モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(平成22年度)(第4回) 議事録

1.日時

平成23年3月2日水曜日13時00分から15時00分

2.場所

旧文部省庁舎 第1会議室

3.議題

  1. 医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂原案について
  2. 歯学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂原案について

高久座長】  それでは時間になりましたので,ただいまからモデル・コア・カリキュラム改訂に関する「連絡調整委員会」第4回を開催いたします。ご多忙のところお集まりいただきまして,ありがとうございました。

 まず,事務局から本日の配付資料の確認をよろしくお願いします。

【唐沢課長補佐】  本日の配付資料でございますが,茶色の封筒から資料をお出しいただきますと,議事次第のもとに,資料1,資料2,そして参考,さらに委員の先生方におかれましては,委員限りの資料を2種類,計6種類を準備させていただきました。

 順を追って確認させていただきます。1枚目,議事次第でございます。次に資料1と付した「医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に向けて(改訂原案)」でございます。次に資料2,「歯学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に向けて(改訂原案)」でございます。次に参考と付した1枚紙,「これまでの検討経過について」でございます。さらに委員の皆様方には,未定稿のものでございますけれども,今回の「改訂原案」を,現行の19年度改訂版へ暫定的に反映した「医学教育モデル・コア・カリキュラム」の未定稿のものと,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」の未定稿のものを準備させていただきました。 資料の不備,落丁等がございましたら,事務局までご連絡いただければと思います。

【高久座長】  皆さん方のお手元に資料があると思います。

 それでは,本日の議事に入ります。本日は,皆さん方のお手元の議事次第にありますように,医学教育及び歯学教育のモデル・コア・カリキュラムの改訂の原案について,ご審議いただきたいと思います。

 最初に,医学教育及び歯学教育の改訂原案について,この両方おのおのを取りまとめていただいた専門研究委員会の委員長から,ご報告いただきたいと思います。

 なお,今回の改訂に際しましては,調査研究チームにおいても改訂素案をご検討いただいたことから,本日は調査研究チームのリーダーである名川委員,荒木委員にもお越しをいただいていますので,両委員からも専門研究委員委員長の説明の後に,補足説明をお願いしたいと思います。

 それではまず,医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂原案について,医学教育担当の福田委員長からご説明よろしくお願いいたします。

【福田委員長(医学)】  それでは失礼いたします。説明申し上げます。資料1に基づいて説明をいたします。説明に先立ちまして,後ろのほうをごらんいただきたいと思います。71ページ,73ページにこれまでの検討の経過が記載されております。第1回のモデル・コア・カリキュラム提示からの推移と,今回の改訂に至る経緯が述べられております。これは昨年の6月に,この委員会,それからその下の専門研究委員会が発足して,具体の検討を始めた次第であります。

 今回の改訂の基本方針が昨年の9月にまとめられました。連絡調整委員会と専門研究委員会で了承いただいたところであります。ここには,これまでのモデル・コア・カリキュラムの基本理念を堅持するということで,その内容が記載されております。

 それから,今回の改訂では何をやるのかという検討内容を,簡潔に73ページの四角の2番目で囲んであります。今回は基本的にはその前に先立って開催されました医学教育カリキュラム検討会,あるいは歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議,そこで提言されたことを現実的にコア・カリキュラムに反映するという趣旨で挙げました。

 医学教育に関しましては,3本柱があります。それは基本的診療能力の確実な習得,地域医療を担う意欲・使命感の向上,3番目として,基礎と臨床の有機的連携による研究マインドの涵養,これが3本柱であります。

 歯学については,そこに記載のとおりであります。

 次に,留意すべき点といたしましては,モデル・コア・カリキュラムは既にもう過剰状態にあるということは,かねてから指摘されておりました。それから重複の記載もありまして,ここのところを何とか対応できないのかということもありました。それから臨床の教育と卒後のことも視点に入れてほしいということ,さらに表記全体の調整もしなければいけないということもございましたので,この辺が実際の作業の課題になりました。

