平成22年4月27日
社団法人全国高等学校PTA連合会
(1)1学級あたり、学校・教職員の目が生徒に十分に行き届く数に改められたい。
○ 社団法人全国高等学校PTA連合会が、子どもを取り巻く人間関係の回復と社会環境の充実事業の中で、2009年に実施した「全国高校生 生活・意識調査」(調査対象者・高校2年生6,164人)の中で
この調査結果を見ると、保護者として高校の現状況を深刻に受け止めるとともに、それ以前の義務教育時の状況においても課題があるという認識を抱かざるを得ない。
○ この調査結果から、授業についていけない生徒を早期に発見し、手を施すことができなかった要因の一つに、ひとり一人の生徒に対する評価が十分になされていなかったのではないかと想像される。保護者としては子どもの学習状況について、学校での授業の実態や学習評価の在り方に深い関心をもっていることから、評価対象である子どもたちを細やかに指導し、観察してほしいという願いをもっている。
(2) 新しく学習指導要領が改善され、各教科が授業で扱う量や領域が増え、それに伴って、児童・生徒の学力にさらに大きな差が生じることを心配している。いわゆる「落ちこぼれ」だけでなく「伸びこぼし」があってはならない。また、学力の向上や学習の遅れの問題に留まらず、いじめ実態を早期に発見し対処するためには、1人の教員が対応できる生徒は現行よりも少ないことが望ましいと考える。ただ、クラス単位の特別活動と授業とではそれぞれ適正で有効な人数があると考えられる。したがって1学級あたり36人程度が良いのではないか。授業については教科性を鑑みて、さらに少人数で授業を展開することも必要である。
(1)教科指導及び生活指導の充実のために教員定数を増やされたい。
○ 前出の調査で、
この調査から、高校生の約3割が勉強について強いストレスを感じていることが明らかとなった。前出の調査のとおり、授業についていけない生徒が25%超であることから、このことがストレスの要因と捉えることができ、保護者として、こうしたストレスが生活上にも影響することを心配している。
○多くの保護者から、教員は忙しくて十分に補講・補習、部活指導に出てもらえないとの声を聞く。また休日に開催されるPTA行事への出席率も低い。
A学年主任のケース(学校では週当たり30時間の指導等を実施している。)
(2)特別活動で社会性を身につけ心身を鍛え、協力し合いながら人と交わるすばらしさを体験させたい。
児童・生徒にとって特別活動は心身の成長を促す大切な学習であり保護者の関心も高い。また、対人関係で悩む生徒が多く、高校生時代は心身の成長に伴うトラブルも多様化しており、メンタル・ケアの面で学校の保健室を充実させるため、看護士及び養護教諭の複数配置をお願いしたい。
初等中等教育局財務課