日本学術振興会ワーキングチーム(第2回) 議事録

1.日時

平成28年7月28日(木曜日)10時00分~11時30分

2.場所

文部科学省17階研究振興局会議室

3.議題

  1. 平成27年度業務実績に係る評価について
  2. その他

4.出席者

委員

植田主査、今野委員、佐分委員、瀬川委員、高梨委員

文部科学省

柿田振興企画課長、唐沢人材政策課人材政策推進室長、田村振興企画課学術企画室長、石田学術研究助成課企画室長、飯野科学技術・学術戦略官付(国際戦略室)室長補佐、藤澤振興企画課長補佐 ほか

5.議事録

【植田主査】  それでは、ただいまから文部科学省 政策評価に関する有識者会議 高等教育・科学技術・学術分科会 日本学術振興会ワーキングチーム平成28年度第2回を開催いたします。
本日は御多忙の中、御出席いただきまして、まことにありがとうございます。
初めに、本日は、議題1として、「平成27年度業務実績に関わる評価について」を予定しております。旧独立行政法人評価委員会体制の下では、旧日本学術振興会部会、つまり、我々ですけれども、が評価を決定することの性質上、当該議事を非公開としていました。しかしながら、新体制下では、文部科学大臣が評価を決定し、本ワーキングチームは評価に当たっての助言を行うに留まることから、当該議事を公開としたいと思いますので、御了承いただけますようお願いいたします。
次に、本日の出席者及び配付資料について、事務局より確認をお願いいたします。


【藤澤課長補佐】  まず、委員の先生方の出欠状況でございますが、本日、全員御出席でございます。
また、本日は、議題1「平成27年度業務実績に係る評価について」、審議を行うに当たりまして、委員の皆様からの御質問等にお答えを頂くために、日本学術振興会から関係者の皆様に御出席を頂いております。
続きまして、配付資料についてですが、こちらの議事次第をごらんいただければと思います。本日は、こちらの資料1、まず、総括表、さらに、こちら資料2でございます。4分冊となっておりますが、項目別評定調書1/4から4/4というものを御用意しております。さらに、こちら、ワーキングチームからの御意見と対応についてというのが資料3、ほか、参考資料といたしまして、今後のスケジュール(案)と、あとは、委員の先生方の名簿を準備しております。
それに加えまして、机上にドッヂファイルを置いております。さらに、別途、こちらは机上配付資料ということで三つ置かせてもらっておりますが、一枚物は、学術研究助成課の方からの説明資料ということでございます。そのほか、前回お配りした資料で、総務大臣の評価指針についてというものと、あとは独立行政法人制度委員会の点検結果も併せて参考までにお配りさせていただいております。
欠落等ございましたら、事務局の方までお申し付けください。
以上でございます。


【植田主査】  なければ、それでは、議事に入ります。初めに、議題1、「平成27年度業務実績に係る評価について」です。7月4日の前回ワーキングチームにおいて、業務実績等について把握、確認すべく、日本学術振興会からのヒアリングを実施いたしました。その後、事務局より送付されました評価書(案)ですが、これに対して委員による意見の付与を実施いたしました。各委員から頂いた御意見を事務局において整理したものが資料1と2です。本日は、これらに基づいて改めて評価書(案)を確認し、本ワーキングチームとしての意見を整理してまいりたいと思います。
審議の進め方について、資料2の項目別評定調書は、相当の分量がありますので、全体を大きく分けて、四つに分けたいと思います。1は、初めに、1ページから21ページまでの中項目1-1「総合的事項」並びに117ページから137ページまでの中項目1-5「エビデンスに基づいた学術振興体制の構築と社会との連携の推進」及び1-6「前各号に附帯する業務」についてを1とします。
2は、次に、22ページから59ページまでの中項目1-2「世界レベルの多様な知の創造」について、これを2とします。
3ですが、続いて、60ページから116ページまでの中項目1-3「強固な国際協働ネットワークの構築」及び中項目1-4「次世代の人材育成と大学の教育研究機能の向上」についてというのを3といたします。
4は、最後に、138ページから172ページまでの大項目2から大項目7までについてと分けさせていただきます。
項目別評価を確認した後、総括として、資料1の総括表2ページから3ページについても確認したいと思います。
なお、平成28年度まで科研費に採択されている瀬川委員におかれましては、前回ワーキングチームにおいてお知らせしましたとおり、科研費の配分事業に係る項目別評価について、意見しないこととさせていただいております。
それでは、初めに、中項目1-1「総合的事項」並びに中項目1-5「エビデンスに基づいた学術振興体制の構築と社会との連携の推進」及び1-6「前各号に附帯する業務」について、事務局より説明をお願いいたします。


【藤澤課長補佐】  かしこまりました。では、まず、資料1で、まず資料1をごらんいただければと思うのですけれども、この一番後ろのページに、こちらの項目別評定総括表というのがございます。ただいま主査から御説明あったとおり、それぞれ四つに分けたいということで、まず1番目がこちら左側にございます「総合的事項」、それと、ページをめくって一番最後のページなのですけれども、左上の方に「5.エビデンスに基づいた」というのがございます。それと「6.前各号に附帯する業務」というのがございます。これが1番でございます。
2番目が、こちらはページをまた戻っていただいて、3枚目のページ、4枚目になるのですが、「世界レベルの多様な知の創造」、こちらを2番目とさせていただきたいと思います。
3番目がその隣、右の方でございますが、「強固な国際協働ネットワークの構築」、さらにその下の「4.次世代の人材育成と大学の教育研究機能の向上」を3とさせていただきたいと思います。
4番目が一番後ろのページでございますが、「第二、業務運営の効率化に関する目標を達成するために取るべき措置」ということで、こちらは資料2の4分冊になっている形でございます。
それで、まず、私の方から全体的な話をさせていただきますと、資料2のこちらをおめくりいただいて、こちらの資料1の4分の1のページ番号で言うと項目別(2)というのが真ん中にございます。こちらをごらんいただければと思うのですけれども、この中の一番右側のところに「主務大臣による評価」という欄がございます。こちらの欄について、私の方で確認したいと思います。委員の先生方から頂いた御意見の反映箇所につきましては、下線を引いております。こちらの方の最初のところにも下線を引いておりますが、そういった形になっております。
また、資料3があるのですけれども、こちらは評価書へ反映済みのものとか、御意見に対する回答、連絡済みのものを除いた委員の先生方からの御意見の対応につきましては、そちらにまとめておりますので、御承知おきいただければと思います。
また、当初、先生方にお送りいたしました評定が変更になった2か所、こちらは科研費とGRCでございますが、こちらは第1回評価ワーキングチーム後に評定を改めて精査して、こちら評価書29ページ、学術研究の助成1、審査・評価の充実についてはBからAに評定を変更し、同じく71ページの国際研究支援ネットワークの形成についてはAからSに評定を変更しております。評定の変更の妥当性についても御議論いただきたいと思います。
なお、こちらの2項目につきましては、担当課より評価(案)の変更作業について、説明を予定しております。
基本的な進め方ですが、かなり大部でございますので、私の方から評定の特にA以上としている評定Aへのポイント、あとは委員の先生方からの御意見を頂いている部分を抜粋して御説明させていただければと考えています。
では、まず、資料2の1/4をごらんいただければと思います。ページをおめくりいただきまして、こちら、総合的事項のところで、3ページ目のところでございます。先ほどごらんいただいた3ページ目のところでございます。こちら、主務大臣による評価はBということでございますが、下線部分、一番上にあるかと思うのですけれども、振興会は、各事業を推進するに当たり、研究手法、規模、研究資金、期間等を適切に対応し、多様な学術研究の状況、要求に配慮した運営に努めていると認められるというのがございます。こちらは今野委員からの御意見を反映させているところでございます。
続きまして、かなり飛ぶのでございますが、ページ、11ページに学術システムセンターがございます。それをめくっていただいて、翌12ページでございます。12ページ、こちらは主務大臣による評価をAとしたいというところでございます。こちら、業務運営体制につきましては、特にセンター研究員の女性割合を増加させるというのが4行目、5行目にかけて書かれております。さらに真ん中付近に、こちらは、特に科研費については、前年度の4倍にも及ぶタスクフォースの議論を経て、新たな審査区分、審査様式を提案し、結果として、「科研費審査システム改革2018」を取りまとめ、今後の科研費助成事業の制度設計の基本的枠組みとして結実した点が高く評価されるという提案を踏まえまして、Aとさせていただいたところでございます。
続きまして、また飛びますが、19ページでございます。こちらは、総合的事項の研究費の不正使用及び研究活動における不正行為の防止という部分がこれ以降に続いております。こちら、主務大臣による評価はBということでございますが、こちらの真ん中よりやや下のところに、研究不正を未然に防ぐことを目的として、広く研究機関に本冊子、本冊子というのは、「科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-」というものを配布するなど、各研究機関の研究倫理醸成に努めているというコメントを植田先生から頂きまして、こちらを反映させているところでございます。
簡単ではございますが、私からの説明は以上でございます。


