不登校に関する調査研究協力者会議(第13回) 議事要旨

1.日時

平成28年3月11日(金曜日)15時~17時

2.場所

文部科学省3階 3F1特別会議室

3.議題

  1. 児童生徒理解・教育支援シートマニュアルについて
  2. 不登校児童生徒への支援策について
  3. その他

4.出席者

委員

伊藤委員、大場委員、木嶋委員、齋藤眞人委員、齋藤宗明委員、高野委員、成瀬委員、野田委員、藤崎委員、森田委員、森委員、山川委員

文部科学省

前川文部科学審議官、小松初等中等教育局長、藤原審議官、坪田児童生徒課長、亀田視学官、平居生徒指導室長、齊藤課長補佐、浅田教育再生実行会議担当室長

5.議事要旨

(1) 資料1について野田委員より説明を行った。説明に対する意見等の概要は以下の通り。

【委員】教育支援シートの大きな目的は、30日以前の段階から組織的に対応することを明確することである。校内だけではなく校外でも支援チームを組んで、それぞれの役割の分担や目標、経過と評価を加えていくという組立てになっている。

【委員】今まで学校現場で様々な先生方が持っていた情報を集約し、ここに載せていくということを考えたときに、非常に記載しやすくなったと思う。例えば、本人の強みは、不登校に向き合って、一生懸命努力している姿でもあり、それをある先生は見ているが、この先生には見つけられなかったということもあると思う。そのような情報が、この1枚の中に集約されていくと、子供がより立体的に見えてくる。現場としても書きやすいと思う。

【委員】このシートについては、次年度から学校で活用していただくことが大変重要であり、この会議で認めていただきたい。その後は、座長預かりにさせていただきながら、必要な修正事項が出てきた場合は修正するが、本日のところでこのシートの同意が得られれば、これで確定という形にさせていただきたい。
      (「はい」との声あり)

(2) 資料2について齊藤児童生徒課補佐より説明を行った。説明に対する意見等の概要は以下の通り。

【委員】この最終報告の今後の日程の予定はどうか。もう一度持ち帰って検討できる余地はあるのか。

【事務局】現在、不登校の特例校に関する調査研究を実施しており、その特例校の調査研究結果がまとめ切れていない。その部分を付記したい。また、超党派フリースクール等議員連盟の総会があり、不登校についていろいろと言及されている。対応する必要がある可能性もあり、少なくても本日でという形にはならないと思っている。

【委員】ブラッシュアップは必要だと思う。項目名と本文中にアセスメントという語句が使われているが、きちんと一度整理してから文章に使っていく方がいいのではないか。また、早期対応の重要性のところで、スクールソーシャルワーカーの役割にも踏み込んだ内容になっている。福祉的な関わりというとスクールソーシャルワーカーが併記されるべきところもある。全体的に併記がいいのか、単独がいいのかというのは、また一度見直していただけるといいと思う。

【委員】アセスメントという中に支援計画まで含めて考える考え方と、プランニングというか具体的にどう動くかという考え方がある。全体としてどう整理するかを考えておく必要がある。また、4ページの一番下で、「不登校の要因や背景を正確に把握するため」、「学級担任の視点を重視しつつも」という文意が取りにくいのと、スクールカウンセラーがアセスメントする際に、カウンセリングを通じてという表現がなじむのかどうか。アセスメントの中に支援計画まで入れてイメージをするかということ、社会文脈も含めて、あるいはSSWの活用も含めて記載していただけると有り難いと思う。

【委員】私も同様に感じる。環境や学校現場の状況、あるいは地域の持っている資源などを総合してアセスメントをすることが重要であると思う。そういう意味も盛り込むのであれば、スクールカウンセラーだけではなくて、ソーシャルワーカー、さらには、第1番には教員の目というのも重要だと思う。「子供の内面に働き掛けるスクールカウンセラー」「子供の周りの環境に働き掛けるソーシャルワーカーは両輪として」という文言があるが、両輪というのが、よりいきるような形での表現になると有り難いし、両方いない地域はどうしたらいいのかという、迷いにならない形で修正が加わるとよい。

【委員】関連して、スクールカウンセラーが関わっていなくとも教職員でプランニングを回していくことで、学校として非常にいい効果を上げているところもある。独自でうまくいっている学校の事例もあるので表現をもう少し何か工夫していただきたい。