 それからあとは,社会的ニーズの変化や,あるいは学問の進歩等に従って,これらへの対応など,かなり大きな課題をいただきました。ただ,時間的な制限あるいは検討の範囲の制限もありましたので,対応できた範囲でかいつまんでご紹介を申し上げます。調査研究チームのワーキンググループの主査である名川先生においでいただいていますので,適宜追加をお願いいたします。

 それでははじめに,今回の改訂の3本柱の,これは最も重要な位置づけであります「基本的診療能力の確実な習得」の点から説明いたします。これは診療参加型臨床実習を始める前に,どういう知識や技能・態度が到達していなければいけないかということが,従前からかなり大きな問題でありました。ところが,臨床実習,特に診療参加型がなかなか進まないという背景の一つに,卒業時の目標設定がやや不明確になっているという指摘がありました。これは当初つくったときも,そのように感じておりまして,臨床実習前と卒業のレベル,従前はどちらかというと臨床実習開始前に目標が,主眼が置かれていた。今回は大学卒業の終了時の質的保証ということも絡めて,そこに焦点を当てなければいけないということで,それに関連しまして,従来重複していたところや,特にコア・カリキュラムのEというところが診療の基本となっていますが、そことGの臨床実習のところをうまく接続性を合わせて,卒業時に何が求められるのかという観点からワーキンググループでまとめていただきました。

 その貴本的方針と関連しまして,医師として求められる基本的な資質についても,それに沿って変えなければいけないのではないかということもありました。それから細かい臨床実習の診療の基本のところと,臨床実習の実際のところをうまく接続していただくような,かなり大変な作業を名川先生のチームにやっていただきました。

 作業に先立ちまして,各大学,学協会等からもご意見を全部伺って,その量は大変な量でありましたが、これも参考にしながら,現場の意見も聞きながら,進めさせていただいた次第です。

 ここではやはりチーム医療も含めた,患者中心の医療のことを強調するということで,3番の具体的な改訂内容として,これを基本的な資質のところにも掲げる必要があるというご意見でしたので,このようにさせていただきました。

 それから,改めてまた申し上げますけれども,その中に地域医療のことも含まれております。さらに,総合的な診療能力の育成ということがベースにあると思いますので,そういうものも加えられたということであります。

 それから次に,もう少し具体的に診療の基本と,それから臨床実習のところ,ここが作業の最大のポイントでありました。ここは従前からEの診療の基本のところと,それからGの臨床実習のところに記載の重複が見られ、しかも到達レベルに大きな差があって,これは非常に悩ましい問題でありました。そこで思い切って,これはかなりの作業だったと思いますが,臨床実習のほうに移したほうが,すっきりするというご意見が出てまいりました。これを統合整理することによって重複と,過剰状態に対する対応も,かなりクリアできるのではないかということで,整理をしていただきました。

 具体的なことは細かいことになりますので申し上げませんけれど,診療の基本,これはEのところです。そこの内容をどういうふうに変えたかということになります。基本的にはこれはGのほうに移行して修正したとご理解いただければよろしいかと思います。

 それからその途中で,またその中に字句の修正等も,ご意見いただいた中から参考にさせていただいております。これにつきましては中間取りまとめが出ましたので,それに対するパブリックコメントも出されました。改めてパブリックコメントも私どもも全部拝見いたしました。かなりたくさんのパブリックコメントが寄せられました。関心が深いということと,それだけにまとめるのが非常に大変だったという,チームではご苦労があったと伺っております。しかし、これだけ関心を寄せていただいたのは,大変ありがたいことで,緊急にやらなければいけないなということもたくさん出てまいりましたので,大変勉強になりました。そういう中で取り上げるべきだというのも,あわせて入れてございます。

 ずっと飛ばしていただいて,臨床実習に関しては,そういうことであります。それからやはりこれは医療安全の観点から,やはり実習に後退感がなく,かつ患者の安全を最優先するというところで,守秘のことも含めて表現にかなり苦労していただきました。シミュレーションのことも含めてどういうふうにするかということもあります。その辺のところを調査研究チームで知恵を絞っていただいた結果で,専門研究委員会としても,これを了とした次第であります。