【植田主査】  それでは、この部分ですね。ただいまの説明について、御意見、御質問等をお願いいたします。特に本ワーキングチームの意見として、主務大臣による評価欄に反映すべき内容はこちらで適当かどうかの観点から、御意見を頂きたいと思います。


【今野委員】  済みません。私、一応質問をして、そして、先ほどそれに対応したと書いてあるのですけど、ちょっと気になるのが……。


【藤澤課長補佐】  済みません。それは2ページというところの。


【今野委員】  例えばいろいろなところで、1つは女性問題で、女性の比率を是非とも、女性審査委員比率というのがありますので、達成目標において、そこに達成目標を入れてくださいということで、また最終年度も入れてくださいということを要求しましたところ、そちらの答えとしましては、何しても、ふさわしい研究要素を持ち、優秀な方を選んで審査を承認していて、その結果、増加が見られたということでというような、そういう回答があったのですが、そうしますと、去年より上がったとしても、それぞれの女性の審査委員の状況を見ないと、それは判断できないということになるのではないかと思って、それで評価できないのではないかと思って、それでちょっと答えに対しまして、私は質問したいのでございます。
ここの中に一応答えたということが書いてあるのですけど、私の質問に対してのおたくの答えに対して、やはりなぜ女性審査委員の比率とか、そういうものを達成目標として上げないのか、そこについて、ちょっと。
それで、その答えがある程度審査できる人を選んでいるのだからと言うのですけど、そうしたら、例えば女性の比率が上がっても、その女性の人たちがそれぞれそういうふうなのに達成しているかどうかということを評価しないと、評価できないのではないかと思いますので、少しそこら辺についてお願いします。


【藤澤課長補佐】  今、今野委員から頂いた意見でございますけれども、また改めてこちらの方で検討いたしまして、先生の方に、最終的な大臣の評定を決める前に、また御相談させていただければと考えています。よろしいでしょうか。

【今野委員】  あと、もう一つ、全体的なことで、私、もう一つ質問したのですけど、達成目標というのが書かれてほとんどないときに、Sとか、あるいはAと評価しているわけです。それで、何か答えでは定量的に評価しているということで、書かれてなくても定量的に評価しているという答えが来たのですけれども、じゃ、定性的に評価してきたのですけど、定性的に評価するときには、どのようなポイントで比べて、よいとしているのか。そして、また、Bと付けたときはどのような基準でBとしているのか。そこら辺についても、私からすると、その答えが私にはちょっと腑に落ちないので、それについてもお願いしたいと思います。


【藤澤課長補佐】  じゃ、併せてそこも、評定を出す前にまた御相談させていただければと思います。


【植田主査】  2ページ冒頭のところのコメントは、私も同じようなことを実は指摘させていただいたのですが。


【今野委員】  私じゃなくて、植田先生。私は指摘していません。そうです。間違って、さっきの答え。


【植田主査】  今回はどうしても、文科省の中で評価されたものに我々が意見を付け加えるという形になっているので、どうしても行政的な観点での評価が強く出ているように思います。
それに対して、中期計画そのものは、学術振興会の特徴として、学術の特性に合わせて非常に柔軟に、ある意味では分野ごとに含めて対応するというのが学術政策、若しくは学術支援として極めて重要なことなので、中期計画の一番最初の目的のところに書いてあることを若干反映させて一番前に持ってきたいと私は思ったので、こういうコメントを付けた方がいいのではないかというようにいたしました。こういうことについてはいかがですか。単純に業務が業績にうまくいっているかどうかだけの評価をするだけでは、日本学術振興会の評価としては若干不十分ではないかというのが私の感じ。理念的なものはちゃんと維持できているかどうかということを評価したいと思って付け加えました。
ほかに御意見ありますでしょうか。


【藤澤課長補佐】  済みません。私の方で間違えました。先ほどの一番上のところは、こちらは、済みません、植田先生の意見でございました。済みませんでした。大変失礼しました。


【植田主査】  私も難しかったので一応。


【藤澤課長補佐】  大変失礼しました、植田委員の。


【植田主査】  それでは……。


【今野委員】  もう一つ、質問があるのですけど、やっぱりお尋ねしたのですけど、e-radに審査結果等の提供などにより分担を図っていったと言うのですけど、その中にまた応募状況についてというふうなことも書かれていて、応募状況を提供しているのだったら、それをはっきりと、あるところでは応募状況で、あるところでは何とかで、どこからそういう応募状況を得たのかということをはっきり書くべきだと思うのですけど、何かすごくあやふやに書かれていて、それでちょっと気になったのですが。


【藤澤課長補佐】  それは、今、おっしゃっていただいているのは、多分、これは今、科研費の次のところでございますね。恐らく資料2/4の次、御説明する中のところかなとちょっと思いましたので。


【今野委員】  ちょっと済みません。何かね。


【藤澤課長補佐】  多分、e-radを活用して他の機関への研究の応募状況、採択結果の確認を行って、審査に反映されていても評価にしてくださいということで、こちら、記載済みということで、審査の際にはe-radを活用し、他の研究費への応募採択状況を確認することに加えて、科研費の審査結果を4月下旬に他の配分機関に提供するなど、研究費の不合理な重複や過度の集中を排除するための取組が積極的に行われるというのが認められるというのを、これはまたちょっと次の……。


【今野委員】  まだ何か、じゃ。


【藤澤課長補佐】  はい。2/4の方でちょっと書いていますので、そこは、またそのページは……。


【今野委員】  そのe-radで採択状況を、ほかの研究機関からの採択状況をe-radで調べることができるのでしょうか。それがちょっと気になったのですけど。


【藤澤課長補佐】  ほかの採択状況?


