資料3-1 必修領域の見直しと選択必修領域の内容について(論点メモ)

1.必修領域の内容の見直しについて

(1)必修領域に残す内容

○次の三つの内容は、講習開設者、教育委員会、校長等管理職が「全ての教員が免許状更新講習で必ず学ぶべき」と回答し、受講者の回答においても、優先度が高い。これらは必修領域に残す内容とすることでよいか。

B:教員としての子ども観、教育観等についての省察
C:子どもの発達に関する脳科学、心理学等における最新の知見(特別支援教育に関するものを含む。)
D:子どもの生活の変化を踏まえた課題

(2)選択必修領域に移す内容

○次の三つの内容は、講習開設者、教育委員会、校長等管理職が「必ずしも全ての教員が免許状更新講習で学ぶ必要がない」と回答し、受講者の回答においても比較的優先度が低い。これらは、選択必修領域に移す内容とすることでよいか。

A:学校を巡る近年の状況の変化
E:学習指導要領の改訂の動向等
F:法令改正及び国の審議会の状況等

(3)特に検討が必要な内容

○次の二つの内容は、関係者により回答が分かれた。必修領域の時間数を半減する(12時間→6時間)ことや、各内容を深く学べるようにすること、また、必修領域の内容は、受講者のニーズのみならず社会的要請を踏まえて設定すべきことを勘案し、どのように位置付けるべきか。

G:様々な問題に対する組織的対応の必要性
講習開設者、教育委員会、校長等管理職が「全ての教員が免許状更新講習で必ず学ぶべき」と回答。一方、受講者の回答においては比較的優先度が低い。
H:学校における危機管理上の課題
教育委員会、校長等管理職は「全ての教員が免許状更新講習で必ず学ぶべき」と回答。一方、講習開設者は「必ずしも全ての教員が免許状更新講習で学ぶ必要はない」と回答。また、受講者の回答においても優先度が低い。

2.選択必修領域に位置付ける内容について

(1)選択必修領域に位置付ける内容

○次の九つの内容は、多くの教育委員会、校長等管理職、受講者が、学ぶ必要性が高いものとして回答しており、講習開設者においても、講習の開設が困難との回答は少ない。これらは、必修領域に位置づけるものを除き、選択必修領域に位置付ける内容とすることでよいか。

d:道徳教育
e:特別支援教育(発達障害・インクルーシブ教育システム等)
f:教育の情報化(ICTを利用した指導、情報教育[情報モラルを含む]等)
g:子どもの発達心理・脳科学
h:現代の子供の生活環境・生活事情
i:教育相談(いじめ・不登校への対応など)
j:生徒指導(問題行動への対処など)
k:進路指導・キャリア教育
r:保護者対応

(2)選択必修領域に位置付けない内容

○次の三つの内容は、多くの教育委員会、校長等管理職が、興味関心のある教員のみが学べばよいと回答しており、講習開設者の回答においても、講習の開設が困難との回答が比較的多い。これらは、選択必修領域に位置付けない内容とすることでよいか。

b:帰国・外国人児童生徒等に対する日本語指導教育
q:部活動指導
v:異校種間連携

(3)特に検討が必要な内容

○次の十四の内容は、講習開設者において講習の開設が困難との回答が比較的多いものの教育委員会や校長等管理職が比較的学ぶ必要性が高いものとして回答しているもの、又は、講習開設者において講習の開設が困難との回答が比較的少なく関係者のいずれかがある程度学ぶ必要性が高いと回答しているものである。これらは、その時々の社会の要請等を踏まえ、国において適切に選択し、選択必修領域に設定する内容とすることでよいか。

a:国際理解・異文化理解教育
c:英語教育
l:食に関する指導
m:アレルギー対応
n:防犯教育
o:防災教育
p:懲戒と体罰
s:教員のメンタルヘルス
t:危機管理・緊急時対応
u:情報管理と情報公開
w:学校・家庭・地域の連携
x:人権教育
y:環境教育
z:思考力・判断力・表現力等を育むための言語活動

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