キャリア・スタート・ウィーク推進連絡会議(第2回) 議事要旨

1.日時

平成18年9月5日(火曜日)

2.場所

ホテルオークラ東京 オーチャードルーム(別館2階)

3.出席者

(参集者)
内閣府 長尾 尚人 政策統括官(経済財政運営担当)付参事官 (産業・雇用担当)
厚生労働省 高橋 満 職業安定局長
農林水産省 吉本 明子 経営局普及・女性課長
経済産業省 立岡 恒良 経済産業政策局審議官(産業資金担当)
国土交通省 内田 要 大臣官房総務課長
社団法人日本経済団体連合会 川本 裕康 労政第一本部長
社団法人経済同友会 太田 篤 担当執行役
日本商工会議所 近藤 英明 理事・企画調査部長
全国中小企業団体中央会 山﨑 克也 常務理事
社団法人日本青年会議所 川前 光徳 副会頭
全国知事会 横山 成人 調査第一部副部長
全国市長会 猪塚 光明 社会文教部長
全国町村会 平山 優 行政部長
全国都道府県教育長協議会 坂 崇司 事務局長
全国市町村教育委員会連合会 相上 興信 事務局長
指定都市教育委員・教育長協議会 榎本 誠一 事務局長
全国都市教育長協議会 吉田 清 事務局長代行
全日本中学校長会 山口 恒人 事務局長
全国高等学校長協会 荒田 雅子 事務局長
社団法人日本PTA全国協議会 向江 正晃 副会長
社団法人全国高等学校PTA連合会 渡邉 孝雄 事務局長
(事例紹介)
東京都町田市教育委員会 山田 雄三 教育長
(受賞者)
埼玉県ふじみ野市立大井東中学校 佐藤 まなみ
埼玉県ふじみ野市立大井東中学校 廣田 安奈
(文部科学省)
馳 浩 文部科学副大臣、銭谷 眞美 初等中等教育局長、布村 幸彦 大臣官房審議官(初等中等教育担当)、木岡 保雅 児童生徒課長 他

4.概要

布村審議官:
 キャリア・スタート・ウィーク推進連絡会議、第2回目の会合を始めさせていただきます。本日はお手元に次第がございますが、限られた時間の中で連絡会議として進めさせて頂きます。ご出席の皆様お一人ずつ紹介するところですが、出席者名簿も資料の2としてお配りしてございますので、ご紹介を省略させていただきたいと思います。それではまず、馳浩副大臣からご挨拶をいただきたいと思います。宜しくお願いいたします。

馳副大臣:
 こんにちは。お元気ですか?「キャリア・スタート・ウィーク」はみなさんのお力をいただいて、進めさせて頂くことになりました。ぜひ、国民運動として参加していただきたいと思っております。みなさんの力あればこそ、中学生のみなさんに職場体験をして働くつらさや生き甲斐を感じ、自分が求められている、望まれる存在だという気持ちを強くしてもらうことがニート・フリーター対策でもありますし、また教育の目的は何かということの根元的な部分を理解して頂くことにつながると思います。実はわたしも今朝の5時から富山県に行き、社団法人倫理法人会というところの朝起き会に参加してきました。丸山さんという理事長さんが行っているのですが、社会貢献できることありませんか?とおっしゃるので経営者の皆さんが倫理について勉強しているのなら、ぜひ政府をあげて取り組んでいる「キャリア・スタート・ウィーク」に協力してください、職場を抱えているみなさんにとって本音は邪魔かと思いますが、職場のみなさんも地域の方にとっても社会貢献であり、将来の自分の後継者を育てるのだというそういう意識をもっていただければ、まさしく子どもたちのとっての、「キャリア・スタート・ウィーク」ではなくて社会全体にとっての「キャリア・スタート・ウィーク」という、本来の趣旨が理解されるので宜しくお願いしますということをいってきました。社団法人倫理法人会は生涯局の所管だそうですね。一生懸命取り組みますというお答えをいただいてきました。それぞれの企業のみなさんがこういった形で社会教育に取り組んでいますが、子どもたちの職場体験に協力していただきたいと思います。また、今日は町田市の教育委員会の取り組みを紹介いただくということですが、そういった現場の声もきかせていただき、また各省の担当のみなさまにもご理解いただいて一緒に取り組んで頂くことをお願い致しまして、ご挨拶とさせていただきます。みなさんどうぞ宜しくお願い致します。

