ここからサイトの主なメニューです
初等中等教育における教育の情報化に関する検討会(第8回)議事概要

1.日時   平成17年9月6日(火曜日)14時〜16時

2.場所   経済産業省 別館 1111会議室

3.議題  
(1)  「情報教育」の内容の充実について
(2)  その他

4. 配付資料
資料0 初等中等教育における教育の情報化に関する検討会委員の所属の変更について
資料1 「情報教育の目標で分類した学習活動一覧」等に関する各委員からの追加意見
資料2 「『情報教育』の内容の充実について」各委員からの意見等の整理
資料3 初等中等教育の情報教育に係る学習活動について(報告書素案)たたき台
資料4-1 情報教育の目標で分類した学習活動(小学校段階)再々修正方針について【堀田委員 発表資料】
資料4-2 「情報教育の目標で分類した学習活動一覧」(中学校段階・高校段階)について【小泉委員 発表資料】
資料5 次回の予定
資料6 初等中等教育における教育の情報化に関する検討会(第7回)議事概要
参考資料1-1 情報教育の目標で分類した学習活動(小学校段階)一覧(第7回資料4-1)
参考資料1-2 情報教育の目標で分類した学習活動(中学校段階)一覧(第7回資料4-3)
参考資料1-3 情報教育の目標で分類した学習活動(高等学校段階)一覧(第7回資料4-4)
参考資料2 情報教育の指導内容の体系化のための指導項目(概ねの整理)(第7回参考資料2)
参考資料3 中央教育審議会教育課程部会(平成17年8月22日開催)関係資料(抄)
参考資料4 学校における教育の情報化の実態等に関する調査(概要)(平成17年3月31日現在)

5. 出席者
(委員) 清水座長、赤堀副座長、大久保委員、岡本委員、小澤委員、久野委員、小泉委員、田村委員、野間委員、堀田委員、毛利委員、吉野委員、若井田委員、渡邉委員
(文部科学省) 初等中等教育局参事官付情報教育調査官、その他

6. 議事概要

(1) 「情報教育」の内容の充実について
清水座長より、報告書の位置づけ、パンフレットの作成について説明。
その後、事務局から資料1〜3及び参考資料1,2について、堀田委員から資料3別添2及び資料4-1について、小泉委員から資料3別添3,4及び資料4-2について、それぞれ説明。
以後、資料3にある報告書素案(たたき台)について、以下の質疑応答があった。
 コンピュータはソフトウェアによって動作すること等について、児童生徒に意識させるよう、冒頭に盛り込むべき。

 8ページの「レベル」という文言は不適切。

 本文の冒頭に、何故「情報教育」を推進しなければならないかについて記すべき。また、3ページにあるようなイラストや図表を盛り込むとよい。

 「情報モラルに関する調査報告書」(平成17年3月コンピュータ教育開発センター)によれば、「新・手引」について読んでいない教員が約8割。パンフレットの作成は良いが、配る際に、校長会等での周知や、研究会を行う等により、読むことを周知徹底すべき。

 冒頭に、何故このような議論をすべきかについて示すべき。即ち、先生に対し、子どもに情報活用能力を身につけさせることが必要だが、それが進まないのは何故かという、教員にとっての問題提起を行った方がよい。パンフレットでもそれを前面に出し、「〜だから必要」というキャッチコピーを考えてもよい。
 盲・聾・養護学校については、4.(3)で記述があるが、5.においても触れるべき。原案は考える。

 パンフレットは、ビジュアル面に配慮し、読むというより、見て分かる形とすべき。
各教科等で、情報教育について「こういうこともある」ということを知らない、知っていても実践していない教員にアピールできるようにすべき。多くの教科等について示せれば、情報教育が、「技術・家庭」や教科「情報」に依存するものではないことが分かる。
 小中高の接続についても見え隠れする形がよいと考える。