【今野委員】  採択じゃなくて、応募状況。つまり、ほかのところでその申請したいろいろなものが応募状況もと書いてあったので、応募状況に関して調べることができるのか、応募状況のデータはそういうふうに……。


【藤澤課長補佐】  そこに載っているかどうかということでしょうか。


【今野委員】  そういうのをほかの機関からほかの機関に知らせるということはしているのでしょうか。ちょっとそこがね。だから、それでこの書き方をもう少しはっきりした方がいいのではないかと思ったのです。


【植田主査】  共有されているのではないですか。JSTなんかにはみんな出てきますけど。


【今野委員】  だから、ほかの機関にもそれをこういう応募……。


【JSPS】  科研費制度に関して言いますと、その応募状況につきましても、受け付けたら、それをe-radには情報提供させていただいてございます。


【今野委員】  そうですか。そうすると、ほかのところからも、そういう応募状況は入ってくるのですね。


【JSPS】  はい。と考えられます。


【今野委員】  済みません。そこがちょっと分からなかったので、済みません。


【藤澤課長補佐】  今また先生が御質問したところは、2/4の24ページのところに書かれておりますので、またちょっとそのときに説明いたします。


【植田主査】  ほかによろしいですか。じゃ、おおむね御意見は出そろったかと思いますので、本項目の確認はここで終了させていただきます。少し表現の問題も含め、ただいまの議論を踏まえて、主務大臣による評価欄の修正か、文章を少しうまくつなぐようなこともやっておかないと、こちら側の意見を入れただけではぎくしゃくしているところもあると思いますので、それは事務局でやっていただくことでよろしいでしょうか。


【藤澤課長補佐】  はい。


【植田主査】  ありがとうございました。
それでは、修正結果について、後日、事務局より皆さんに御連絡させていただきますが、よろしくお願いします。
それでは、次に9項目、1-2「世界レベルの多様な知の創造」について、事務局より説明をお願いいたします。


【藤澤課長補佐】  では、こちらの2/4の資料をごらんいただければと思います。ページをおめくりいただきまして、こちらは22ページのところで、審査、学術研究の助成、1、審査・評価の充実というのがございます。その次のページの23ページ、主務大臣による評価、こちらはAということでございます。下の科研費事業の公募審査業務におきましては、昨年度と比較いたしまして、応募件数課題が増加しているという中、9万件以上の研究課題について、約6,000名の審査委員を組織して、約5か月という短期間で採択課題の98%の審査を完了させている。それをさらに28年4月1日に交付決定を通知するなど、困難な状況の中、審査業務を着実に遂行し、科研費の早期配分・早期研究開始を待望する多くの研究者の要請に的確に応えているという点。
ページを次の24ページでございますが、24ページの真ん中付近でございます。「基盤研究(B・C)特設分野研究」において、書面審査と合議審査を同じ審査委員が実施し、書面審査における審査意見の相互確認を充実・深化させ議論内容の更なる高度化を図り採択課題を決定する審査方式を試行するなど、審査の質の向上を目指す現下の科研費改革に沿った先導的取組を進めているということを踏まえて、Aとしたいというところでございます。
なお、先ほど今野委員から御質問がございました件はその下でございます。審査の際には、e-radを活用し、他の研究費への応募・採択状況を確認することに加え、科研費の審査結果を4月下旬に他の配分機関に提供するなど、研究費の不合理な重複や過度な集中を排除するための取組が積極的に行われると認められると、こちらは示しております。
続きまして、29ページをごらんいただければと思います。こちらは、2、助成業務の円滑な実施ということでございます。こちらにつきましては、学術研究助成課の石田企画室長より御説明させていただきます。


【石田企画室長】  学術研究助成課の石田と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
科学研究費助成事業を所管しておる課でございます。本項目について、当初、標語Bとさせていただいておりました。しかしながら、先ほど主査、植田先生からも御発言がありましたような学術振興ということの本質を考え、改めて精査をした結果、大変恐縮ながら、標語Aと変更させていただいたところでございます。この場をおかりしまして、本当に御迷惑をお掛けしまして申し訳ございませんでした。
変更の考え方については、あらかじめメールでもお送りさせていただくとともに、本日は、机上配付資料として置かせていただいておるところでございますけれども、科研費の助成業務というものの本質は一体何だろうかということでございます。科研費、とりわけ審査が重要であること、これは論を待たないわけでございますけれども、それと併せて助成業務、できるだけ早期に先生方に結果をお伝えし、できるだけ早期に研究に着手いただき、できるだけ研究時間を確保していただく。この本質に立ち返って考えた場合に、件数が著しく増えている。さらには審査の関連業務をサポートする役割というのがJSPSの事務的スタッフが、同じスタッフが担っているわけでございます。
それらの情報を勘案しますと、極めて困難な度合いというものが浮かび上がってくるわけでございます。これを何事もなかったかのように執り行っていること、これそのものは、行政サービスの質の向上に向けて努力をしている所作ではないかと考えるところでございます。
それに加えまして、こちら、自己評価の中にも出てまいりますけれども、27年度における特徴的な取組というものも取り組んでいるところでございます。結果として、NISTEPの評価においても極めて高い位置での研究者評価というものを頂いているということは、こうしたことの蓄積であって、正直、私もかつて担当していたことがございました。二十数年前から、科研費、これはもうだめだと言い続けながら現在に至っているわけでございますけれども、本質を捕らえる上では、こういう裏方の仕事によって円滑に業務が培われているところというのを御理解いただいた上で、評価いただくのが妥当ではないかと考えた次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。


【藤澤課長補佐】  続きまして、こちら35ページ目、3、研究成果の適切な把握及び社会還元・普及というところでございます。こちら、次のページ、36ページでございますが、評定Aということでございます。こちら、先ほど来申し上げている科研費でございますが、こちらは研究課題の概要とか研究成果報告を公開する科学研究費助成事業データベース(KAKEN)でございます。こちらにつきまして、ちょっと真ん中付近にございますけれども、成果報告書のダウンロード数が前年度より約5万件、7%増加しているということからも、科研費による成果の普及が着実に行われていると言えるということで、こちらはAとさせていただきたいというところでございます。
続きまして、39ページでございます。こちらは4、5、6ということで、助成の在り方に関する検討、学術研究助成基金の仕組みの検討・構築・助成等、学術研究助成基金の管理及び運用というところでございます。こちらにつきましては、ページをおめくりいただいて、41ページでございますが、主務大臣の評価ということで、こちらはSにさせていただきたいというところでございます。真ん中、やや上の方でございますが、こちらは平成26年度公募から設けられた「基盤研究(B・C)(特設分野研究)」について、平成28年度公募において新たに3分野を設定ということで、融合的な研究分野等の振興に寄与ということと、書面審査と合議審査を同じ審査委員が行うという新しい審査方式を試行しているということでございます。
また、平成26年度より導入された合議審査において、こちらは書面審査の結果を大幅に覆す場合には、審査グループから理由書を徴し、その判断が妥当なものであるかを小委員会全体で議論の上、採否を決定する仕組みにつきまして、審査の検証にて当該理由書を検査対象とすることにより、本仕組みの妥当性を確認しているということで、それも平成27年度においても引き続き実施しているという点、こちらは今野委員の方からの御意見を反映させたところでございます。
さらにその下でございますが、平成30年度科研費の公募から適用する新たな審査システムでございますが、細目の大くくり化や、特設分野研究での試行的結果も踏まえた審査方式の在り方についての検討を行い、その結果を「科学研究費助成事業審査システム改革2018(報告)」として、文部科学省の科学技術・学術審議会に報告をしているというところ。
さらに、ページ、42ページの真ん中付近でございますが、こちらの科研費制度の基本的構造改革の最重要課題である「科研費審査システム2018」の検討・取りまとめ、報告という大変重要な取り決めを実現し、さらに年間約10万件に及ぶ研究計画立案に供するとともに、年間数万件に及ぶ今後の科研費助成対象研究の品質向上に大きく貢献しているというところも踏まえまして、評定をSとしたいというところでございます。
続きまして、47ページでございます。2の(2)の1、課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業、2、東日本大震災学術調査というところでございます。こちら、次のページ、48ページでございますが、主務大臣による評価をAとしたいというところでございます。まず、人文学・社会科学研究推進事業についてでございますが、真ん中よりやや上のところに、最終年度を迎えた研究テーマの評価を初めて実施したことに加え、延長申請のあった研究テーマでの延長審査を実施した。さらに新規採択研究テーマの審査を実施しているということで、研究評価、延長審査、新規採択を確実に実施したと認められるというところでございます。
2、東日本大震災学術調査、真ん中よりやや下の部分でございます。こちらは、八つの分野ごとに成果を取りまとめたところでございますが、平成27年度はそのうちの三つの分野に係る書簡を出版しております。これらの書籍は、各巻平均して約110の大学図書館で購入され、閲覧に供されるということで、こちらは佐分委員からの御意見を踏まえて記入させていただいたところでございます。
さらに、その下、「また」以降のところでございますが、中期計画にはない英文による研究成果報告書の書籍化を年度計画に掲げ、ハーバード大学に所属する外部有識者の見解を得ながら、本調査研究の成果の中から海外発信に最適なものを選出し、編集等を行うとともに、研究成果の英訳に取り組むなど必要な準備を進め、翌年度の英文出版に道筋を付けたということで、外から見ると、こちらはJSPSの自己点検評価、こちらは50ページのところの自己点検評価に書かれておりますハーバード大学に所属する外部委員の見解を参考にしてというところを踏まえ、また、佐分委員からの御意見も踏まえ、こちらに記入させていただいたところでございます。
以上でございます。


