資料2-2 委員提出資料(貝塚委員)

「道徳教育充実のための改善策について-教材・教科書の取扱いを中心に-」について 

懇談会で申し上げたように、検定教科書を採用した場合、『心のノート』との併存は、教科書検定制度の趣旨及び予算的な面でも不可能と考えます。仮に『心のノート』を存続させる場合には、少なくとも(1)教科書は検定なのに、『心のノート』が実質的に国定となることの説得的な根拠(2)『心のノート』が「学校の教育活動全体で行う道徳教育」の趣旨を担保し、その効果を挙げていることの説得的な根拠、が必要となると思いますが、おそらくこれらの根拠を示すことは難しいと思います。『心のノート』の趣旨を実現する検定教科書の作成を前提とすることが望ましいと思います。  

「道徳教育充実のための改善策について-新たな枠組みによる教科化を中心に-」について

私立学校において、宗教を「道徳」に代えることは基本的に賛成です。
ただし、教科書、免許、学習指導要領について、現行の制度的枠組みに必ずしも整合性が弱く、道徳を「教科」とする際に、両者の「ねじれ」を可能な限りにおいて解消する試みが必要かと思います。具体的には以下の点が検討される必要があると考えます。
(1)宗教で使用する教材(教科書)の内容について、学習指導要領に準じた「ガイドライン」を策定する。
(2)今後作成される道徳の検定教科書の検定基準・執筆基準に準じた「ガイドライン」を策定する。

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