〈中教審答申での記述〉 6.グローバル化への対応 |
教員自身がグローバルなものの見方や考え方などを身に付ける方法としては、以下のような方法が考えられる。
(例) ・留学生との交流事業への参加
・地域に在住する外国人との交流事業への参加
・国内で行われる国際交流事業への参加
・外国の大学との交換留学
・長期休業期間などを活用した海外留学 など
このうち、教員免許状取得に際しては、外国の大学で取得した単位の取扱いを改善にする必要がある。
外国の大学で取得した単位については、教育職員免許法施行規則第10条の7第2項では、免許状の授与を受けるための科目の単位に含めることができることが明示されているが、同条第1項では明示されていない。(第1項の場合も運用解釈により、免許状の授与を受けるための科目の単位に含めることができる。)
ア 外国の大学で取得した単位の取扱いについて、規則の文言が異なるため、課程認定大学の解釈にバラツキがあるとの指摘があることについて、どのように改善するか。
イ 留学した場合に、教育実習の実施の時期に影響が生じるため、大学の工夫とともに、教育委員会・学校との協力どのように行うか。
教育職員免許法施行規則(昭和29年文部省令第26号)(抄) |
○ グローバル化対応について、様々なプログラムを用意し、どんなプログラムが教員養成課程では有効かということを、議論をしながら、その中で留学をさせた場合に何が壁になっているのかという問題点を洗い出してから議論をした方がよい。
○ 教育実習の時期をフレキシブルにすることを考える必要があると思う。今の仕組みだと、大学の4年間の単位で見ると、非常に窮屈なので、どこかを弾力化する必要がある。
○ 単位の問題ではないと思う。一般の留学をしたときに教職に関係する単位は、外国の大学では取れないと思う。教育学が専門ではない学生たちが教育心理学というのを英語で取るというのは、あまりイメージができない。物理を専門としている学生が、自分の専門外の科目を他の言語で取得するのはほとんど無理だと思うので、そこは単位の互換というよりは留学のタイミングの問題ではないか。
○ グローバル化対応で単位の互換とか留学促進とか、それは必要なこと。
○ 教員のグローバル化というのは、日本人の学生にグローバルな視点からものを教えられる人材を教員のグローバル化と言っているのか。それとも今後増えるであろう日本への留学生の対応とか、学校の経営とかでグローバルな視点を持っていることを言っているのか。どちらのグローバル化を言っているのか。
○ 教員養成のグローバル化でもいろいろな方法だとか手段があって、留学だけに議論を絞らず、その他にも方法がたくさんあるのではないか。単位互換だけでなく、ほかの方法もあると思う。
○ 留学の説明会をすると多数の学生が来る。だから、関心はある。その関心をうまく留学に結びつける制度化が大学の方でなかなかできていないのではないか。
初等中等教育局教職員課