布村審議官:
 続きまして、キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーンの標語、名称が決定いたしました。ポスター等が会場に貼ってありますけれども、その点について文部科学省銭谷初等中等教育局長から、ご説明申し上げます。

初中局長:
 文部科学省初等中等教育局長の銭谷でございます。皆様におかれましては、日頃より、中学校を中心に5日間以上の職場体験を行う「キャリア・スタート・ウィーク」についてのご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございます。また本日、お忙しい中御参集いただきまして、厚く御礼申し上げます。文部科学省が平成17年度から始めました「キャリア・スタート・ウィーク」ですが、おかげさまで17、18年度の2年間で約2,600校が取り組んでいるという状況に至っています。みなさま方のお力添えの賜物と感謝申し上げる次第でございます。次に、今司会の方から紹介いたしました「キャリア・スタート・ウィーク」の象徴となる標語と、11月に予定している推進月間の名称について、決まりましたので、説明させていただきます。
 文部科学省では、「キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーン実施要綱」に基づき、「キャリア・スタート・ウィーク」の象徴となる標語と、本年度以降の11月を推進月間として、その名称の公募を昨年度に行いました。お陰様で、全国各地から多数のご応募をいただき、キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーンの「標語」につきましては667件、推進月間の「名称」につきましては423件の作品が寄せられました。学識経験者、中学校の教諭等、9名からなる選定委員会を設けまして、応募作品の審査を行い、最優秀作品を文部科学大臣賞として決定したところでございます。最優秀作品として選定された標語は、子どもが世の中に一歩踏み出すことが大事であるとの理由から、埼玉県ふじみ野市立大井東中学校2年佐藤まなみさんの作品である「大人へ一歩 社会に挑む」が選定されました。次に11月の推進月間の名称については、活動内容が誰にでも分かりやすいとの理由から「職場体験チャレンジ月間」が選定されました。この応募については、11名の方から応募がありましたが、本日は代表として埼玉県ふじみ野市立大井東中学校2年廣田安奈さんにおいでいただいております。本日初のお披露目で会場入り口や会場内に最優秀作品となった標語、名称を盛り込んだポスターを掲示しております。今後、全ての公立中学校をはじめ教育委員会にも配付することとしており、「キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーン」を盛り上げていきたいと考えております。また、皆様方におかれましても、後日、必要部数をお送りしたいと考えておりますので、昨年に引き続き、「キャリア・スタート・ウィーク」の意義や理解を促すため、関係機関等への配付をお願い申し上げます。
 最後に、全国的な意識啓発を図るため、11月を職場体験推進月間に設定し、「キャリア・スタート・ウィーク」の取組にご協力いただいた企業や団体等をキャリア教育推進フォーラムの場で表彰するなど、引き続き「キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーン」を大々的に展開してまいりたいと考えておりますので、引き続き皆様の御協力方、よろしくお願い申し上げます。

布村審議官:
 続きまして、キャリア・スタート・ウィーク・キャンペーンの標語、名称の受賞者について、文部科学副大臣より、表彰状と記念の楯ならびに副賞を授与いたします。それでは、壇上の方でお願いいたします。
最初に、標語の部、最優秀作品、「大人へ一歩 社会に挑む」埼玉県ふじみ野市立大井東中学校 佐藤 まなみさんです。佐藤さん、壇上へお願いします。

(副大臣、表彰(賞状全文読み上げ、記念の楯、副賞を手渡し))

布村審議官:
 佐藤さん、おめでとうございました。
では続きまして名称の部、最優秀作品、「職場体験チャレンジ月間」です。なお、この名称については、11名の方の受賞でありました。本日は代表して、埼玉県ふじみ野市立大井東中学校 廣田 安奈さんにおいでいただいております。
 廣田さん、壇上の方へどうぞ。

(副大臣、表彰(賞状全文読み上げ、記念の楯、副賞を手渡し))

布村審議官:
 廣田さん、おめでとうございました。
皆さん、佐藤さん、廣田さんに今一度、盛大な拍手をお願いできればと思います。

 続きまして、優れた取組事例の発表をしていただきたいと思います。昨年度9月、市内の全ての公立中学校で一斉に5日間の職場体験を行っていただきました東京都町田市の教育委員会の事例を紹介になります。
 山田教育長さんよろしくお願いいたします。