【植田主査】  ありがとうございました。それでは、ただいまの説明について、御意見、御質問等お願いいたします。特に主務大臣による評価の部分、ここに反映すべき内容がこちらで適切かどうか、御意見を頂きたいと思います。


【今野委員】  また、済みません。書面審査40日で、合議審査50日と今追加されているのですけれども、私としましては、合議審査の期間について、分野当たり何日掛けているか記述してくださいということに対しまして、それぞれの研究部門や分野の考えは異なるので、異なっているというのですけど、今日、見させていただきました限り、例えば合議審査におきましても、各合議審査が最大何日審査したのか、そして、最初は何日なのか、平均何日なのかとすぐに出てくるので、そこはそういうふうな書き方にしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。


【藤澤課長補佐】  そこはちょっといろいろ検討させて、担当課とも検討させていただければと思うのですけれども、ただ、ここは主務大臣による評価ということで、ある程度細かく書くというよりは、ある程度こうやって……。


【今野委員】  でも、細かくじゃなくて、最大2日で最小1日だったのですね。だから、2日から1日と書けば、それでいいことなので、何もそれぞれのここで何とかと、それは表を後で、来年作ってくださるというから、それはそれでいいのですけど、そういう書き方ができると思うのですけど、なぜ1日から2日とは書けないのでしょうか。


【藤澤課長補佐】  ちょっとまた担当課の方と相談させていただいて、また追って御説明させていただければと。


【佐分委員】  私の関係するところなので、別に結論に何の異議もないのですが、苦しいなと思うのは、科研は審査を含めてこの間、すごく整備されてきたわけですね。それで定着した感があるのね。そうすると、Sと付けるというときに、もう十分定着したし、その間の進歩はすごく、基金化の問題とか、それから、4月に確実に出すとか、昔では考えられないような進歩をしてきたので、それが定着しちゃって当たり前みたいになっているところでSを付けるのはしんどいなという気がしていて、私はちょっと自信ないと書いたのだけれども、だから、結論、非常によくやっておられて、確実にやっておられるということは評価できるので、困難さと、それから、件数が増えたのに同じ人数でやっておられるというのは分かるので、決して反対するわけじゃないのだけれど、こういうのは確実にやっていると、しかも定着してきているというと、評価を上げるのは難しいなという感想は持ちました。別に反対するわけじゃないので。


【藤澤課長補佐】  確かに今回、特にこれまでにない大改正をやっているというところが大きなポイントかなと。科研費はこれまでもいろいろ細かな改革をやってきてはいるのですけれども、そこのところ我々がとしては、そこまで上げる特にポイントかなというところかなと考えています。


【今野委員】  あともう一つよろしいですか。述べ約38万に及ぶ審査内容の検証を4月から5月において行ったというのが書かれているのですけど……。


【藤澤課長補佐】  何ページですか。


【今野委員】  3のところでそれが書かれているのですね。それで……。


【藤澤課長補佐】  23ページのところでしょうか。


【今野委員】  ここですね。25ページに、例えば実施件数38万件と書いてあるわけです、4月から5月で。それで、そのときに、これは、人数は122名で行われていると、それが確か加えているのですね、研究員で。


【藤澤課長補佐】  そうですね。


【今野委員】  それでちょっと気になったのが38万で、それで述べが、日数は26日だという話なのですけど、専門委員会が八つあって、月2回あるから、2、8、16で、2.5日ぐらいやっているのかなと思って、そうしますと、122名で36万件をすると一人3,000件ぐらいになるわけです。それを2.5日だと思うのですけど、そうすると一人1,000件になるんですけど、本当にそういうやり方で全部見てやっているのでしょうかというのをちょっと、これ、もう少し書き方を考えた方がよろしいのではないかと。普通、ちょっと計算してみますとすごいことになるので、そういうふうにしているのかなと。


【藤澤課長補佐】  今の先生の御意見だと、もうちょっとここの書き方を工夫した方がいい。


【今野委員】  ええ。何も38万件と言っても、ちょっとやり方が、1,000件も1日に見られるのというのはちょっと、私の計算して。ですので、この辺ちょっと。


【藤澤課長補佐】  多分、そうですね。いろいろ……。


【石田企画室長】  実際に応募件数は10万件近くなるのですけれども、それを第1段の書面審査委員が4名ないし6名おられますので、それぞれの結果について検証いただくということはシステム上行っているところでございまして、実際には延べ数で言いますと三十数万件になってしまうというのが実態でございます。付された評点とそれに対する所見、こういったところの妥当性を中心にごらんいただいて、特に問題がありそうなところはさらに調書に立ち返って検証いただくという形をとっておりますので、御心配いただいているところもごもっともだと思いますので、書き方の工夫がもしかしたら必要かもしれませんけれど、それはかなりきめ細かく、かなり難しいのではないかという御心配なのかもしれませんが、かなりきめ細かくやっていただいているのが実態でございます。


【今野委員】  この書き方だとそれをもうちょっと……。


【石田企画室長】  ありがとうございます。


【今野委員】  足りないというのがちょっと私……。


【藤澤課長補佐】  ちょっとその辺は工夫させていただければと思います。


【植田主査】  佐分先生がおっしゃったように、なかなかSを付けるのは、変化がすごく大きいときには付けにくいようなシステムになっているのですが、机上に配付していただいたように、助成業務の円滑な実施というか、基盤的な業務がちゃんとされている上に、初めて新しいことをやったり、そういうトライアルができるわけで、全部の前提がその前にあるわけですね。ですから、そういう意味では、Sを付けているのも別にこちらだけでなっているわけじゃなくて、基盤的なところの業務が非常にかっちりと整備されて、うまくいっているということの上にそれができているというふうに評価しているのだと。完全に分離するわけにはいかない評価だとは思いますので。


