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   はじめに

   21世紀は、「知」の創造、活用及び継承を通じて社会が進展する「知の時代」といわれている。こうした時代において、我が国は、科学技術創造立国として、優れた人材の養成・確保を図るとともに、研究者の独創的な研究開発活動を支える基盤を整備していく必要がある。
   研究開発基盤の整備は、人材と並んで研究開発活動を支える重要な要素であり、創造性にあふれる研究者が思う存分その能力を生かして独創的な研究成果を創出していく上で不可欠である。
   このため、「第2期科学技術基本計画(平成13年3月)」、及びこれを受けた科学技術・学術審議会「知的基盤整備計画(平成13年8月)」において、今後我が国が取り組むべき研究開発基盤の整備のあり方が示されたところである。
   他方、我が国の研究開発については、依然として海外依存している度合いは強く、特に先端計測分析技術や機器の分野において、この傾向は益々強くなりつつあるとの指摘もある。
   このような状況を一刻も早く脱却し、我が国発の先端計測分析技術・機器が実現されていく方策等について検討するため、平成15年6月に文部科学省研究振興局に先端計測分析技術・機器開発に関する検討会(以下「本検討会」という)が開催された。本報告書は、今後開発を進めていくべき領域や開発の方法についての本検討会におけるこれまでの検討を取りまとめたものである。





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