【委員】用語の解釈をめぐって幾つかいろいろな意見が出てきた。ここは、少しアセスメントを整理して定義するという方が混乱はないと思う。未然に30日に至らないことを防止するには、本当のプランニングまで含めて、あるいは支援計画まで立てていくのが短期的に必要になってくる。

【委員】不登校の要因や背景を的確に把握し、それを含めてアセスメントをした上で支援を計画する。SC、SSWが入ることによってできることなどは、多分言葉を足すことで可能だと思う。それに基づいた形で、場合によっては外部機関も必要になり、むしろ家庭環境の側(がわ)から情報をもらいながらやらなければいけない。要保護児童対策地域協議会の管理ケースについては、そういう外部情報が非常に重要になってくるので、それも重要なアセスメント情報だろうと思う。

【委員】4ページの最後の最終行、情報を把握するためには、組織的に情報を収集する、そして把握することを分かるように、学級担任にこだわらず組織的にというような文言を入れていただくことが必要だと思う。スクールカウンセラーによるカウンセリングについて、カウンセリングをしてからというのでは、これは明らかに具合が悪いだろうと思う。ここのところは、スクールカウンセラーを併記して、専門家など等の視点というように加えていただいて、変更していただければ。

【委員】あと一つアセスメントについて、1回のアセスメントでずっと続くというのではなくて時々で情報によって変わってくる。固定して考えるのではなく柔軟に組み替えていくというか、立て直していくという視点もシートに結び付けて論じておくとよいと思う。

【事務局】定期的に確認をするという行為をして、計画を見直すという記述があったが、御指摘のところで、アセスメントのところにも改めて書かせていただければと思う。

【委員】アセスメントをしっかりして、基本計画を立てていくには、かなり時間が必要になってくる。新シートにあるように、7日が決まればそれで終わりという訳ではない。もう一つは、「子供の内面に働き掛けるスクールカウンセラー」、それから、「子供の周りの環境に働き掛けるスクールソーシャルワーカー」と厳密に役割分担と考えてしまうと、誤解を招いて、かえって持ち味が薄まってしまうことがある。スクールカウンセラーの方でもSSWの視点を十分備えている方もいるし、スクールカウンセラーの協会の方も、そういう視点は入れることを、いろんなことを通じておっしゃっていただいている。運用の過程では、教員等含めて、あるいはそれをコーディネートする教育委員会等含めて、どちらがどう向いているか、あるいはどういうことがいいのか。SSWというのは、家庭から、あるいは地域からの視点を子供の支援に結び付けていくような長所は確かにある。そういう視点であって、単なる働きかけの役割と受け止められる文章では少しぐあいが悪いかなと思う。

【委員】別の会議で教育相談の充実について、SC、SSWの職責をどういう形で見せていくのか、どう制度に落とし込んでいくのかを検討している。どこまでその内容を書き込むかということは、教育相談の会議の進捗状況も視野に入れて、詰められればいいと思っている。先ほどのアセスメントでも、どこに力点を置いて物を見ていくのかという専門的な視点では、もともと持っているベースが違うので、中心テーマと周辺領域を意識する必要があると思っている。

【委員】問われているのは学校の在り方であると思う。学校がどれだけ子供たちに魅力的な教育がなされているか、学校がもっと柔らかく、全ての子供たちの居心地を担保すべきで、せめて「はじめに」の中に語られていただきたい。また、最後のページで、願ってやまないという表現で今回最終報告が閉じられようとしているが、子供たちが幸せに、たくましく健やかに育っていってもらうことを僕らは願っている。取組を願うというよりも、子供たちに向けたメッセージをどこかに、それと、非常に苦しい思いをしておられる保護者の方々にも少し光を当てていただきたい。

【委員】不登校を解消していくことだけに議論が集中していくと、どうしても現場の先生方も疲弊感、焦燥感だけが残る。何のためにこの報告書を作るのかという大きな前提のようなものを立てていく必要があると思う。今、発言のあった、しなやかさや柔らかさがある場合には、魅力ある学校などいろいろなタームがそこに出てくるわけで、そういうものを全文の中に位置付け、不登校というものをどう扱っていくかという目標と目的をうまくくみ分けて、潜り込ませていくことが非常に大事である。不登校の数を減らすことに収れんしてしまうと、教育や指導そのものの弊害がいろいろなところに出てしまう。子供たちの、あるいは保護者のためのどうするかは議論のあるところであるが、ブラッシュアップする過程で大事なことだと思う。少し議論をしていただく機会を設けたい。