【今野委員】  あともう一つ、1-2の(1)の3の中で、社会還元とか、普及という観点があるわけです。それで、私としましては、特許について、特許出願に関してのそういう研究者ではなく、民間企業に譲渡できるような制度を明確すると、産業分野の貢献になると思われるので、ちょっと提案したのですけど、それに対しましてそういうふうな成果を特権にする可能性を持つ者は、一部に留まらざるを得ないというふうな理由から、採用することが困難であるという回答なのですけど、実際に、じゃ、そういうことを検証して、そうだったと言っているのかどうかというのがちょっと私としましては検証した結果、それだったらと思いますが、それで、最近、遺伝子の組み換えとか、そういうことでも特許になったりしているような時代ですので、やっぱりそこはちゃんと見直して、そして、社会貢献として特許のことも考えてはいかがでしょうかというところで、ちょっと回答がちょっとちゃんと検証しているのかなと疑問に思いましたので、それはちゃんとすべきじゃないかなと思って。


【藤澤課長補佐】  その辺もまた担当課の方とまたちょっと相談させていただければと思います。


【JSPS】  一つだけ、ちょっと補足させていただければと思います。先生から御質問というか、御意見を頂いていること、これは実は我々、独法制度上は、25年に立てた中期目標、中期計画に対して今どれだけ進捗しているかという観点で評価を行って、自己評価も含めてですけれども、評価を行っていかなきゃいけないということですので、今、例えば達成目標というものが中期目標、中期計画のところにない段階の御指摘というのは、これは次の計画を立てる、これが平成30年ぐらいになるわけですけれども、その段階でどうするかということの材料としては検討させていただければと思っております。
ただ、今、ちょっとシステム上は、今立てたものの、3年前、4年前に立てたものをどれだけ伸長しているかということでやっていかなきゃいけないというような仕組みでございまして、その点、途中で100メートル走を150メートル走に変えたりするというわけにもいかないものですから、そこのところだけはひとつ御理解いただければと思います。今それぞれ頂いている御意見というのは、これから計画を検討していかなきゃいけない時期に差し掛かってきておりますので、そのところで預かって、検討の材料にさせていただければと思います。


【植田主査】  それでは、おおむね御意見……。


【今野委員】  いや、あと一つ、もう一つ、ちょっと済みません。いろいろ質問して、後ろに書いてないのでちょっとあれなのですけど、1-2の(1)の4のここでSを付けていらっしゃるわけです。それはあれなのですけど、自己点検評価の中で、最後のところに研究の論文がどの程度出たか、そういうふうなのが書かれていて、それに対して自己点検評価で、それに関して1996年からそういうような文書があるわけです。
この表に関しまして、2008年で止まっているのですけど、その後の2000、そうすると、評価から考えますと、2011年から13年のそういう表もあっていいのではないかと思われたのですけど、それに対して何か検討中と、次回調査についてはNSTと研究会において検討中ということなのですけれども、これは一つ、気になったのが、そこの表は去年と全く同じで、それに対しての自己点検評価もここに書かれている部分が去年と同じで、表が同じで、書かれているのも同じでというのは、つまり、去年はどうだったのかという、これは評価ですので、そこはちょっと気になった。すごく気になったのと、なぜ検討中とあるのですけど、もう表のことからすると、2011年から2013年なのですけど、なぜ2013年の表ができないのか。もしもそういうふうな状況の表ができないのだったら、それに代わる、つまり、そういう質が上がったということをやはり示す何かの方法が必要なわけで、評価できる。だから、そのことについてどうなのでしょうというのはすごく気になることで、是非ともちゃんとしてほしいなと思ったのですが。


【JSPS】  ここの部分の評定は助成の在り方の検討ということですので、先ほどの説明でございますけれども、新しい科研費改革の検討を行ってきた。そこの成果が検証であったかということでもって、よしとしているところでございまして、ここの部分のエビデンスの部分というのは、ある意味科研費制度そのものが優位性というものを示す表として使わさせていただいておりまして、この表が去年と同じであるという御指摘ではありますけれども、これ実はかなり大掛かりな作業が必要なものなのでございます。
その論文というものがいろいろな形で要するに科研費に採択された人間が出している論文であるかどうかということ自体、一つ一つ、プラスをしていかなければならない部分も、実は精緻にやらなければいけない部分が細かく言えば実はある作業でございまして、毎年毎年、自動的に出てくるような実は代物ではないということもございまして、毎年、実はできないということなのですが、ちょっとここは今後どのような形でアップデートできるかということについては、これもまた、次期計画を作るときには、ここはきちんと検証しなければならないポイントではないかと思いますので、少し検討させていただければと思っています。


【今野委員】  この表から見ると2006年から2008年が最終で、でも、この3年後とか見ますと、次は2011年から2013年なので、もう2年ぐらいたっているのに、なぜできないのかなというのが私の非常に率直なあれで、ですから、是非ともここは何か検討中とあるのですけれども、是非とも次回は載るようにしていただけるとありがたいと思います。


【JSPS】  少しそこは、ちょっとマンパワーの問題もいろいろありますが、少し、済みません、検討させていただきます。


【今野委員】  よろしくお願いします。


【植田主査】  それでは、いいですか。
今までの意見で、本項目の確認はここで終了させていただきます。それでは、ただいまの議論を踏まえて、主務大臣による評価の欄の修正、検討を事務局の方で行うことでよろしいでしょうか。


(「異議なし」の声あり)


【植田主査】  じゃ、ありがとうございました。修正結果については、後日、委員の皆様に御連絡いたします。
それでは、続いて、中項目1-3「強固な国際協働ネットワークの構築」及び中項目1-4「次世代の人材育成と大学の教育研究機能の向上」について、事務局より説明をお願いいたします。


【藤澤課長補佐】  では、これは資料2の3/4をごらんいただければと思います。こちらの60ページでございます。3の(1)国際的な共同研究等の促進で1、2、3とございます。61ページのところでございますが、こちらは主務大臣による評価Aとさせていただきたいというところでございます。こちら、特に下のところでございますけれども、こちら、さらに、二国間事業交流事業においてイスラエルと新たな覚書の締結、国際共同研究事業においては、ORAプログラムのもと欧州との科学社会分野における国際共同研究の開始、スイスとの間で事業実施に向けた覚書を締結、事業を開始し、交流相手の拡充に努めているというところがポイントでございます。その一方、既存の覚書を見直しているということで、ニーズが低下した事業、こちらは10の研究者交流を廃止していると、要はスクラップしているというところがあるので高く評価できるというところでございます。
それと、こちらはその次のページにも、同じく62のページのところにも下線、高く評価できるというところがございますが、ここは瀬川委員からの御意見をこちらの方に反映させているところでございます。
続きまして、飛びますが、71ページでございます。こちらは3の(2)国際研究支援ネットワークの形成というところがございます。こちらにつきましては、飯野国際戦略室室長補佐より御説明させていただきたいと思います。


