学校図書館整備推進会議配付資料

平成28年3月10日

学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議におけるご説明

学校図書館整備推進会議議長 小峰紀雄


この20年来、「子どもの読書活動推進法」「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」など子どもの読書振興と読書環境整備充実に努力されたことにより、子どもの読書環境は改善されてきました。学校図書館に関しても、平成5年の「学校図書館図書標準」の設定、「学校図書館整備新5か年計画」の策定、平成26年の改正「学校図書館法」を含め、数々の施策を実現されてきました。しかし施策の具体化には、多くの課題が残されております。「学校図書館図書標準」の達成率は、平成26年度で小学校60.3%、中学校50.0%です。本5か年計画は、平成28年度で第4次が終了します。図書資料は、児童生徒の言語活動の充実と自主的な探求学習にとって欠くことができない基礎資料であり、学校図書館の一層の充実が求められます。学校図書館は、多様で良質な出版物を生み出す基盤です。
つきましては、以下の要望を申し上げます。


【要望事項】
◆第5次「学校図書館図書整備5か年計画」の策定を要望します
(1)高等学校学校図書館を施策の対象にしていただくこと
(2)図書資料は不足しており、図書資料費を増額していただくこと
(3)「学校図書館図書標準」を見直していただくこと
(4)図書資料の廃棄・更新を促進していただくこと
※廃棄・更新が進まない理由に、選書体制の不備と図書費不足があると考えられます
(5)学習教材として小中学校、高等学校図書館に複数の新聞を配備していただくこと
(6)特別支援学校や外国籍の児童生徒教育に必要な図書資料・教材の充実を図っていただくこと
(7)学校司書に関しては、配置促進と安定した職場の確保並びに研修制度充実を図っていただくこと。また司書教諭との協働関係を進めていただくこと
(8)読書環境の整備・充実施策にあたって、学校間格差・地域間格差の是正にご配慮いただくこと


◆付帯資料
1.学校図書館整備推進会議2015年度事業報告(案)
2.学校図書館整備推進会議2016年度事業計画(案)
3.高等学校学校図書館の充実についてのお願い
4.蔵書「更新」の手引き
5.改正学校図書館法Q&A


【学校図書館整備推進会議について】
1996年10月発足し、出版団体や図書館関係団体、読書推進運動団体など30団体で構成。本会は、「学校図書館が子どもの知る権利・読む権利を保障し、真の学校教育を可能にする重要な機能を有するという認識にたって、学校図書館の整備充実とその振興を図ること」を目的にしている。文科省の「学校図書館図書整備5か年計画」などの具体化のための活動に取り組んでいる。
代表:森田盛行、議長:小峰紀雄、事務局長:阿部伸介、事務局:日本児童図書出版協会

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課