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スクールカウンセラーと医療機関などの外務専門家との連携はとりやすい体制になっているのか。 |
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各学校の現場により状況は異なる。関係機関とのネットワークを構築し、情報共有していくよう心がけている。 |
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現在は他者に対する意識がなくなってきている。戦後教育の中で人間が一人一人異なるということを十分に教えてきていなかったのではないか。一人一人の人権を認め合う個人主義の中で、自由であるということが強調されてしまい、利己主義的な社会になってしまったのではないか。人間が支えあうことが非常に重要だと考えている。 |
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スクールカウンセラーの役割は大切だが、十分に機能しているのかということが問題である。一方、本当に傷ついている人は、そっとしておいてほしいという気持ちがあり、その意味でも保健室の機能は重要ではないか。スクールカウンセラーと保健室の連携も考えていくべき。 |
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スクールカウンセラーにもそれぞれ特徴があり、子どもの評判がいい者、保護者の評判がいい者など様々である。
また、第二の保健室的機能として図書室に地域の方が来て、子どもと対話をすることも必要ではないか。保健室機能あるいはカウンセリング機能を分散させていくべき。
いじめの内容も、暴力行為で警察沙汰になるようなものから、話合いで解決する程度の軽いものまであるが、最も学校で問題となるのは中間レベルのものである。このようなものは、外部の医療機関や児童相談所など専門機関との連携は難しく、外来で予約をしても2〜3ヶ月間またなければいけないという状況である。 |
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子どもたちがいきなり相談室にいかなくても、第二、第三の居場所として受け入れられる場所がいくつか必要である。
また、民間企業でも心のケアをビジネスとして行っている例もあり、24時間相談を受け付けている会社もある。正式外来を通さなくても、医療機関と学校が連携できるような場があればいいと考える。 |
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日本では子どもをみる専門のドクター(児童精神科医)が少ない。 |
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小児の精神科は儲からないため、ドクターを希望するものが少なくなる。 |
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子どもの生きていく場として学校を多元化していく必要がある。多元化するためには、教員のみではなく地域の人達が学校に入り、専門家としてのソーシャルワーカーを配置していくという政策が必要ではないか。 |
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兵庫県では、スクールカウンセラーの半分以上が機能していないのではないかと感じる。専門の資格を細分化させていくのではなく、1人の方がたくさんの職種をもたせるようにする方がいいのではないか。 |