 それから臨床実習のほうでは,ずっと飛びますと,診療科の内科系の診療科臨床実習というのがございます。ここのところも少し字句の修正,あるいは追加等をさせていただいております。具体的には,後ろのほうの,実際にどういうふうに盛り込んだというのが54ページ以降のところに,実際にEのところとGのところがどうなったかということをごらんいただきたい場合には,そこのところに出ております。特にEの3のところがGのほうに移行したというのが見てとれるかと思います。

 こうすることによって,卒業時の到達目標というのは,より明確になったということになるのではないかと思います。これが1点目でございます。

 2点目に移らせていただきます。2点目は,地域の医療を担う意欲と使命感の向上のところであります。これは21ページでございます。これは前回の改訂でも,ここのところはかなり充実した記載になるように,あるいはより現実的に学生教育がそういうことの接点を持つようにという視点で改訂いたしましたが,さらに一歩踏み込んで記載として改訂されたと思います。

 ここではやはりチーム医療のこと,地域の医療の状況・保健・医療・福祉・介護云々という,こういうところも基本的に大事な視点で,入学後かなり早期からやるようなことも含まれておりますので,この辺を取りまとめて記載をいただいたところであります。具体的な改訂案が,そこに出ているところであります。

 それから,地域医療臨床実習というのがございましたので,これはGの5に入っております。そこのところの文章の修正と,あるいは移動したところもあります。

 これは改めて言わなければいけないかもしれませんけれども,モデル・コア・カリキュラムが最初にできたときに,神戸の震災の後の救急体制の問題が出てまいりました。トリアージを入れましたけれども,やはり国全体として考えるときに,災害と医療とのことは,かなり大事なことになってくるので,このよう点についての多くの要望もありましたので,災害時の医療体制の確立というような言葉も入ってまいりました。

 それから次は,基礎と臨床連携に関しての24ページにいかせていただきます。基礎と臨床の有機的連携による研究マインドの涵養,これも前回の改訂でかなり研究マインドの育成についてはありましたけれど,それをより明確にするということから,医師として求められる基本的資質の中にも,より明確にこれが入るようにさせていただきました。これは24ページに書いてあります。それから25ページにわたっては,研究マインドの涵養に関しては,かなり細かく,なるべく具体的に各大学が参考になるような表現に変えていただきました。これによってかなり明確になってくるのではないかと思います。これは25ページにございます。

 それから,次は同じ範疇で,26ページにいきます。これは医学一般といわれるところで,従来の基礎医学系の一部に入っていますが,教養課程の中にも生命科学もあり,そこの進歩は急速であります。そういうところを参照するとなっておりましたが,<生命現象の科学>が明確にされていなかったので、そのまま変えないで,内容をここに再掲していただいたところです。大きな変更はないのですけれども,参照しやすくするという意味です。ではこれは具体的にどういう内容が入っていたかというのは,多分これは準備教育モデル・コア・カリキュラムというのはあまり目に触れておりませんが、非常に努力してつくられたのですけれども,この辺のところがここに入ってまいりましたので,より明確になってくるのではないかと考えております。生物一般のところも含めて入っております。こういう基本的なところもきちんとした上で,見やすくしているということをご理解いただければと思います。27ページから以下のところに,生命現象の科学がこういう内容が入っているということであります。生命科学の基礎のところであります。一部遺伝子等のことも入ってまいりますので,参照しやすくなったのでと思います。

 その次は30ページをお開きいただきたいと思います。これは様々な社会的ニーズへの対応であります。これは医学,医療を取り巻く状況の変化も踏まえ,それから医療全般にわたって,かなり緊急に対応しなければいけないことも出てまいりました。そういうところも配慮しながら,量的に拡大するのは困難ですから,片や削減しつつ,充実した記載になるように,ここもかなりご苦労いただいて修文いたしました。

 1つは,医療安全の観点であります。これは薬剤等の副作用の件とか,これまでの経緯,それから医療関連の感染症のことも最近出てまいりました。それから医療者自身の健康,あるいは安全も図る必要があるということから,この辺は労働環境も含めて,修文,あるいは修正をさせていただきました。