【飯野室長補佐】  科学技術・学術戦略官付の飯野と申します。よろしくお願いします。
本項目につきましては、委員の先生からも、評定については当初Aとの案を作っておりましたところについて、高く評価、委員の先生から頂きました。その御意見いただきまして、ありがとうございます。御意見を踏まえまして、評定を精査しましてSと修正をさせていただきたいと思います。
こちらは73ページの主務大臣による評価のところに書いてございますけれども、グローバルリサーチカウンシル、世界の47か国の52機関、4国際機関の学術振興機関の長が集まる会議でございますが、その年次会合を昨年5月に東京において初めて日本で開催いたしまして、我が国が議長といたしまして、日本学術振興会理事長が会議を進めました。この会議において、世界で共通の研究所の課題について、基礎研究の基盤の構築、それから、研究人材の育成、この二つについて議論いたしまして、日本学術振興会理事長が議長といたしまして会議の成果文書をまとめまして、会合を成功に導いたということが認められると思います。
また、この会議におきましては、総理のビデオメッセージを頂きまして、非常にハイインパクトのメッセージをもって、基礎研究の支援の重要性について世界に強く発信できたと思います。また、この取組をもちまして、新たな国際共同研究の新設が始まったということでございます。また、振興会のこのGRCにおける活動が評価されまして、GRCとしては、議長に2期連続で学振の理事長を選出したということでございますけれども、こちら、今年の5月に全会一致で選出されたとなりましたが、このようなことになりまして、我が国の国際的なプレゼンスを高く、大きく高めたということが認められると考えられますので、中期目標の所期の目標を質的、量的にも上回る顕著な成果が得られたと考えまして、S評価とさせていただきたいと考えます。
説明は以上です。


【藤澤課長補佐】  では、続きまして、ページ飛びますが、99ページをごらんいただければと思います。こちらは若手研究者の海外派遣というところでございます。さらに次のページ、100ページでございます。こちらの主務大臣による評価はAとしたいというところでございます。評定に至った理由でございますけれども、海外特別研究員でございますけれども、さらにこちらは三、四行飛びますけれども、採用期間終了後1年及び5年経過したものを対象として実施した進路状況等の追跡調査におきまして、1年経過後には80%、5年経過後には97.2%の者が常勤の研究職に就いているというところで、人材育成の観点からも事業の効果として高く評価できるというところがございます。
さらに次の次の段落でございます。特別研究員の海外渡航の一層の促進のため、ERC、こちらはエコノミックリサーチカウンシル、英国との協力により新たな海外渡航推進のための事業を開始したことは高く評価できるということで、こちらは佐分委員からの意見を反映させておるところでございます。それに伴って評定をAとするということでございます。
続きまして、107ページ、4の(3)大学の教育研究機能の向上やグローバル化支援の部分でございます。ページをおめくりいただいて、109ページのところでございますが、こちらは主務大臣による評価につきまして、Aとしたいというところでございます。
飛びまして、110ページでございますけれども、真ん中よりやや上の部分でございますけれども、振興会の本来業務の審査・評価及び情報公開に加え、事業内容を紹介するパンフレット等の作成による事業の普及活動、フォローアップ体制の充実による事業の進捗管理の実施、今後の政策検討に生かせる取組の実施など、波及的な効果も大きいことから高く評価できるということでAとしたいというところでございます。
以上でございます。


【植田主査】  それでは、ただいまの説明について、御意見、御質問をお願いいたします。


【瀬川委員】  1-3の(2)の国際研究支援ネットワークの形成が多分、主務大臣の評価は73ページに出ていると思うのです。主務大臣の評価は、AがSにまた変わったということなのですけれども、今の説明を聞けば大体分かるのですが、なぜ逆に、Aだったのかというのがちょっと分からないので、なぜAとしていたのを、こういう点を考慮、私もSではないかと指摘はしたのですけれども、何でそれがAがSに変わったのか、どこを評価し直したのかというのをちょっと説明していただけるとありがたいです。


【飯野室長補佐】  御意見、ありがとうございます。こちらにつきましては、Sとするためには量的、質的に目標を上回る顕著な成果というところがポイントになると考えまして、まず、我が国でGRCの年次会合を初めて開催し、それを成功させたということで、これまでなかったものから初めて取り組み、それをきちんと成功させたというところで非常に大きな、量的にも、それから質的にも高いものを達成したと考えております。また、GRCの理事会の議長に2期連続して選ばれたということでございますが、こちらも初めてということで……。


【瀬川委員】  それは先ほど説明されて分かるのですけど、なぜAだったのかというのがちょっと分からなかったのですね、逆に。何で、自己点検評価もSだったと思うのですけど、それが主務大臣評価でAになっていった理由をちょっとお聞きしたい。ちょっとそこをむしろということなのです。


【飯野室長補佐】  御意見、ありがとうございます。本件については、まず、きちんと実施しているというところをもってA評価というところを付けたわけでございますけれども、実施しているだけではなくて、質的にも、量的にも上回る高いものであるかどうかということをいま一度、精査したということで、その結果、Sに修正させていただきたいと思います。


【瀬川委員】  分かりました。


【植田主査】  GRCの議長を2期連続やるということ、表面的にはそうなのですが、実際には、議長を支える事務局機能というのは結構大変なはずなのですね。それは元々学振の中にはそんなものはなかったかもしれませんね。だから、そういう点では、対外的に世界のファンディングエージェンシーと日常的に連絡をし合ったりする機能も含めて、それが新しい機能を付け加えているというふうに評価、実際これは結構大変なのですね。それから、引き受けるときには、それを引き受けられるだけの体力があるかどうかというので、別の国際組織でもなかなか手が挙がらないというか、結局、アメリカ、イギリスのところにお願いしないと、体力がないという組織がいっぱいありますから、これはもうちょっとレベルが上なので、政府が付いているから何とかなるという言い方もできるかもしれませんが、それでも現場は大変ではないかという気はいたします。
ほかに御意見はありますか。もしそれもなければ、本項目の確認はここで終了させていただいて、特に内容的に変更ないから、ただいま確認した本ワーキングチームの意見を今後、反映していただければいいかと思います。よろしくお願いします。


【今野委員】  一つ、いいですか。ちょっと質問をまたあれなのですけど、目標達成で、前期達成目標のところで、「前年度以上」という書き方がいろいろなところでされているのですけど、そういう前年度以上というので達成目標としますと、例えば前年度に極端に悪いときに、そのときに次の年がよかったら、それは前年度以上だからいいという話になるので、やっぱり最低限はここだというのがないとおかしいのではないかと思って、何か目標が前年度以上と、えっと。もうちょっと、そこら辺をもう少し工夫していただけたらと思います。


【藤澤課長補佐】  はい。


【今野委員】  済みません。


【植田主査】  それでは、最後に、大項目2から大項目7までについて、事務局より説明をお願いいたします。


【藤澤課長補佐】  では、資料4/4でございます。こちらに関する委員からの御意見というのはございませんでした。基本、こちらは全てBで、例えば案件がないと、例えば重要な財産の処分とか、短期借入金がないところについては完全にバーでございますので、こちらについては、特に説明は省略させていただければなと考えております。
以上でございます。


【植田主査】  よろしいですか。これはBですか。


【藤澤課長補佐】  はい。


【植田主査】  ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明については、御質問ありますでしょうか。もしなければ、このままこれを確認して、ワーキングチームの意見にしたいと思います。よろしいでしょうか。


