたので、こういう政府のものとしては非常に短い期間になったわけでございますけれども、御議論もいろいろ頂きましたし、また、プレゼンも含めて、いろいろ立体的に取り扱っていただいたということで、こうした成果物を頂けるということを大変ありがたく存じております。
  中身的には、一番最初に、小学校段階で育成すべき資質・能力と効果的なプログラミング教育の在り方、あるいは、そのために必要な条件整備ということで、方向性を整理していただきたいというふうに御説明申し上げたわけですが、たった今さっき座長から要約していただいたようなとおりかなと思っております。
  最初に申し上げましたように、お取りまとめいただいた内容につきまして、今後、中教審に議論を引き継ぐことを考えております。しかし、今日の議論を伺っておりますと、文言などの調整などについての御議論と、それから、ここで書かれたことについてのいろんな確度からの再確認とかを深めるようなお話と、それから、これを実行に移していくときのいろいろな課題とか留意点とかに発展しているお話と、今日でもかなり広がっていたと思います。そのあたりは、私どもとしても、併せて整理をさせていただきまして、審議会のレベルで、例えば、学習指導要領そのものに反映させていくべきことと、あるいは、それを裏付けて実質化するためにどういう手立てを打っていくかということとか、整理しながら、しっかり、単に中教審に引き継ぐというだけではなくて、我々自身としても消化できるようにしていく必要があるなということを改めて感じました。
  つきましては、この会議としては、本日で終了ということになるわけでございますけれども、中教審も含めて議論も引き続き続くと思いますし、また、もとより現場を含めて、いろんな試行錯誤も取組も続いていくことになると思いますし、我々も、正直言って、いろいろと試行錯誤しながらやらなければいけないということも事実でございますので、これからもいろいろとまた御指導いただけるとありがたいなということを改めて感じましたので、深くお礼を申し上げますとともに、今後とも是非よろしくお願いを申し上げまして、御礼の御挨拶にさせていただきます。
  本当にどうもありがとうございました。
【堀田主査】    ありがとうございました。
  それでは、これで有識者会議を終了とさせていただきます。皆さん、ありがとうございました。

――  了  ――

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-- 登録:平成29年02月 --