【事務局】その部分も是非御意見を頂きたいと思う。

【委員】単に不登校の現象との関係だけで語るのではなく、教育や学校の根源に関わるところということだとすると、内容についての書きぶりが変わってくる。整理の余地はあると感じる。

【委員】関連して、夜間中学が整備された場合、そこに通学を希望する子供や保護者が出てくる可能性がある。夜間に勉強するのが、果たしてその子供の成長段階においてふさわしいのかなど様々な議論が必要ではないか。

【委員】夜間中学校など、学習の場がどういう形で用意されるかというのは、シートの中に載っていない。高校や次の学びの場がある子にとっては、シートが引継ぎの中にあるが、そこに載らない子たちの学びのリスタートというのはどういうふうに保証してあげるのか。社会総ぐるみで考えたときに、引きこもりというものを減らしていくことを考えると、そういう視点も必要になってくると思う。

【事務局】整合が合うように修正させていただきたい。

【委員】大体8割から9割ぐらいの夜間中学に通っているお子さんは、外国につながるお子さんではないか。高齢者の方で70代で英検3級等を取って頑張っている方もいるが、中学校を卒業して、十分に学習ができなかったので、そのまま夜間中学にというような流れで来る方は、なかなか想定できないと思う。昨年、不登校等の理由で十分に就学できなかった者について受け入れるという方向が出されたが、入学の相談には来たが、なかなか厳しいということで通えないような状況もあったと聞いている。夜間中学校も、受皿の一つであることは間違いないのかもしれないが、ここに行けば何とかなるよというイメージで宣伝するのもどうかなと思う。実態を見ていくと、ここで夜間中学だけ出してくるのは少しおかしいという気がする。制度的にもこういうふうに変わりましたというメッセージを出してもかまわないが、ここだけに期待を向けるのはいかがなものかなという印象がある。

【委員】京都では洛友(らくゆう)中学という形で夜間中学プラス不登校の子の施設ということで併設されているが、おっしゃったように外国籍の方々が夜間中学に来られていることが非常に多い。不登校の子たちも来ているがどちらかというと、生活習慣そのものが非常に乱れていて、朝からの登校は非常に厳しい、午後からの登校で夜間中学とかぶるような形での交流学習ができるというような教育課程を組んであると思う。ただ、実際にそこに入学する子たちというのは、やはり非常にごく少数で、そこに通えるのは1学年30名程度が限度というようなところもある。最後に、これらの制度の活用を促進する必要があると書いてあるが、みんなが行けるというような期待は、学校現場が誤解をする。そのような実態があるということを承知いただけたらと思う。

【事務局】夜間中学の様々な実態も我々も分かりつつ、それを乗り越えて、今、不登校の一つの選択肢ということで流れができているという理解の中で、全く言及しないというのは逆にどうなのかという中で触れさせていただいている。少し書きぶりはあるかもしれないが、全体を読んでいただければ。今、一体としてこの不登校対策をやっていこうという中ではあっていいのかなと思っている。表現はまた御相談させていただきたいと思う。

【委員】27ページの一番下の5番、訪問型支援など保護者への支援充実のところで、経済的困難を抱えた家庭に対して訪問支援を行うと感じた。経済的困難のある家庭以外の家庭にも、例一人一人の子供に合った、柔らかい家庭訪問というか、経済的な問題だけではなくて、その子供やその家庭環境に合わせた訪問支援が求められるという表現も加えていただきたい。

【事務局】27ページのところで、どの辺が困難を抱えた家庭という表現になるのか。

【委員】スクールソーシャルワーカー、保健福祉機関等というふうに流れ的にそうとられるかなと。細かいところであるが加えていただければ、雰囲気は変わると思う。

【委員】27ページ、学校外の公的機関等の整備充実で、適応指導教室の整備指針から流れてくるが、アウトリーチ型支援というのは文部科学省として何か具体的にイメージを持っているのか。