 それから放射線のところは,これは医療の現場で放射性物質を大量に使うということの安全性も含めて,こういうところの影響等について,社会に対して不安がないような対応をする必要があるということで,このところの修文もさせていただきました。

 それから薬剤に関しては,やはりバックグラウンドの,いわゆる拮抗薬云々だけではなくて,分子標的という薬剤開発の根幹に触れる点についてのご意見ももありましたので,この辺も入れさせていただきました。それからずっと続きますが,いろいろ最近の状況も何か必要なものは追加させていただきました。

 それから,実はこれはご意見もいただきまして,私自身も気がついていたのですけれども,33ページの臨床検査のところに病理組織検査が,入っていたような記憶がありましたが,よく見たら入っていなかったのです。これをご指摘いただいて,術中の迅速診断などは臨床の現場では大事なので,これを追加いたしまし。それから医療安全のことについても,さらに充実するように追加・修正等が入っております。

 慢性疼痛は,これは麻薬の問題もあって,かなりやっかいな話を伺っていますので,その辺のところはきちっと対応できるようにさせていただきました。

 それから,先ほど災害時の医療体制確立のことも入ってきております。

 以上,34ページですが,患者中心のチーム医療ということも含めてあります。その他としましては,急速な少子高齢化に対して,どう対応していくかという基本的なところや、小児の疾患のこととか,こういうところが具体的な検討課題としてご検討いただきました。

 それから36ページは,やはり高齢化のところは,一部書いてありましたけれども,もうちょっと充実しなければいけないということで,例えば老年症候群の話とか,そういうものがきちっと位置づけられて出てまいりました。

 それから男女共同参画は,これは国全体としての大問題で,医学部の卒業生の3割,4割近いかもしれませんが,女性であるということも勘案して,男女問わずにキャリアを継続させて,生涯にわたって自己研鑽を続ける,こういうことを,求められる基本的な資質にも併せて挙げさせていただきました。

 それからあと,生涯学習の記載の充実でございます。あとは関連領域の38ページ,これは調査研究のチームでご検討いただきました。重複のところをなるべく解消したいということもあって,39ページに例えば微生物と感染症,免疫,アレルギー,この辺は重複している記載がございますので,お互いに参照することによって,できれば先々こういうのは整理・統合したほうが見やすいのではないかという視点で,参照することを入れさせていただきました。

 あとは表記の調整がございました。細かいところですが,なるべく厚生労働省の国家試験の用語と,原則として一致する方向で検討させていただいたところであります。細かいところは46ページ以降に出ております。

 大体以上でございます。ありがとうございました。名川先生,もし追加がありましたら,どうぞ。

【高久座長】  どうぞ。

【名川委員】  臨床実習のところについて一言申し上げますと,お手元の資料で,今資料1というところで原案が示されておりますけれども,細かいところで申しわけないですが,69ページをちょっとごらんいただきたいと思います。それから,もう1つ未定稿と書いてある医学教育モデル・コア・カリキュラム―教育内容ガイドライン―(委員限り)という資料,これは赤字で,変更履歴が示されているものでございます。これの66ページ,この臨床実習のところで,内科系臨床実習というのがございまして,到達目標に1)2)3)とあって,その下に症例が記載されています。例えば頻度の高い悪性新生物とか,脳血管障害とか,パーキンソン病とか,肺炎とか,ずらっと症例が載っかっています。

 同じように,1枚めくっていただきますと,小児科でも疾患名が載っていますし,外科でも載っかっているというあたりを,今回の新しい改訂にあたっては,この症例を全部削除したということがございます。削除した理由ですが,卒業後の臨床研修ガイドラインでは,こういった疾患は経験すべき症例として挙げられております。したがいまして,まず疾患について重複を避けるということが1点。

 それからもう1点は,臨床実習ではそれまでに身につけてきた知識,技術,態度,行動,これらを実践する場としての位置づけである。それで,ある限られた疾患を経験することのみが重要ではないということで,卒前,卒後の医学教育の接続性を図ったという意味合いで,これを削除したということでございます。

