【資料3】当面の取組について(案)

 英語の「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能などを総合的に評価できる学力検査等の在り方の検討や、各学校等の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)との整合性を図ることを前提に、英語の資格・検定試験の活用を促進する。
 当面の取組として次の事項について、協議・合意し、これらの取組を進める。特に1,2については、今年度内を目途に成果を得ることとする。

1 英語の資格・検定試験及び活用促進に係る情報提供

  1. 4技能試験を行う試験団体から、学校、教員、学生生徒等に向けた試験に関する基本的な一覧性のある情報
  2. 大学・高校・中学校における活用事例(授業活用や入学者選抜等における事例)

などを、ポータルサイト等において随時発信し、共有

2 英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(仮称)の策定

 4技能の総合的な育成及び適正な評価の観点から、入学者選抜における資格・検定試験の活用に関する有効性や留意すべき点について、具体的な指針案を策定し、各団体における資格・検定試験活用を奨励する。

(指針の項目例)

  • 学習指導要領に沿った4技能の能力との親和性と測定可能性
  • 評価の妥当性(語彙レベル、目標言語使用領域、出題意図等)
  • 多様な生徒・学生の能力への適合性
  • 妥当な換算方法(例:みなし満点、点数換算等)
  • 受験のしやすさ(経済的状況に配慮した受験料、地域バランスに配慮した実施体制、受験回数等)
  • 適正・公正な試験実施体制(試験監督、情報管理等)
  • 国際的な通用性 等

3 英語の資格・検定試験間の換算方法等の検証等

 英語の資格・検定試験の結果の換算方法等を検証する。その結果について、例えば、4技能を測る資格・検定試験間で、より精度の高い得点換算表を作成し、学校における学習評価や、入学者選抜における活用を促進する観点から、学生生徒、学校等が資格・検定試験のスコアを適切、かつ効果的に活用する仕組みを検討する。

4 「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)/高等学校基礎学力テスト(仮称)」の検討との連携

 日本人の英語の能力の現状を踏まえたテスト開発の在り方、各資格・検定試験間の得点換算の在り方、受験料など経済格差の解消、受験機会など地域格差の解消等に資する検証などを行い、今後、新テストについて一体的に検討予定の専門家会議の議論につなげる。

5 大学及び高等学校入学者選抜における学力検査等の在り方の改善

 学習指導要領に沿った英語の4技能を総合的に評価する学力検査等を奨励するため、協議会において現状の学力検査等における英語問題の在り方の調査・分析等を行い、得られた結果が大学、高等学校等において活用されるよう広く情報発信等を行う。

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初等中等教育局国際教育課外国語教育推進室

(初等中等教育局国際教育課外国語教育推進室)