 教員がこの報告書を読むには敷居が高い。情報教育の必要性を冒頭に示せればよいと考える。イラストなども使いながら作成したらよい。

 パンフレットは、教育委員会に配っても多忙な教員に届かない場合もある。教員に如何に示すかをこの場で議論できればよい。

 報告書は、現行の学習指導要領では、情報教育が必ずしもうまく進んでいない中、今の時点でできることを示したものと考えるが、「新・手引」等との関係をより明確に整理できないか。情報化は、現行の学習指導要領ができてからも進んでおり、今教えなければならないことは各教科等の中にもあるということを明示すべき。

 別添2について、本検討会の中で示すことは良いが、学校の教員の立場では使いにくい。教科等ごとにまとめた一覧があるとよい。
パンフレットについては、小中高の連続性と中学校段階(各学校段階)の内容との2つが、一目で分かるものがあると良い。

 中高は教科担任制が中心であるため、各教科等ごとにつくることも考えられるが、教科等ごとにつくると一覧性がなくなり、焦点がボケないか。webで示し、各教科等ごとに選べる形とすることで対応できないか。

 パンフレットは、配布の際、使ってもらえるような仕組みづくりが必要。研修等で活用してもらうことが必要。また、教員が「使ってみよう」と思ったときに、各教科等ごとに使い方、実践例を示すことができるとよい。その仕組みづくりを工夫して欲しい。

 教員研修は、初任者研修からはじまり、節目節目で研修がある。その研修で使われるようにすべき。

 各教科等ごとの構成があることは重要だが、全体の構成があって、各教科等のイメージとなる。キーワード検索できるようなものがあればよい。
学習活動一覧については、「紙で配る」「webで提供する」に加えて、各地域のイントラの中核となっているネットワークセンターにデータを入れ、地域に応じて学習活動事例を追加していくとよいと考える。

 「新・手引」について、読んでいる教員は、実際は5パーセント以下ではないか。学校には様々な啓発資料が大量に送られて来る。その中でこの資料を活用するように仕向けるには、文科省から相当うまく情報を流す必要がある。また、教科別の教員研究団体では、当該教科の指導を扱っているが、情報教育の視点が持ち込まれることは考え難い。一般の教員は、「情報教育」と「IT活用」との区別ができない者が殆どであることも念頭に置き、保護者を啓発するような視点も加えられたらよいと考える。

 別添2〜4については完成に近いと考える。本文についてさらに意見はないか。

 何故「情報教育」をするのかが欠けている。コンピュータが普及して様々な問題が出ている。保護者、教員、生徒にそのことが分かる内容を盛り込んでいくことが大切。

 この報告書は、関係者に伝えるための報告書のように見える。一般の教員にとっては読みにくい。文体や専門用語の使い方にも工夫が必要。報告書が関係者、パンフレットが教員という関係が位置付けられているなら問題はないが。

 教員には、パンフやwebで教員に読んでもらえればと考えているが、報告書も、教員を対象とすることにもう少し配慮したい。

 教員向けにキーワードについて説明があってよいと考える。報告書は、前文は短くしてすぐ本文に入り、別添資料を参照できるようにすべき。付録として長い説明をつけるという形も考えられる。

 (報告書とは別に)情報教育そのものについて、接続性に問題があると考える。数学、理科、物理等は、全て中身がしっかりあって、それを小中高の学校段階で段階的に指導している。しかし、情報教育は、扱っているテーマが違うだけで、内容は全て金太郎飴のようになっている。情報教育については、大学の「情報科学」や「情報工学」がその軸となることが考えられるが、小中高全体でそうなっている訳でもない。
 これはこれとして仕方がないが、現状の中でうまくまとめられればよいと思う。パンフやwebで、情報教育の良い点や、力がつくことについてPRしたらよい。

 (報告書とは別に)中学校に教科「情報」がないことは問題と考える。「技術・家庭」では不十分。小学校については、音楽等について専科で指導する教員もいるが、これに他の教員が音楽等について手を抜くかといえばそうではない。むしろ、全体でレベルが上がっている。小学校でも5、6年生では教科「情報」を置いてもよいと考える。目標、内容を明確に示さないと、情報教育は現状から変わらないと考える。

(2) その他
事務局より、参考資料3及び4について説明。

(以上)


(初等中等教育局参事官付)

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