学校施設評価システム検討部会(第12回) 議事録

1.日時

平成21年2月27日(金曜日)13時30分~15時30分

2.場所

中央合同庁舎第7号館 東館(文部科学省庁舎)5階2会議室

3.議題

  1. 最終報告案について
  2. その他

4.出席者

委員

(協力者)上野淳、海野剛志、小峯裕己、新保幸一、長者美里、檜山幸子、山口千代己、山重慎二(敬称略)
(特別協力者)福本雄吉、松村和子(敬称略)

文部科学省

(文教施設企画部)岡技術参事官、長坂施設企画課長、森企画調整官、瀬戸専門官、木村指導第一係長、野口専門職

オブザーバー

(初等中等教育局)児玉学校評価室長補佐、山下幼児教育課子育て支援指導官

5.議事録

 【議事】(○:委員の発言、●:事務局の発言)

(1) 最終報告案について
・事務局から資料2、資料3に基づき最終報告案について説明
・新保委員から資料4に基づき「学校施設に対する満足度に関する調査」の調査結果について説明

・第1章について

○ 1ページの1.(2)について、四角囲みの中に学校施設の課題として、耐震化というワードが出てくるが、施設部の他の部会で環境について議論していることを考慮すると、「環境への配慮」といったワードも入れておくべきではないか。

○ 1ページの29行目に「地域住民の共通財産」とある。この報告書が公立の小中学校を念頭に置いて書かれていること、私学も補助金が措置されていること、学校法人は国が認可しているものと考えると、確かにその通りであるが、一般的に私立学校から見ると違和感がある。

○ 少し説明を加えるなど記述を工夫する。

・第2章について

○ 14ページの右下の表について、偏回帰係数という耳慣れないワードが出てきている。この係数自体が具体的な意味を持っていないことから、数値を示すのではなく、図表等で分かり易く示す若しくは、文章のみで表し、表は参考資料に掲載する等調整した方が良いのではないか。

・第3章について

○ 宮城教育大学のパイロットモデル事業にアドバイザーで参画してみて感じたことは、施設の評価を理解いただくために分かり易いワードは「見える化」であるということ。「見える化」というワードを報告書に盛り込んではどうか。例えば、18ページ四角囲みの中の1パラグラフ目の文章を「学校施設の適切な維持・改善のためには、学校施設の実態を施設の評価を通して「見える化」し、評価サイクルを継続的に循環させることが重要。」としてはどうか。この施設評価のキーワードは、「見える化」「蓄積」「共有」であると考えているので検討いただきたい。

○ また、18ページ「5.施設評価の実施に当たっての考え方」については、中間報告から追加になった部分。最終報告の概要に盛り込むべきではないか。特に、概要の最初の四角囲みに評価の根幹となる実施に当たっての考え方が追加されると良いのではないか。

○ 16ページの28~29行目の記述は、19ページの8行目の記述の頭出しであるが、文言が統一されておらず、関連性が分かりづらい。精査が必要ではないか。

○ 18ページの37行目に「限られた時間・・・考慮すると・・・積極的に活用することが望ましい。」とあるが、「限られた時間・・・・を考慮すると」という枕詞は必要ないのではないか。

○ 18ページの37行目「また、限られた時間・・・・」という記述があると、現場は、また新しいことをしなくてはならないと誤解を招く。記述を工夫した方が良いのではないか。

○ 20ページの図に運用面での改善に関することも盛り込めないか。運用面での改善を強調していただくと、学校では何もできないといった思いこみが払拭されると感じる。図を見て、自分たちも何かできるといったことが読み取れると良いのではないか。

・第4章について

○ 25ページに「建築の専門家」というワードがあるが、もう少し具体的に分野について記述した方が分かり易いのではないか。

○ 例えば、「学校建築の専門家等」とするなど、記述を工夫する。

○ 32ページで示されている安全性は、構造における安全性を示しており、施設部の他の部会(学校施設安全対策部会)で議論されている事故防止といった観点での安全性が明確に示されていない。学校施設安全対策部会との関連性を示す上でも、点線囲みの中に事故防止というキーワードを入れるべきではないか。

○ 旧制中学校や明治・大正の学校建築物などにおいて県指定文化財や国指定の文化財になっている建物がある。このように学校施設を文化財的な保護という観点から保存していくことが考えられる。学校施設を評価する際に、伝統のようなことを評価することも重要ではないか。

・第7章について

○ 43ページの30行目に「成功体験」とあるが、「実績」の方が適切ではないか。

・全体を通して

○ これまでも学校施設の改善は、行われており、学校と設置者の協議も行われていたが、その場その場で行われていた。これらが、このシステムでまとまることで、最初は、このまとまりを見て、負担感があるように感じるが、一本化されすっきりしたり、情報が蓄積したり、バラバラに見えていた施設の実態がトータルに見えるといったメリットがあり、定着すれば、負担感はなくなると感じる。

○ パイロットモデル事業に関わり、現場は、学校施設の評価=アンケートと思っているということに気づいた。現場は、アンケートを行い、分析することが負担になると感じている。学校施設評価は、アンケートを実施しなくとも、進めることができるので、こういったことを強調し、負担感を取り除くことが重要であると感じた。学校施設の評価=アンケートではなく、これまで行ってきたことを明示化「見える化」をし、情報を共有、蓄積していくことが重要であるということを発信していき、理解していただくことが重要。

・事務局より資料5に基づき今後のスケジュールの説明。
以上

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