【事務局】平成27年度補正予算で適用指導教室の整備促進のための調査研究事業を展開している。その中で、まだ全国市町村ベースで適応指導教室を6割が設置していて、4割が設置できていないというところについての整備促進。それから、その4割というのは、ほとんどが小さな自治体というところもあるので、そのような自治体を県レベルがアウトリーチ型支援によってフォローをするという観点もあるのではないかというところで、アウトリーチ型支援というところで書かせていただいている。

【委員】一般にアウトリーチというのは、福祉の場面では対象者に対して出掛けていって、例えば家庭などへの支援体制、支援プログラムを作成することを普通はイメージするが、今、おっしゃったアウトリーチとは意味が違う。今、アウトリーチ型支援と言われているが、どうも実態がよく明確にイメージ化できないところがある。実際に、取組対応まで含めたアウトリーチになるのか、あるいは、コーディネートして支援計画を立てるところまでがアウトリーチになっていくのか。そのステップもよく分からない。これはどうお考えなのか。

【事務局】基本的には、やはり手が届かないところに家庭訪問をして支援するということイメージしている。そういう意味でいうと、支援計画を立てるところまでかなと思う。

【事務局】今回の補正予算のモデル事業で、どこまでできるかどんどんトライしていくことが必要であると思う。計画を立てるものだけなのか、それ以上の細かいことができるかということも試してみないといけない。今の表現では、いろいろなイメージが広がるが、実際の施策の中でどこまでできるということを作っていって、それをまた、今後予算化して応援していく。拡充のためにそれをフィードバックしていくということなので、幅があるが、入っていこうという姿勢を表している。

【委員】言葉が独り歩きしている嫌いがあり、少しここをクリアにしていただきたいなという気はある。

【委員】適応指導教室でもアウトリーチ型支援というのは大きな課題で、14ページの一番下の段落に、通所希望者への支援が中心だったという現状に対してのアウトリーチ型という表記だと思う。特に、不登校児童に対しての訪問支援だとか、地域の人材を活用したメンターの活用をアウトリーチと捉えるならば、通所型に対するものだということで、大きく捉えることができる。適応指導教室は、大きさによってできる事業にも限界があるが、意向としては、14ページの下段で、適応指導教室として読むとそんなところに落ち着いているところである。

【委員】埼玉県の川口市では、特に経済的な困難な家庭のアウトリーチ型支援を熱心にしており、実際、訪問相談員や退職校長、スクールソーシャルワーカーなどが家庭訪問をして学習指導、家庭教師のような形で、適応指導教室に復帰させたり高校進学につなげたり成果を上げている。県ではそういった市町村の支援など、不登校の子供の訪問型支援に対しては支援策というところまでいっていない。市町村が個々で頑張っている状態で、きちんと県が応援していく形であれば、不登校政策に関してとても重要なところだと思う。

【委員】訪問型支援イコールアウトリーチというふうに、これが同じものを指すのか。同じもののうち機能が違う、子供と出会いにいくというだけではなくて、保護者支援も視野に入るのかという話なのか、それと別物と理解するのかというところも1点軸がある。それから、保護者と学校とが対立構造というか、支援そのものを受け入れてくれない。このタイプの不登校が非常に増えてきている。家庭に対してどこまでできるのかという、むしろ保護者の方の登校させる意欲というか、就学義務、履行意欲というか、そちら側に課題のあるような、そしてその背景には深刻な疾患があるなど社会への向き合い方があるときに、どういうふうにしていくのかという切り口が非常に悩ましい。

【委員】実態と、この理念と言われるものとうまくかみ合わない点がある。単にアウトリーチという表現だけで済まない面があり、しっかりと位置付け直す必要がある。

【委員】先ほどの支援シートに関して、1方向に向かっていく情報提供というものになりかねない。例えば、高校から中学校にもたらされる情報、中学校から小学校に、あの子は今どうしているかなど、何がきっかけになって解消されたのか、どのような成功事例があるかというところから立ち返った取組の重要性も必要である。