山田教育長:
 ご紹介頂きました東京都町田市教育委員会教育長の山田でございます。昨年度から本市で実施いたしました、町田市中学生職場体験事業の概要についてご報告いたします。
 まず、本事業のスタートから生徒の受け入れ先事業所の確保の経過についてふれさせていただきます。
昨年1月に町田市教育委員会では文部科学省の「キャリア教育実践プロジェクト」並びに東京都の「わくわくWEEK」東京の事業と連携する形で「地域で支えよう町田っこの未来探し」をキャッチフレーズに連続5日間の職場体験事業実施のための取組をスタート致しました。この事業の前提となりますのが、中学2年生約2,800名の生徒達の受け入れ先事業所の確保でございました。このことにつきましては、町田商工会議所や町田市商店街連合会をはじめ、市内の各機関、団体にご参加いただきまして中学生職場体験推進協議会を立ち上げ、市役所、町内におきましても同推進委員会を設置して各部局からの協力を依頼いたしました。また、個別の各種団体への説明会の実施や、広報誌、HPへの掲載、学校教育部管理職による訪問以来等々を実施してまいりました。
 5月下旬の時点では、約1,400名分、半数の確保に留まっておりまして、急遽町田市の職員を動員致しまして、市内約3,000事業所の訪問依頼、ローラー作戦などを展開し、受け入れ先事業所の確保に奔走いたしました。各中学校におきましても町田市中学校PTA連合会をはじめ、各学校のPTAのみなさまや地域の皆様の大変なご協力をいただきまして、これまでの地域とのつながりを生かしたり、新たに地元地域の事業所へ働きかけたりなどの活動を精力的に展開いたしました。その結果、最終的には857の事業所から3,175名分の受け入れを申し入れいただくことができました。中学2年生の昨年9月時点の生徒数は2,788名でございますので、実際に受け入れをお願いいたしましたのは777の事業所となりました。
 次に職場体験当日までの状況をご報告致します。生徒全員分の派遣先事業所が確定した学校から順次該当する事業所に連絡をいれ、打ち合わせを進めさせていただきました。生徒派遣に際しましては、事前に教育委員会でQ&A資料や趣旨説明用リーフレット、実施する事業所に貼って頂くステッカーや卓上に置く小さな幟、生徒への事前指導事項等の資料を作成し各事業所及び各中学校にお送り致しました。各中学校におきましては、生徒に対し挨拶やマナー、ルールの重視などについて個別に又は事業所に応じて具体的に指導致しました。
 次に職場体験の実施期間中の状況でございますが、実施期間中には各中学校の教職員はもちろんですが、市長はじめ私や教育委員、教育委員会管理職なども事業所をいくつか訪問させていただきまして生徒の体験の状況を見させて頂きました。訪問して参りますと多くの事業所が事前に詳細な生徒の受け入れ計画をつくってくださり、また、夏休み中に本番前の事前体験を計画してくださった事業所もあると聞きました。実施期間中には生徒は教育委員会が作成致しました、職場体験ノートを事業所に持参いたしまして、自分の体験等を記録することとなっておりましたが、そのノートにも事業所のみなさまから励ましの言葉などをたくさん書き込んでいただきました。
 続きまして、職場体験が実施された後の状況でございますが、生徒、保護者、学校、事業所のそれぞれに今回の職場体験事業に関するアンケートのご協力をお願いいたしました。その結果は本日お配りしました冊子にも詳しくまとめてありますが、ここでいくつか抜き出してご報告したいと思います。
 まず、生徒へのアンケート結果をみますと、特に地域の大人が誇りをもってねばり強く働いていること、また大人が大変な仕事でも頑張って働いていることを生徒が目の当たりにしている様子がうかがえます。こうした思いはこどもたちにとって将来にわたって大切なものになることと思います。そして生徒は職場体験を意義ある体験だったと捉えていることもわかります。一方で他の設問への回答をみますとこのアンケートのみでは、職業や進路、地域などに対する生徒の意識を拙速に求めることは適切ではないことも教えてくれています。職場体験をたんなる行事をせずに職業や進路、地域との関わりなどを考える学習の中に効果的に位置付け、生徒自身の中に望ましい職業観や勤労観が育まれるための指導全体計画が必要だと感じています。
 保護者へのアンケート結果につきましては、約1,500名から回答いただきましたが、それをみますと職場体験について家庭でよく話し合っている様子がわかります。子どもに変化があったかという問いには、やはりこれも拙速に変化を期待するものではないことがわかりますが、一方で子どもに対する見方が変わったと回答する保護者が50パーセントいらっしゃったことが大きな事ではないかと感じております。
 中学校の先生方からもアンケートをとっております。約150名から回答をいただきましたが、職場体験事業の意義につきましては、概ね理解をしている一方、日程の調整や事前準備等での先生方の苦労が伝わってくる記述も見られております。課題として受け止めております。
 事業所へのアンケート結果につきましては、約600事業所から回答をいただきましたが、それをみますと実施時期や学校との事前打ち合わせ、実施期間中の連絡等につきましては概ねご理解をいただいているようでございます。この活動を通して受け入れていただいた生徒に好ましい変化がみられましたか、という設問につきましても十分にみられたという回答を合わせますと80パーセント以上になりますので、概ね体験を通した子どもの学び、成長を認めていただいているようでございます。また、事業技術には本事業の意義や課題について、事業所の方々からたくさんのご示唆をいただいております。特に中学生に対する見方が変わった、子どもは3日目あたりから変わりだし、5日間は長くなかった、子どもは何もできないのではなく、させていないのだと感じたといった暖かいご感想は大変ありがたく受け止めております。
 一方で中学2年生という時期の子どもの難しさや、打ち合わせの不足、5日間という期間の長さへの負担感も指摘されており、このことについては今後の課題として受け止めております。
 なおご紹介致しましたのは、数多くお寄せいただいた意見の中のほんの一部でございますが、全体としてみますと概ね好意的、協力的なご意見が多くございました。
 課題につきましても、本年度改善できるものは改善して取り組んでいるところでございます。期間中は大きな事故もなく生徒たちが元気に体験を終えることができましたことに何よりご支援をいただきました関係者のみなさまに感謝をいたしております。
 本年度は2年目として実施時期を9月、11月、2月の三期に分けて昨年度と同様に全中学校の2年生約2,800名が連続5日間の職場体験に取組予定でございます。既に全員分の事業所の確保を終え、各中学校は本番を迎える準備にはいっております。昨年度に引き続き、意義ある活動が展開されるものと期待しております。
 町田市教育委員会ではこの職場体験をキャリア教育の視点で改めて見直し、小学校でのボランティア体験や生産体験、販売体験などとつなげて9年間で児童生徒に望ましい勤労観や職業観を育てる小中一貫キャリア教育、町田っこカリキュラムを作成し、平成20年度から小中学校全校でスタートするための準備を現在すすめているところでございます。
 以上で東京都町田市教育委員会の職場体験事業の取組についての説明を終わらせていただきます。

