将来の創造的な研究活動を先導する先端計測分析技術、機器の開発にあたっては、研究者のニーズを踏まえて、開発を行うべき技術・機器の領域の設定を行うことが重要である。 本検討会では、各先端研究分野の研究者から意見聴取を行い、5年から10年後における先端研究分野において必要性が特段に高いと考えられる計測分析技術・機器という観点から、以下の領域を設定することとした。 |
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1 | .領域の選定の視点 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
早急に着手すべき先端計測分析技術・機器の開発領域の選定の視点は以下のとおりである。
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2 | .今後、開発が期待される計測分析技術・機器 ライフサイエンス、ナノテクノロジー・材料、情報通信、環境の各研究分野において、今後開発が期待される以下の計測分析技術・機器の領域について検討した。 |
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以下それぞれの開発領域について(1)研究ニーズと期待される成果、(2)この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術について述べる。なお、(2)については、あくまで想定される機器と要素技術の例であり、これ以外の全く新しい独創的な手法に基づく提案も期待する。 |
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生体内や細胞内に存在する生体高分子(タンパク質、遺伝子等)の動態を原子・分子レベルで解析し、生体内・細胞内の局所を3次元で直接観察、イメージング解析する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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1つの細胞内の生体高分子、遺伝子、金属元素等の全ての物質を網羅して定量的に分析、解析する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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マウス等の実験動物を傷つけずに、又は、ほとんど傷つけずに個体内の代謝を解析し、イメージング技術により可視化する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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人体を傷つけずに又はほとんど傷つけずに、体内の特定の臓器や病態を、リアルタイムかつ3次元でイメージング技術等により観察し、同時に、人体内の生体高分子、遺伝子、健康状態の指標となる成分等の各種物質を定量分析する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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ナノ(nm)のスケールにおける、物質の3次元構造を計測・解析し、イメージング技術等により可視化する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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ナノ(nm)のスケールにおける複数の物性(電気的特性、磁気的特性、熱特性、力学特性等)や機能(トランジスタ機能、スイッチング機能、メモリー機能等)を一度に多元的に測定する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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ナノレベル(nm)の領域に存在する微量元素を定量分析するとともに、ナノレベルの領域の元素の結合状態及び分布状態を解析する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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複数の元素を含む極微少量の環境物質(大気浮遊粒子1粒子、水試料1滴)を前処理無しで、多成分を一度に同時に計測する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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生体試料や環境試料中に含まれる超微量物質(含有率ppbレベル)の化学形態(試料中の存在形態)を分析する。 |
(1) | 研究ニーズと期待される成果
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(2) | この領域において今後開発が想定される機器と開発される要素技術の例
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