今後の国立大学法人等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議(第8回) 議事要旨

1.日時

平成21年12月1日(火曜日)16時から18時まで

2.場所

文部科学省 東館3F1特別会議室

3.議題

  1. 「知の拠点-我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実について~新たな価値を生み出すキャンパス環境の創造・発展~(中間まとめ)」(平成21年8月)における中長期的な対応方策の検討状況について
  2. 今後の検討課題について
  3. その他

4.出席者

委員

木村委員(主査)、杉山委員(副主査)、勝方委員、小林委員、小松委員、山重委員、吉田委員

文部科学省

西阪文教施設企画部長、岡技術参事官、菱山計画課長、山﨑計画課整備計画室長、齋藤参事官、藤原会計課長 他

オブザーバー

新保国立教育政策研究所文教施設研究センター長

5.議事要旨

○事務局より、配布資料について確認。

(1)知の拠点-我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実について~新たな価値を生み出すキャンパス環境の創造・発展~(中間まとめ)(平成21年8月)における中長期的な対応方策の検討状況について

○事務局より資料1から4について説明。

<主な意見等>(○:協力者、●:事務局)

○エネルギーの使用量については、棟ごとにメーターがつけられていないため、個別の建物を評価する評価システムの議論では扱うことが難しい。このため、ベンチマークに関する議論において検討がなされるべきと考えるがどうか。

●上下水道の使用量や電気の使用量については、省エネ法や温対法に基づく報告等で把握できるデータもあるので、こういったものを分析することはあり得ると思う。

○私の大学では、部屋ごとに電気メーターがついているが、メーターをつけてもそれをチェックする人がいなければ意味がないので、これらの情報を集約する仕組み作りが必要。

○建物の評価の観点に、景観、見栄え、教室の形態やIT環境など、教育環境も考慮してはどうか。

○最終的には、景観や教育環境を評価対象に加える必要があるのではないか。

○景観の評価については、客観的な評価基準の設定が難しいのではないか。

○キャンパス計画に関する検討ワーキンググループの議論でも、大学の景観についてはかなり意識している。また、キャンパスの景観ガイドラインやデザインガイドラインなどをキャンパスマスタープランと一緒に運用している大学も増えている。大学、利用者、あるいは経営者が自分たちのキャンパスを自主的に評価、点検しながら質の向上を目指す取組もみられる。

○ベンチマークにより客観的に自分の大学の位置を知ることは非常に重要である。大学の施設運営は国費を投入しており、どのような運営をしているのか公表していくことが重要である。

○ベンチマークを提示するに当たっては、気候や、都市と地方の差にも留意し、それを反映できる仕組みにすることが必要。この取組は施設整備だけでなく大学評価全体に影響を及ぼす先駆的な役割を果たすものと期待している。

(2)今後の検討課題について

○事務局より資料5-1から資料5-4について説明。

<主な意見等>(○:協力者)

○大学をモデルにした低炭素型社会に向けた取組は、大学全体で取り組まないとできないので、費用の面も含めてかなり検討が必要かと思うが、費用の補助も含めて、そういった試みがあってもいいのではないか。

○低炭素化に関する取組について、グッドプラクティスを収集してはどうか。

○大学には研究者が多くいるが、共同的に学内プロジェクトとして省エネの実証まで含めて行うと、様々なアイデアが出るし、省エネの推進につながるのではないか。

○例えば、研究費の中から光熱費を徴収する、学部ごとに競わせる、窓を二重にするなどの取組からも、省エネの成果として見せることができるのではないか。

○建物ごとのメーターの設置など基本的なところができていないが、効果の検証も含めて、学校を実験の場として捉え、様座穴取組を行うことは今後重要になると思う。

○実際に検証を行うに当たっては、実験系と生活系というように、エネルギーを系統別に調査して、無駄な部分を把握することなどから始めないと、全貌がなかなかつかめないのではないか。

(3)その他

○事務局より、資料6に基づき今後のスケジュールについて説明

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室

(大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室)