・従来のライフサイクルから長寿命化のライフサイクルへ転換するため、基本的な考え方を整理(新耐震基準等で一定の水準を持った施設について長寿命化を図ることを想定)
【論点】 ○長寿命化のライフサイクルにおいて、何年程度でどのような整備を実施すれば良好な教育研究機能を維持しつつ、ライフサイクルコストの最適化が可能か ※施設の整備の考え方を以下の2つに区分したうえで、本論点においては、まず(a)の施設の性能維持のための整備について検討 (a)性能維持:施設の物理的な性能を維持するための整備 (b)機能向上:教育研究等のニーズに対応するための整備 1長寿命化を図る場合の耐用年数を100年程度(100年程度で改築)とした場合、何年程度でどのような整備を実施することが合理的か※日本建築学会発行の「建築物の耐久計画に関する考え方」において、建物全体の望ましい目標耐用年数として、学校は高品質の場合「Y。100(代表値100年、範囲80~120年)」と示されている【資料5-1】 (ライフサイクルの仮説) ・施設の状況や性能の劣化を踏まえると25年程度の間隔で一定の整備を行う必要があるのではないか【資料5-2~4】 2この場合、施設の性能維持のための整備について、25年、50年、75年でどのような整備が想定されるか(例) ・25年、75年:空調等の設備の更新・修繕、屋上防水・外壁の部分修繕 等 ・50年:躯体の耐久性回復、設備の更新(空調・照明・給排水 等)・屋上防水・外壁・建具の更新 等 3長寿命化を図るため、日常的な維持管理(修繕・清掃等)において留意すべきことは何か4国立大学法人等は多様な施設を有しているが、例えば、施設の用途や整備年代(整備当時の社会的背景や法令)等の違いに応じて、特に留意すべきことは何か○施設の機能向上を図るためには何年程度でどのような整備を行うべきか |
・適切な長寿命化を図るために留意すべき事項や課題について整理
【論点】 ○施設の長寿命化を図ることを原則としつつ、長寿命化に向かない施設としてどのような条件(メルクマール)が設定できるか。また、客観的な数値で設定できるものはあるか (例) ・構造体の劣化が著しい等、改修に相当の費用が掛かる(改築した方が安価) ・類似施設や小規模施設等を集約化し整備した方がトータルコストの縮減が可能 ・天井高や柱スパン等が十分ではなく教育研究ニーズへの対応が困難 等 |
・今後の議論やアンケート調査等を踏まえ整理
※以下の項目については、今年度に項目の整理を行いつつ、来年度以降、具体的に検討
【今後の検討課題の例】 ○基本的な考え方を踏まえつつ、限られた予算の中で具体的な計画を策定するため、現実的な耐用年数や予防保全・事後保全の考え方をどう設定すべきか。また、設定するためにはどのようなデータが必要か |
【今後の検討課題の例】 ○優先順位をつけるための施設の劣化状況等に関する指標としてどのようなものが考えられるか(建物毎の優先順位の考え方、部位毎の優先順位の考え方 等) ○施設整備の投資を計画的に行うために劣化状況から目安となる残りの耐用年数(使用可能な年数)を設定することは可能か |
(例)
・修繕や改修を効率的に実施するための優先順位の考え方
・トータルコストの縮減やコストの平準化のための工夫
・各種工事の発注にあたってコストを縮減する工夫
・老朽化の実態把握を迅速・低コスト・省力的に行う工夫
・施設を大切に使う利用者意識の醸成の工夫(学生参画の取組など) 等
管理企画係
電話番号:03-6734-2550