資料4-3-1 修了認定に関する中教審答申

●「教員免許更新制の運用について(報告)」(中央教育審議会 平成19年12月25日)
2.免許状更新講習の在り方
(5)修了認定の在り方
1 修了認定の基準
 講習の修了認定は、文部科学大臣が告示する到達目標に掲げる内容について最低限の理解が得られていると認められる場合に行うこととする。

  講習の到達目標は講習の内容と合わせ告示で示すこととなるが、この到達目標に照らし、最低限の理解が得られている場合に修了認定を行うこととすることが適当である。
  評価の基準は、別紙2に示したように5段階程度で行うなど、修了認定の客観性を担保することが適当であり、開設者は、受講者本人から要望があった場合には、評価結果を開示することも検討すべきである。
  ただし、免許管理者が免許状の更新又は更新講習修了確認を行うためには、修了認定の有無のみが分かれば足りるため、開設者が講習の修了認定証明書の発行を行うにあたって、本人の意向に反して、修了の可否の他、具体の評価結果まで示すことは適当でない。

2 修了認定の方法
 講習の課程の修了認定(課程の一部の履修の認定を含む。)は、講習の開設者が試験により行うこととする。

  限られた時間内で客観的かつ公正な修了認定を行うためには、講習の開設者が試験により行うこととすることが適当である。試験の方法は筆記試験(択一式、論述式を含む。)によるか実技試験(模擬授業の採点等を含む。)によるかを問わないが、例えば、複数人の採点担当者で見分するなど、適切な認定が確保されるよう行われることが望ましい。
  なお、修了認定試験に要する時間は30時間内に含めることとしても差し支えない。 

修了認定基準の運用に当たっての評価基準(案)

○修了認定は、開設者の行う筆記試験又は実技試験による成績審査に合格した者に対して行う。

○成績審査については、各事項の到達目標の内容について、対応する確認指標に照らし、以下のS・A・B・C・Fで評価を行い、Fと評価された者のみ不認定とする。

○開設者の判断により、複数の事項について一括で評価し修了認定を行うことも差し支えないが、修了認定の方法は受講生の募集時にあらかじめ公表しておく必要がある。

 評価

 点数

 評価の定義

 S

 90~100点

 当該事項の到達目標の内容をほぼ完全に理解し、説明できるものと認められる。

 A

 80~ 89点

 当該事項の到達目標の内容を十分に理解し、説明できるものと認められる。

 B

 70~ 79点

 当該事項の到達目標の基幹部分は理解し、説明できるものと認められる。

 C

 60~ 69点

 当該事項の到達目標のうち、最低限の部分は理解し、説明できるものと認められる。

 F

 0~ 59点

 当該事項の到達目標に及ばない。

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