学校施設における非構造部材の耐震対策の推進に関する調査研究(第4回) 議事要旨

1.日時

平成24年12月21日(金曜日)10時~12時

2.場所

文部科学省東館3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 天井等落下防止対策のための手引き(仮称)の検討状況について
  2. その他

4.出席者

委員

岡田主査、宇留間委員、壁谷澤委員、国崎委員、清家委員、矢崎委員、山田委員、齋藤委員 

文部科学省

清木文教施設企画部長、長坂技術参事官、新保施設企画課長、山下計画課長、森防災推進室長、廣田防災推進補佐

オブザーバー

佐藤安全教育調査官、石崎建築防災対策推進室長(国土交通省)

5.議事要旨

(1) 事務局より資料の確認

(2) 事務局より中間まとめ後の進捗状況について説明

(3) 国土交通省より天井等落下防止対策の議論の進展状況について説明

(4) ワーキンググループの検討状況について

清家委員ワーキンググループ主査より報告

(5)「天井等落下防止対策のための手引」の内容について審議

(○:委員の発言、●:事務局の発言)

○フローチャートで、ステップ2前半にある、施設台帳や建築名称や構造・階数などの基本情報は、ステップ1のクリアランスの調査より前に整理すべき。
○一目でフローチャートの流れが、利用者に理解できるようにする必要があるため、構成については検討したい。
●検討する。
○13ページと14ページの関係など、解説と本文が分かりやすく対比できるような整理をもう一度お願いしたい。
●全体のレイアウトの関係を含めて検討をする。
○「振れ止め」や「斜め部材」、「斜め補強材」の言葉の使い分けは何か。
●すべて統一した表現をしたいと思っており、調整させていただく。
○ステップ4の優先度について、優先度をA、B、Cで表現すると、優先度Aが1番早く対策をしなければいけないように感じられる。
○御指摘のとおりなので、表記を検討したい。
●文教施設の応急危険度判定を参考にした表記にしているが、全体を整理したい。
○ワーキンググループで検討と決定をお願いしたい。
○実地診断は足場を組むのか。
●実地診断では足場を組むことになると思うが、ステップ3までに、1つでも「撤去等検討」や「要検討」があれば、足場を組まずとも対策に進むことができ、過度に経費と時間がかからない。
○全面に足場を組むというのは、お金も時間もかかるので、適切なアドバイスが必要。
○全体的に、対象の建物などという表現があるが、基本的には危険なものは見た方がいいので、余り限定しない方がいい。また、技術基準の6メートル200平方メートルをどこまで適応するのか出てこないので、はっきりと解説してほしい。なお、索引や基本用語をまとめたものもあるといい。
○用語の統一と用語説明はあった方がいい。
●今回の天井落下の手引に関しては、大空間を考えており、「など」では、校舎の教室みたいなものは基本的に念頭に置いていない。
○武道場を対象に入れるかを少し迷っている。適応範囲については、どこかで解説したり、明確にしたりしていきたい。
○一般の教室は余り気にしなくて大丈夫かと思うが、特別教室は吊り天井の被害に遭う場合がある。学校設置者が診断で迷わないように書きぶりを考えたい。
○廊下の被害も多い。新耐震以降の建物は何もしなくていいと思っている人もいるので、新耐震以降であっても診断をするようはっきり注意してほしい。
○講堂という言葉の中には、音楽的なホールや視聴覚ホールなどが含まれているのか、講義をするために大勢の人が集まる大学の講堂のようなイメージなのか。
○法律的な定義と、一般的に理解できる言葉かどうかということを、検討してほしい。
●検討する。
○雨漏りや子供たちの行動などの、日々与えられる衝撃で、被害に結びつくものはあるのか。
○学校の現場で、子供たちの行動で被害に結びつくことは考えにくいが、雨漏りは非常に危険な状態につながるので、日常点検が必要となる。
●耐震化ガイドブックの点検項目には入っている。
○手引の中にも少し注意喚起を入れられたらいい。
○国土交通省の技術基準原案では天井面積で概算し、手引では室面積で概算をするということだが、勾配天井の場合は床面積より天井面積が大きいので、より危険側の概算になってしまうのではないか。
○やりやすく安全側にたった方法でと考えていたが、更に考えさせていただく。
○優先度ではなく、緊急度について触れられているのか。
○天井裏の実態までは見抜けないため、緊急度の判断は難しいが、資料のどこかでふれられるような形を検討したい。
○現場の先生が設置者に連絡しやすいように、「学校側は管理者として、こういったことが見受けられた場合にはすぐに設置者に連絡ください。」といった文があってもいいのではないか。
○むしろ、専門家にしっかりとチェックしてもらい、専門家に対策をしてもらうという、設置者に任せる形がいいのではないか。
●危険性の高い体育館などの天井については、9月の通知のとおり、設置者が責任を持って点検をしてもらうようお願いしている。また、それ以外については、日常点検を踏まえて、緊急を要する場合には、設置者に連絡するようなっている。
●平成27年度までに対策の完了をお願いしているのに、「優先度」としてしまうと、悠長にとられてしまう可能性もあるので、「緊急度」とした方がいいか。
○ワーキンググループと相談をしながら整理してほしい。
○照明器具やバスケットゴールの点検は、取付け方法の点検か、器具その
ものの点検なのか、分かるようにした方がいい。
●整理した上でまとめていきたい。
○電動昇降装置付照明や舞台上の幕、バトンのようなものまで対象としたらどうか。
●電動昇降装置付照明は検討していたが、舞台装置は検討していなかった。
○検討をお願いする。

(6) 今後のスケジュールについて事務局から説明

 

―― 了 ――

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