【資料6】法政大学における取組事例

法政大学のインターンシップ

2013年3月1日
法政大学経営大学院
イノベーションマネジメント研究科
藤村博之

1.3種類のインターンシップ

(1)学部主催で単位付与されるもの
・12学部 484人(2012年度)
(2)キャリアセンター主催で単位付与なし
・24社 約40名
(3)キャリアセンター経由で申込み;単位なし
・13社 71名(2011年度)

2.学部主導のインターンシップ

・学部によって歴史が異なる
・経営学部は10年以上前から取り組まれているが情報科学部は2012年度に新規開講
・対象とする学年は2~4年が一般的だが、3年次限定の学部もある
・インターンシップ先の開拓は、教員のツテが主であり、一部、学生の自己開拓がある

3.キャリアセンター主催のインターンシップ

・キャリアセンターが独自に学生を募集し、事前学習と事後の報告会を開催
・2012年度は応募161名、実際にインターンシップに参加したのは40名
・インターンシップ先の開拓もキャリアセンター職員が行っている
・事前の学習では、ビジネスマナーを教える
・事後の報告会では、実際にどのような仕事をしたのか、何を得たのかを資料にまとめて発表する

4.キャリアセンター経由

・損保各社からインターンシップを学生に紹介してほしいという依頼があった(1社30~40人)
・2011年度には、百貨店各社から同様の依頼が来た
・採用選考の一環として位置づけられているようである
・官公庁の中には、「大学経由」という形式にしてほしいという依頼がある

5.インターンシップの課題

(1)企業側の問題点
・採用選考の一環という意識を強く持っている企業が散見される
・本来は全学年対象であるべきだが、3年生中心の対応になっている
・ハイパーキャンパス事業の終了によって、中小企業の情報が学生に届きにくくなっている
(2)学生側の問題点
・大企業志向が強い
・インターンシップに参加しないと就職に不利という固定観念が出来上がっている
・とりあえずどこでも良いからインターンシップを経験しておいた方がいいと考えている
・夏休みが短くなっており、ゼミ合宿やクラブ合宿などもあり、多くの大学生は忙しくなっている

6.インターンシップを教育に活かす

・就業体験を大学での正課教育とどう連携させるのか?
・キャリア教育の再構築
・大学での勉強が働く力の養成につながっていることを学生たちにわからせる必要がある
・そのためには、まず、教員が変わらなければならない

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