布村審議官:
 山田教育長さんありがとうございました。地域で支えよう町田っこの未来探しという形で優れた実践をご紹介いただきました。
 それでは、意見交換の場をもたせていただきたいと思います。限られた時間ではありますがご自由にご発言をいただければと思います。なお,発言の際は身近にありますマイクのリクエストボタンを押しランプをつけた状態でご発言お願いします。

全日本中学校長会の山口さん:
 さわやかな佐藤さん、廣田さんほんとにおめでとうございます。ここに来る前、ロビーで2人とお話をしまして職業体験学習しましたか?と聞いたところ行いましたと。発表会等も行い大変楽しく、素晴らしい体験ができ、働く喜びも感じることができましたといっていました。
 私ども各都道府県の校長、会長と情報交換をしたことがあります。組長さんが力をいれてくだっているところは職場体験学習の推進がやりやすい。町田市のように教育委員会のバックアップがあれば、中学校として、力をいれて取り組めると思いました。一番なんとかしてほしい意見としてだされたものが、町村で職場体験として派遣をお願いするような事業所が極めて少ない。さらに困難なのが、お願いするとしても自分の自治体を越えたところの自治体にお願いしなくてはならないことがある。これは大変負担です。なかなか時間もかかりますし、難しい面があります。解決策や国民的な合意が得られて受け入れしていただけるような盛り上がりになってほしいという意見がありました。学校で受け入れていただける企業をなんとか確保できる方策を推進していただきたいです。

布村審議官:
 ありがとうございました。

馳副大臣:
 JCの川前さんにお聞きしたいのですが、先ほど倫理法人会の話をしましたが、中学校長会のほうからお話ありましたが、JCの方でも受け入れということについて全国の支部にお伝えして頂いているのでしょうか?

