国立大学法人等施設整備に関する検討会(平成24年度)(第1回) 議事要旨

1.日時

平成24年5月29日(火曜日)15時30分~17時

2.場所

文部科学省旧庁舎4階 文教施設企画部会議室

3.議題

  1. 平成25年度国立大学法人等施設整備の方向性について
  2. 事業評価及び事業選定の方法について
  3. 平成25年度国立大学法人等PFI事業の考え方について
  4. その他

4.議事要旨

(○:委員、●:事務局)

(1)平成25年度国立大学法人等施設整備の方向性について

 事務局より、最近の国立大学法人等施設整備の状況(施設や予算の現状等)及び「第3次国立大学法人等施設整備5か年計画」のフォローアップについて説明を行った。
 その後、事務局より、「平成25年度国立大学法人等施設整備の方向性(案)」について説明を行い、審議の上、原案どおり了承された。
 主な意見は以下のとおり。

 ○本来、国の予算において措置すべき施設整備費についても、大学の自己財源で行っているものがある。耐震化は進んでいるが、老朽化はまだまだである。学生の安全を守るため「安全、安心な教育研究環境の確保」は重要だと考えるが、国としてどう考えているのか。

 ●耐震化を含む老朽施設の改善は、最重要課題と考えている。第3次国立大学法人等施設整備5か年計画に基づいて、平成23年度から5年をかけて毎年80万m2ごとに整備することを推進しているところである。

 ○多少費用がかかったとしても、施設整備の際には最新技術を駆使し、施設の長寿命化を図るべきである。また、維持管理を適切に行うと老朽化を防ぐことができるので、考慮すべきである。

 ●新たに整備するものについては、施設の長寿命化を考慮している。ただ、基幹設備は適切に維持管理を行っていても、経年25年を超えると事故発生率は高くなり、一定の限界がある。なお、施設の維持管理は、運営費交付金の中に算定されている。

 ○事業選定の方法だが、大学改革の取組は具体的にどう考慮する予定なのか。

 ●今後の大学改革の動向を踏まえてということになるが、例えば、高等教育局で予算計上されている「国立大学改革強化推進事業」における採択事業の中から、真に施設整備を要するものについては一定程度考慮をすることも考えている。

(2)事業評価及び事業選定の方法について

 事務局より、「事業評価及び事業選定の方法(案)」について説明し、原案どおり了承された。

(3)平成25年度国立大学法人等PFI事業の考え方について

 事務局より、平成25年度国立大学法人等PFI事業の考え方に関し、PFI検討会で了承された内容について報告した。
 主な意見は以下のとおり。

 ○国立大学法人等におけるPFI事業の実績はどうなっているのか。独立採算制の高いPFI事業のうち、大学の寄宿舎や駐車場に係る事業については問題ないと思われるが、附属病院における運営業務についてはPFI事業による実施が難しい面もあると思われる。

 ●国立大学法人等では平成15年度からPFI事業を実施しており、これまでに15法人31事業を行っている。また、文部科学省では、筑波大学附属病院のPFI事業をパイロットモデル事業と位置づけており、現在、建設中であり、運営業務については今後全面開始の予定である。なお、現在、本PFI事業の現状や課題を検証しているところ。

(4)その他

 事務局より、今後のスケジュール等について説明した。

 

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