【今野委員】  あともう一つ、ちょっと前の方なのですけど、「e-radを活用して、ほかの機関に、評価の結果について、日本医療研究開発機構に情報を提供しているでしょうか。」という私の質問に対しまして、「直接は提供しておりませんが、振興会のホームページに掲載することに間接的に提供しております。」というふうな御回答を頂いたのですが、やはりこれは直接提供した方がよろしいのではないかと思いますので、その点はどうでしょうか。何かこの後ろの3項に、私の質問のあれが相当省かれていました。本当は全部載せていただきたいと思うのですけど、それに対しての回答がそうありましたので、ホームページに載せているから間接的に提供していますというよりは、積極的に直接提供した方がよろしいのじゃないでしょうか。JSTには提供しているとあるのですけど、やはり今後は日本医療研究開発機構にも提供した方がよろしいのではないでしょうかということで。


【石田企画室長】  ありがとうございます。御指摘いただいた点については、現状を御説明申し上げますと、現状においては、あくまであちらのAMEDさんもまだ業務運営そのものを立ち上げ期にあるということなどもございまして、今のところは間接的な提供に留まっておりますけれども、今後、双方で協議をして、どのようなところをどのような形で提供するのがより適切なのかということを相談の上、やはりそこは次年度以降必要に応じて反映させていくことが妥当ではないかと私どもは考えた次第でございます。


【今野委員】  分かりました。


【石田企画室長】  補足でございますけれども、様々なファンディングエージェンシーとの連携強化、それによる効率的な事業運営というものは、今後ますます重要性が高まると思いますので、御指摘いただいた内容というのは真に、私ども前向きに検討するべく受け止めたいと考えております。


【今野委員】  はい。


【植田主査】  ありがとうございました。
それでは、おおむね御意見が出たと思うので、これで終わりましたね。各項目の確認はここで終了させていただきます。
それでは、これまでの項目別の評価を踏まえて、総括評価について確認したいと思います。事務局より説明をお願いいたします。


【藤澤課長補佐】  では、こちらは資料1、三枚物をごらんいただければと思います。ページをおめくりいただいて、1ページ目は、こちら評価の概要ということで、2ページ目でございます。こちらは年度評価、総合評定ということで書いております。全体のまず評定としてAとしたいと。「法人の活動により、全体として中期計画期における所期の目標を上回る成果が得られていると認められる。」という形にしたいと思います。その評定に至った理由でございますけれども、項目別評定は標準のB以上、かつ重要度又は難易度の高い事業においてS又はAを得ているということ。また、全体の評定を引き下げる特段の事象もなかったことから、本省の評価基準に基づきAとしたということでございます。
2番目でございます。法人全体に対する評価でございます。丸の一つ目でございますが、日本学術振興会は、第3期中期目標に従い、研究者の自由な発想や研究意欲を源泉として新たな知を生み出す学術研究について、人文学、社会科学から自然科学まであらゆる学問領域に対して、分野の特性やバランスに配慮しつつ、研究現場の意見を取り入れることで研究者コミュニティの信頼も獲得しながら事業を推進しており、我が国の学術研究を支えるファンディングエージェンシーとして、その役割を十分に果たしている。
二つ目でございます。科研費事業については、学術システム研究センターによる精力的な分析・検討を踏まえ、平成30年度科研費の公募から適用する分科細目表の大幅な見直し等について検討し、その結果を「科学研究費助成事業審査システム改革2018」として取りまとめ、文部科学省科学技術・学術審議会に報告している。また、特設分野研究において新たに3分野を設定するとともに、書面審査と合議審査を同じ審査委員が行う新たな審査方式を試行するなど、新たな学術の芽を掘り起こすための改善が図られている。また、平成27年度に新設された国際共同研究加速基金「国際共同研究強化」について、審査要項・基準等を新たに定めるなど、審査・助成業務に係る仕組みを迅速に整備しており、国際共同研究の推進に向けた積極的な活動として認められる。これらの取組は、膨大かつ相応の困難性が伴う科研費事業の審査・評価・助成業務を研究者の視点に立って着実に実施したということと、長い歴史を有する科研費制度の抜本的改革とが相まって、科研費を通じた我が国の研究力の向上に貢献するものとして、高く評価できる。
三つ目でございます。これは済みません。ちょっと誤字があったので変更させていただきました。強固な国際、これは「共同研究」と書いておりますが、この「共同」が「協働」で、「研究」は取ります。済みません。誤字でございます。強力な国際協働ネットワークの構築については、国際的な共同研究等の業務を着実に実施したが、特に、我が国で初めて開催した国際会議「グローバルリサーチカウンシル」において、振興会は強力なリーダーシップの下、国際的な学術問題の解決について積極的に議論を展開し、会議を成功に導いたと。その結果として、世界各国の学術振興政策に大きな影響を及ぼした成果文書の採択や、振興会理事長のGRC理事会議長2期連続選出、新たな国際共同研究事業の開始など、我が国の国際的プレゼンスを大きく高めたことは特筆に値するということで書いております。
3番目でございます。項目別評価における主要な課題、改善事項でございます。学術システムセンターの関係による提案・助言等の多様性確保及び男女共同参画の趣旨から、引き続き、女性研究員割合の増加が期待される。また、センターの活動を通じて研究者が自律的に研究支援の手法等に関する調査研究を行うことの重要性、それを研究者コミュニティに伝えることは重要であるということでございます。
続きまして、科研費でございますが、2行目でございます。基金化についての更なる検討を進めることが期待されるということを示しております。
また、その下、3番目でございますが、評価・フォローアップ、広報活動の一連の業務でございますが、業務改善に向けた課題を抽出し、改善方法を国へ提示することが期待されるということ。
ページをおめくりいただきまして、一番上の丸でございます。戦略的に重要な諸外国との覚書に基づく交流を、引き続き着実に実施するということ。あとは、会議の議論、取りまとめ等において、我が国のプレゼンスを高めるよう引き続き戦略性を持って参加するよう努めてほしいということ。若手研究者の国際的な研さん機会の提供、優秀な外国人研究者の招聘を、引き続き実施していくということ、さらに次の四つ目でございますが、SPDにつきましては、現状や課題を踏まえつつ、事業の在り方について検討し、必要な対応を行う必要があると。特別研究員事業につきましては、引き続き、女性研究者の申請状況を確認しながら、女性研究者からの申請を促進するための取組を進める必要がありますということでございます。
次の丸でございますが、若手研究者育成のための海外派遣について、引き続き着実に実施していくということ。
三つ目の最後の丸でございますが、「独立行政法人における調達等合理化計画の取組の推進」などの趣旨を踏まえて、調達に関するガバナンスが徹底されることを期待するということでございます。
その他、改善事項、主務大臣より改善命令を検討すべき事項については、特にないということでございます。
以上で、あとは、その他ということで、これはワーキングチームにおいて、役員等へのヒアリングを実施したということと、こちらは財務諸表、決算報告に関する意見書の提出を受けまして、重要会議への出席、各書類の閲覧を通して、振興会の財務状況、運営等が適正なものと認められることを確認したということでございます。
以上でございます。


