資料3-6 履修認定試験に対する受講者の意見

 教育大学を中心に、免許状更新講習を一定規模以上開設する8大学を対象として、各大学が保有する受講者アンケートの回答から、履修認定試験についての意見を抽出、整理を行った。

肯定的な意見

1  時間を明確に示され、修了試験もゆとりをもって取り組めたのでありがたかった。
2  それぞれ2日間、4回試験が行われたが、どれも授業に沿った内容であったので、記入しやすくて良かった。
3  論述が多いのは大変だと思ったが、久々に頭と腕を使い大変良い研修になった。
4  講習が終わってすぐ試験できたのが良かった。講習のフィードバックになった。

否定的な意見

5  忙しい中高額な受講料を払い、まじめに1日受講した。試験で落とすなどということは絶対にやめて欲しい。
6  更新講習全般について試験を行う意味があるのか疑問。報告書作成では足りないのか。
7  暗記問題を出題するのであれば、振り返りの時間が欲しかった。
8  認定試験は、持込可であればよい。初めて学習することを短時間で暗記し試験は厳しい。
9  担当講師によって、試験のレベルがまちまちだった。
10  試験内容の再考を望む。(校種の偏り、難易度、穴埋式など)
11  時間が足りず、論文がしっかり書けなかった。
12  時間が多すぎた。終わった人から退室できれば良い。
13  試験内容と講義内容に差を感じた。

履修認定試験に対する講師・事務局の意見

14  4領域の担当講師それぞれが修了認定試験を行っており、試験の方法は論述(レポート問題)、短答記述問題、択一式やそれらの組み合わせなど、担当講師により異なる。
15  授業によっては試験という形式がなじまないものがある。評価方法について検討していただきたい。
16  実施方法について、「膨大な内容をテストされるのはストレスになる」という意見があったが、教員として乗り越えなければならないハードルであるとも考える。試験の形態や試験時間については検討していく必要がある。
17  4年間で不合格者がいなかったため、試験を安易に考えている者が多く、注意喚起が必要ではないか。
18  試験が形骸化している。そのような実態があるにもかかわらず、受講者は試験に怯え、講師は採点にかなりの労力を費やさざるを得ない。
19  回答の中には試験に対する意義について「知識を問うものではなく考えを述べるものだったので、講習のフィードバックになった」「自分の意見をまとめるうえで有効であった」などの意見もみられた。

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