生徒指導提要について

平成22年4月2日
初等中等教育局児童生徒課

文部科学省では、学校・教員向けの生徒指導の基本書を作成するため、「生徒指導提要の作成に関する協力者会議」を設置し、検討を行ってきたところです。この度、「生徒指導提要」を取りまとめましたのでお知らせいたします。

 生徒指導は、学校がその教育目標を達成するための重要な機能の一つであり、子どもの人格の形成を図る上で、大きな役割を担っています。

しかし、これまで、小学校段階から高等学校段階までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法等について、時代の変化に即して網羅的にまとめた基本書が存在せず、生徒指導の組織的・体系的な取組が必ずしも十分に進んでいないことも指摘されていました。

そのため、平成21年6月に「生徒指導提要の作成に関する協力者会議」を設置し、生徒指導の実践に際し教員間や学校間で共通理解を図り、小学校段階から高等学校段階までの組織的・体系的な生徒指導を進めることができるよう、生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として、「生徒指導提要」を取りまとめました(内容については別添をご参照ください)。

本書では、小学校における生徒指導についても対象と捉え、必要に応じて学校段階別に内容を書き分けるとともに、学校種間の連携についても述べています(第4章等)。また、複雑化・多様化する児童生徒をめぐる課題について、児童生徒全体への指導と、個別の課題ごとの指導の基本的な考え方について述べています(第6章)。また、発達障害についての理解と支援の在り方についても盛り込んでいます(第3章及び第6章等)

なお、本書は、今後、印刷・製本を行い、教育委員会や国公私立の小・中・高・特別支援学校等に配布することとしています。

※出版に伴い、本文を一部修正しました(平成23年4月)

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