参考資料4  「当用漢字表」から「常用漢字表」へ変更時の対応

1 常用漢字表への変更の概要

(1)字種

当用漢字表 1850字 → 常用漢字表 1945字
追加:95字  削除:なし
字体を改めた字:1字(「燈」→「灯」)
追加音訓:7字(栄「はえる」、憩「いこう」、香「かおる」など)

(2)経過

昭和56年3月  国語審議会「常用漢字表」(答申)
昭和56年10月1日 「常用漢字表」内閣告示

2 常用漢字表制定時における学校教育上の対応

〔小学校〕

○ 学習指導要領の一部改正(昭和56年10月1日)
・ 学年別漢字配当表の第4学年の「燈」を「灯」に改める。
 (その他学年別漢字配当表(996字)は変更せず)

〔中学校〕

○ 学習指導要領の一部改正(昭和56年10月1日)
「当用漢字」の表記を「常用漢字」に改める。
・ 第3学年について「更にその他の当用漢字も読むこと」を「更にその他の常用漢字の大体も読むこと」に改める。(第1学年及び第2学年の取扱いは変更せず)

〔高等学校〕

○ 学習指導要領の一部改正(昭和56年10月1日)
「当用漢字」の表記を「常用漢字」に改める。(取扱いは変更せず)

 ※ 小・中・高等学校とも昭和56年度中は従来どおりの指導。昭和57年度以降、改正後の学習指導要領により指導。

〔教科書の措置〕

○  常用漢字表に基づく新しい表記は、昭和58年度使用教科書から実施。
○ 昭和58年度以降使用する中学校第3学年国語教科書、高等学校の「国語Ⅰ」及び「国語Ⅱ」の教科書には、巻末に常用漢字表を掲載。
○ 教材の差し替えについては、検定サイクルに合わせて実施。

〔入学者選抜試験における漢字の出題範囲〕

○ 高等学校については、昭和57年度入試は当用漢字表の範囲内で出題。
○ 大学については、昭和59年度入試までは当用漢字表の範囲内で出題。

3 長期的な対応

(1)平成元年3月改訂の学習指導要領

・ 小学校の学年別漢字配当表を見直し、総字数を996字から1006字に増加。
・ 中学校及び高等学校については変更なし。

(2)平成3年3月

・ 「学校教育における音訓の取扱いについて」(初等中等教育局長通知)を発出。

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