資料5 委員提出資料

校長が道徳教育推進にリーダーシップを発揮しやすくする支援について(意見)

昭和女子大学 押谷由夫

 

○ 第3回道徳教育の充実に関する懇談会で、現職の校長であり、小学校、中学校における道徳教育の研究・実践をリードされている高橋先生、鈴木先生から学校の実態の報告がありました。その内容に関連して、校長が道徳教育の推進においてリーダーシップを発揮しやすいように後押しすることが大切だと感じました。そのことに関して若干の意見を述べさせていただきます。
 
1 道徳教育の要である道徳の時間の指導を校長自身が自信をもって行えるようにする
  (方策例)
  ・校長になる前の研修で道徳の時間の指導についての研修を必修とする。毎年行われる校長研修の中にも道徳の授業研修を取り入れる。
  ・各クラス1回は担任教師とTTで授業をすることを義務付ける。 
2 校長のリーダーシップのもと道徳教育を推進できる教員を確保する
  (方策例)
  ・道徳教育推進教師に主任手当を出せるようにし、学校全体にリーダーシップを発揮できる教員を充てられるようにする。
  ・退職校長や退職教員を道徳教育指導教員として再任用し複数校担当できるようにする。
  (65歳までの再任用職種として明確に位置づけ、道徳の授業の指導はもとより学校全体における道徳教育や家庭、地域連携をも窓口になって推進できるようにする。)
  ・道徳教育担当の加配教員を確保する。(2~3校を担当することになってもよい。仕事内容は上記と同じ。)
  ・二人教頭(副校長)制を一般化し、一人を道徳教育担当とする。 
 3 副読本の無償配布と道徳教育予算の確保
  ・道徳の授業を充実させるには児童生徒に副読本を自分のものとして使えるようにすることが大切である。
  ・現状は毎年副読本の使用に関して年度初めに議論され、購入できない年や所もある。
  ・道徳の副読本が常に活用できるように無償配布する。
  ・「心のノート」は、全教育活動を通しての道徳教育の教材として無償配布を続ける。
  ・全ての学校で道徳教育充実費という名目で学校予算が確実に付くようにする。

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