【植田主査】  それでは、ただいまの説明について、御意見、御質問をお願いいたします。


【髙梨委員】  今の説明そのものはよくできていると思っております。1つ、今からちょっとどうなのかとも思うのですが、全体のAという評価はそのとおりだと思っていますけれども、それぞれの諸活動の担当者といいますか、学振の人たちがきちんとやっているというのは、先ほどのGRCですか、大きな国際会議のヘッドをやって動くようなのもバックヤードは大変でしょうという話がいっぱいあったとおり、それはどこに出てくるかというと、今までこのまま数値でいいと思っていながら、特に項目の最後の1番、4のところもBで、私の担当なのですけれども、Bですよというのは、数値中心のところはいいのですが、大項目の2では業務運営の効率化に関する目標達成とありましたね。そこは実は読み返してみてもそのとおりなので、きちんとやっているということで、Bでいいかなと思っていたのですけれども、前の方の項目全てAになったり、Sになったりしていますね。その効果は実はバックヤードがきちんとやっていてというところが表現されていないかなと。
項目のところはそれでいいかなとちょっと思っていて、そこは意見を言わなかったのですけど、全体のところに、一番最後のところに、書き方は分からないのですけれども、全体評価をAとして、我々はしているのですけれども、そのバックヤード、「それを支える諸活動の成果も見られてきているので」とか、そうすると、後ろの方、B、一部Aじゃないのという話になるのか、そこはちょっと気になっているのですけれども、はっきり言って、これだけの効果が出てAだ、Sだと言うようになってきたところの皆さんの活動をやった成果に対する評価がちょっとくらい表現的に現れていいかなという気がしました。なので、1行、その他のところの改善になっちゃっているのですけど、総括表で、どこで入れられるのかとちょっと見ていたのですけれども、丸の四つ目に入れるのか、改善事項の方に逆に入れるか、あるいはその他改善事項で、よくやっているのだけれども、Bになっちゃったと。本当はA直前みたいな表現があってもいいかなというちょっと気がして、もう少し踏み込んでコメントを出しておけばよかったなと今になって反省しているのですけれども。


【藤澤課長補佐】  分かりました。じゃ、今、先生から御指摘いただいた趣旨を踏まえて、またちょっと加筆して、御相談させていただければと。


【髙梨委員】  よろしくお願いします。


【今野委員】  ちょっとよろしいですか。3番目の項目で、科研費の使いやすさは研究者から高く評価されているというところなのですけど、そういう評価されて、実際に研究が促進されていたら、さらにすばらしいことなので、どの程度そういうふうにすることによって、やっぱり研究も促進されているという事実がないとと思うので、そこら辺のもしかして、今後、そういうことも一応調べてあげるとよろしいのではないかと。


【藤澤課長補佐】  はい。ありがとうございます。


【植田主査】  ほかに意見ございますか。


【佐分委員】  私は中期計画と関係ないから、単に学振の方に情報だけ送ってくれというように言ったのがあったのは、このグローバルリサーチカウンシルみたいな形で国際との関係が強くなっていくのはいいのですけれども、学術振興会というのは、研究者番号をちゃんと付与して、日本の研究者をちゃんと追跡できる、トレースでいる形でやっている、ある意味では世界でも非常に整備された補助の制度をしているのです。世界の論文は今、ORCIDと言って、研究者番号をグローバルに全部付けちゃうということをやっていて、それはかなり整備されてきたので、もうそろそろそれをちゃんと登録しないと、論文が投稿できない時代がやってくる可能性がある。つまり、次の中期計画には是非それを日本で対応する。つまり、それは逆に言うと、日本が持っているシステムとどう整合させるかということをやった方がいいのですね。何も世界で決められたものに自分たちがはまり込んでいく必要はなくて、こっちがいいものがあれば、それをちゃんと作って、実は提案していくというふうなところまでやるべきことなのですね。
それはかなり、日本は特に、それは、最初の頃は中国、韓国のように、同姓同名がいてどうもよく分からないというのを、ちゃんとトレースしましょうということから、実は我々が提案したことから始まったのですが、同時に、今では、実はそれは研究不正とか、そういうことを完全に防ぐためには絶対必須な道具だということがなってきて、ますます重要性は高まっているので是非、今回は、それは計画していないから、やるということにはならないですけれども、そういう時代にちゃんと、世界の情勢に合わせるではなくて、場合によっては、自分たちがすぐれたものを世界に持ち込むというぐらいの形でやっていくことができればいいなとは思いますので、そういう意見も出しました。
それ以外、何かありましたでしょうか。この評価そのものについて、あれば。


【佐分委員】  直接これじゃないこと。


【植田主査】  はい。


【佐分委員】  読んでみて、きょう、例えばこの書面審査と合同審査を同じ審査委員が行うという新たな審査方式というのは何回出てきたかなと思うのだけれど、まだね。私、これやったとき、最初に、もう少し評価項目を減らすというか、合併させるということをされたのだけど、もう少し検討されてもいいのではないかなと思うのです。ただ、よそのやつを見ると大体相場ぐらいなのですね、17というのは。ただ、何というか。確かに同じ問題を違う視点から見ているということなのだけれど、そこまで細かく言わなくても、ざくっと評価すればいいのではないかと思うところが何か所かあって、結局、だから、新たな取組というとどこでも出てくるというのは何か、やっぱり第三者が読むと同じことしか評価することないのかというふうにも思われることもあるので、もう一度、大変な作業、それから中期目標に絡んでいるので、そう簡単ではないと思うのですけど、ちょっと一度、検討していただけないかなと思います。


【藤澤課長補佐】  かしこまりました。今頂いた意見も踏まえて、また来年のこの年度評価、どういう項目でやるかというのはまたちょっと御相談させていただければなと。


【佐分委員】  多分中期目標を作るときにもっと簡素化すればいいのだと思います。


【藤澤課長補佐】  確かにそうです。ありがとうございます。


【植田主査】  じゃ、ただいまの議論を踏まえた修正を。修正というか、文章を付け加えるとか、ニュアンスをうまくやるとかいうことですから、そういうことを事務局で行っていただくことはよろしいでしょうか。


(「異議なし」の声あり)


【植田主査】  それでは、ありがとうございました。修正結果については、また後日、御連絡を差し上げるということにいたします。
そうすると、本日の主な議事は以上です。
最後に、その他として、事務局より連絡事項があればお願いいたします。


【今野委員】  済みません。資料3なのですけど、ワーキンググループの委員からの御意見と対応についてで、連絡済みのを除くと言うのですけど、それは連絡していただきましたけど、いろいろそれに対して意見があるので、もっと8ページぐらいのがあるのに、これ、1ページで出ているので、やっぱり全部載せていただいた方がよろしいのではないでしょうか、一応意見として出していますので。


【藤澤課長補佐】  かしこまりました。じゃ、今後のまた対応として、そこは今頂いた御意見を踏まえて考えたいと思います。ありがとうございます。
じゃ、よろしいでしょうか。最後でございます。参考資料1をごらんいただければと思います。この真ん中よりやや下に、本日、28日、第2回ワーキングチームということで、評価書(案)の決定ということでございます。今後でございますが、文部科学大臣より評価(案)を、これは大臣の方に説明した上、事務的な決裁を経て、8月上旬までに日本学術振興会に通知、さらに公表することを予定しております。
本ワーキングチームにつきましては、会議形式による審議は今後、予定されておりませんけれども、評価の正式決定までは、委員の先生方皆様に御相談させていただくことも多々あろうかと思いますので、その際には御協力のほどよろしくお願いしたいと考えております。
また、もし会議の開催に要することがございましたら、主査に御相談の上、ワーキングチームを招聘、招集させていただくか、若しくは各委員へのメール送付による書面審議を依頼させていただく可能性がございますので、あらかじめ御了承いただければと思います。
最後に、本日の会議資料につきましては、封筒にお名前を記入の上、机上に残していただければ、郵送させていただきたいと思います。また関連資料のドッヂファイルにつきましては、今後もまた使用したいと思っておりますので、机上に残しておいていただければと思います。
以上でございます。


【植田主査】  どうもありがとうございました。


【藤澤課長補佐】  どうもありがとうございました。


―― 了 ――

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