参考資料1 育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会- 論点整理(案)-【抜粋】

育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会(第12回)
平成26年2月25日(火曜日)配布資料より
※記載内容については、今後、変更の可能性あり 


4.育成すべき資質・能力と学習評価の関係について

(1)育成すべき資質・能力と学習評価

○ 現状では、教科内容を教えた結果について、育成されるべき資質・能力や、子供が成長した姿で語られておらず、教科学習の学力観や評価観、授業論と、育てたい人間像を示した学校の教育目標とがかい離してしまっている。これを資質・能力のレベルで議論し、教科の学習を通じて育てたい子供の姿を考えることによって、学校の教育目標と各教科の目標・評価を実質的に結び付けていく必要がある。

○ そのためには、今後、育成すべき資質・能力を起点に教育課程を組み立てる場合、その評価の在り方をどのように改善するかについて検討する必要がある。
 すなわち、求められる資質・能力を効果的に育成していくためには、各教科等の目標・内容を再吟味し、整理・構造化するとともに、評価の在り方についても、「何を知っているか」という評価から、「知っていることを活用して何ができるか」を評価する在り方へと発展させていく必要がある。

○ 具体的には、各教科等の目標・内容について、育成すべき資質・能力との関係を明確化し、関係者で共有することで、総体としての目標をイメージしやすくした上で、例えば、中学校の各教科等において、3年間かけて内容を教えながら、子供にどのような力を付けるのか、それをどのような方法で評価するのかということを、教員がトータルに考えることが重要である。このことにより、例えば、算数科や国語科で育てた力が、全体として育てたい力のどこに相当するのか、つながりも見えやすくなる。

○ なお、その際、例えば、外国語科については、「学習により言語を使って何ができるようになるか」を具体化することやその示し方等について検討するなど、各教科等の特性も踏まえつつ、育成が求められる資質・能力と目標・内容、評価との関係を明示する方法等について、検討を行う必要があると考えられる。

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(初等中等教育局国際教育課外国語教育推進室)