川前さん:
 はい。JCは中小企業の経営者がほとんどで、全国719の地区にそれぞれ活動している青年会議所があるため、各ロムむけに一斉に案内をしたり、総会のときに案内をしたりという機会がありますので、そういう時期をつかい積極的にPRをさせていただきたいと考えております。また、各地域によってはそれぞれ独自に職場体験的な事業を展開している地域も多くあると思うので教育委員会との連携をとり、取り組みやすい環境にあると思うので今度とも積極的にやっていきたい。

馳副大臣:
 経団連さんから経済同友会、商工会議所、中小企業団体中央会の代表の方も来ていただいていますので、できれば全国の役員会などで政府がこういう取組を国年度としてやろうとしているので、各市町村、都道府県支部で参加しようじゃないか、コーディネート役(市町村教育委員会がやったほうがいい)をやるので、文科省のほうに連絡をいただければ間をつないで、事業所のみなさんにご協力をいただいて成立するものですから、経済団体のみなさんには各役員のみなさん、各都道府県支部のみなさん方に連絡していただければと思います。
経済産業省の立岡さん、取り組んでいただいてるのでしょうか?

立岡さん:
 今日ご紹介があったように次の時代の子どもたちに職業観をしっかりもってもらうということは大変大事だと思っていまして、それは若いうちからそういう考え方をもち、経験をすることによって、まさに日々学ぶことの意義が分かってくるわけで、いい循環が生まれてくるだろうと私も思っています。そういったところで我々のほうでも臨時の取り組みとして、いろんな地域で同じように事業所に派遣するだけでなくて、例えば学校が中心となっていろんな職場体験をするといったことも私ども取り組んでおりまして、いくつか成果がきておりますので、うまく連動させていただきながらこの動きを国民的な動きにしていくように、ご協力したいと思っております。
 今後とも連携を密にしてやらせていただきたいと思っております。

 ぜひ副大臣にお願いがあります。さきほど副大臣がおっしゃったようにコーディネート役を、ぜひ教育委員会が積極的に果たしていただくような役割を担って頂けるように行政指導していただければ、学校現場を預かる中学校の校長としては大変力強いと思いますので、要望させていただきたいと思います。

馳副大臣:
 そうですね。つなぎ役がしっかりしてないとお互いの思いがかみ合わないことがありますので、その点配慮してコーディネート役をさせていただくようにしたいですし、またその際は各課の連絡をとらせていただきますので、ご指導いただければと思います。

厚生労働省:
 若者をめぐる雇用問題は大変大きな問題になる中で、私どもも若者の人間力を高めるための国民運動というものを実施いたし、また各界の代表の方々からご参会いただく形で国民会議を開催させていただいています。その中で、特に学校教育段階にある生徒さんの職業意識啓発は大変大事なポイントのひとつであろうということで、その中で文科省さんが実施をしている「キャリア・スタート・ウィーク」は大変重要な事業と言うことで位置付けさせていただいて、具体的に私どもも全国のハローワークやそこを統括している労働局におきましても各地域の教育委員会、または学校と連携をとりましてこの「キャリア・スタート・ウィーク」の特に受け入れの拡大の面でも、ハローワークや労働局があげて協力をしていきたい。地域の中でぜひ教育委員会、学校等十分な連携をさせていただきたいと考えております。

布村審議官:
 貴重な御意見ありがとうございました。時間の関係で意見交換は終了させていただきたいと思います。本日は関係団体の方々、関係府省の方々、お忙しい中ご出席いただきましてありがとうございます。
 こどもたちがしっかりとした職場体験を通じて職業観や自分の生き方、在り方を考えるいい機会となっておりますのでこのキャリア・スタート・ウィーク・キャンペーンを引き続きみなさま方のご協力をいただきまして、全国に大きく展開させていただきたいと思っております。引き続き、ご協力をお願い申し上げまして本日の会議の終了とさせていただきたいと思います。本日は、ありがとうございました。

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課