【委員】23ページ、高等学校に関する取組なのかもしれないが、この入学者選抜の改善が、この位置にあるのが違和感を抱いた。これは、教育委員会に求められる役割、入学者選抜制度そのものを所管するのは教育委員会ではないのかなと。(1)(2)ともそんな感じがしている。そして、24ページの2番、中学校卒業後の就学・就労や「ひきこもり」への支援、これは知事部局等の関係になってくる。少し章立てのところが気になった。選抜制度そのものは学校でいじることはできないので、ずらすなどした方がいいと思う。あと、21ページ第6章の学校外の活動や関係機関との連携について、1番、支援ネットワークの整備、2番、社会教育施設の体験活動プログラムの積極的な活用、学校外施設の活用等による指導要録上の出席扱い、この辺も非常に微妙なところがある。社会教育施設は教育委員会の所管であり、指導要録上の出欠席の取扱い、これは学校にも関係することだが、教育委員会がある程度主導権を握らないとなかなか厳しい。

【委員】本日この会の前段でシートを検討したが、特に子供の課題だけを記録せずに、強みというキーワードで記録をしていくようにという新たな議論があった、是非そういった議論を加味して少し書き換えていただく部分が必要かなと思う。特に、下から3行目あたり、例えば、日常観察が学習上の課題、社会的自立に当たっての課題で、課題の方がどうしてもクローズアップされている状況であり、このあたりに強みというキーワードを反映させていただければ。

【委員】切れ目のない支援でシートを送っていくのはいいが、それが問題点、課題点だけがラベリング効果のように張り付いて、間違った指導が出てくるということは、子供のためにはよくないことだろうと思う。子供の将来、あるいは身分や地位の取得ということまでも影響する場合には、慎重にしなければならない。本来ならば、学校運営協議会や学校評議員など外からの視点から学校の判断に関して関わりながらやっていくという体制が必要だろう。結論、決定に関して何か一つのチェックアンドバランスと言われるようなものが効くシステムが、構築されていかなければいけない、不登校の支援策は、子供の将来、あるいは直近の地位、身分の取得ということに関わる事態にも大きく関わるので、その点は配慮をしながら少し文章を考えておかなければいけない部分もある。

【委員】14ページの中ほど、いろいろな学校の実践やうまくいった事例だがたくさん出された。その中で効果的だったのが、先生方の中でコーディネーター的な役割を学校の中で中心として果たし、よい結果が生まれたという学校の発表があった。学校で早期の対応をするには、学校の中でコーディネーター的な役割を果たす教員を明確に位置付ける「ことも」ではなくて「ことが」非常に大切だったというヒアリングがたくさんあったと思うので、私は、ここは「が」ではないかなと思う。

【委員】添付いただく参考資料に関して、不登校に取り組もうというときに関連する通知も参考資料に付けていただきたい。保護者が不登校を促進してしまっているような課題を抱えているケースの場合に、児童虐待なども不登校にあると書いていただき、参考資料のところで、最後に児童相談所での児童虐待相談対応件数や要保護児童の定義、特にネグレクト的なもので虐待ということもあるので、これらについては、それを疑った時点で通告の義務が発生するということも併せて書いておいていただけると有り難い。それから、安否確認ができないとか居所不明のような子供たちに関しても別途この間、御通知いただいているかと思うので、そのあたりも注意喚起の意味を含めて、参考資料等々に登載していただけると有り難い。一方で、現在、児童相談所での虐待相談対応件数というのは、虐待対応が児相だけではない。むしろ市町村でやっているケースの方がウエートが高かったりする。統計の取り方上、市町だけの統計というのは、実は非常に出しにくい事情があるので、その辺御配慮いただけたらと思う。

【委員】不登校の特例校に関する調査の報告もまだ組み込めていないし、議員連盟の方の動きもある。これも少し注視しなければいけない。そういう問題と、きょう出た御意見も基本的なところに関わる、ブラッシュアップに関わるところも随分出ているので、その点も改めてもう少し詰めていかなければいけない。きょうはここで議論を閉じさせていただき、最終報告は4月以降として報告の内容を更にブラッシュアップさせていただきたいなと思っている。
      (「はい」の声あり)
【委員】事務局の方、また引き続きよろしく御支援のほどお願いしたい。

(3)事務局より今後の予定について連絡

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課生徒指導室生徒指導第一係

(初等中等教育局児童生徒課生徒指導室生徒指導第一係)

-- 登録:平成28年10月 --