 以上でございます。

【高久座長】  どうもありがとうございました。

 今の福田先生,名川先生のご説明,何かご質問,ご意見おありでしょうか。

 この24ページと37ページに,「研究を遂行する意欲と基礎的素養」とあり,「素養」という言葉を使っているのですが,「素養」であって、「素質」ではないのですね。

【福田委員長(医学)】  もう少し具体的に申しますと,研究をスタートするときに心得なければいけない,例えば研究倫理とか,研究手法とか,そういうのを総括したという意味で。

【高久座長】  なるほど。わかりました。

 どなたか,ご質問,ご意見。よろしいでしょうか。

 それでは,また後で,もしご意見があったらお伺いすることにいたしまして,次に歯学教育担当の江藤委員長から,よろしくお願いいたします。

【江藤委員長(歯学)】  それでは歯学教育のほうは,資料2に基づいてご説明させていただきます。

 まず医学と歯学の共通の部分につきましては,ただいま福田先生からご説明がありましたので,省かせていただきますが,この資料2の,まず56ページ,今回のモデル・コア・カリキュラムの改訂に係る基本方針,これはただいまご説明をいただきました。それで次に54ページでございますが,参考1でございます。これまでの検討経過等についてで,後段に平成21年1月「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」の第一次報告が出てございます。そのときに提言の内容として3点,1つが歯科医師として必要な臨床能力の確保,2つ目が,優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育の実施,それから3つ目が,未来の歯科医療を拓く研究者の養成となってございます。これに基づきまして,今回の改訂原案が作成されたわけでございます。

 それでは,最初に戻りまして2ページ目でございます。2ページ目が,今申し上げました,まず1つ目の「歯科医師として必要な臨床能力の確保」でございます。従来歯科においては臨床実習というのは,患者実習というのはかなりやられていたのでございますが,なかなか患者さんの確保がしにくいとか,そういった事情がございまして,実習時間数の減少,それから臨床参加型の減少,見学型が多くなる,そういったことが生じております。

 ですから2001年にこのコア・カリキュラムをつくったときには,臨床実習の充実ということがうたわれたのでございますけれども,この10年の間に特段のそういった進展がなかったという反省を加えまして,今回この臨床実習につきましては,臨床実習の制度的な定着を目指して改訂を歯学のほうでは特に行ったところでございます。ですから,この改訂の趣旨の後段のところに臨床実習開始前のシミュレータや,スキルスラボ,こういったことの充実をさらに図られたいといったことが出てございます。

 それから,改訂方針の中に,これは臨床実習終了時までに到達すべき知識,技能,態度に関する目標を明確にすると。これは各大学に任されていたところでございますが,これをいわば制度的なものに変えていこうという方向づけでございます。それで,臨床実習につきましては,ちょっと先に参りますけれども,12ページ目が従来臨床実習の内容について,こういった付表になってございます。文章に成文化されておりませんでしたので,今回は,また前に戻りまして,5ページ,6ページ,7ページ以下のような成文化をして,それで臨床実習の充実を図るといった方向でございます。

 それで,また2ページ目に戻りまして,「歯科医師として求められる基本的な資質」についてでございますが,これは従来の6項目についてを,各項目に以下と同様にタイトルをつけまして,それで基本的な資質といったことを明示してございます。

 それから4ページ目にまいりまして,先ほど申し上げました臨床実習に伴うシミュレータでございますが,患者さんが少ないことから,シミュレーション教育でもって変えようといった傾向がございますけれども,4ページ目の改訂案の(4)のシミュレーション教育のところでございますが,中段の,しかしながらシミュレーション教育は基本的に臨床実習の開始前に体験すべき模型実習であり,これをもって患者実習の代替とすることはできないと,一応ここで念を押してございます。

 それから次に参りまして,15ページでございます。これが改訂の2項目めでございまして,「優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育の実施」でございます。改訂方針の中身でございますが,特に歯学教育を取り巻く環境変化によって口腔と全身のかかわりや高齢者,全身疾患を有する患者さん等への対応,それから予防歯学,社会歯学といったことでもって,医学,医療との連携を歯学歯科医療がより広範にとるべきだといった趣旨が,ここに盛り込まれてございます。

 そういったことで,この15ページの下段に歯科医師としての職責,ないしはチーム医療につきましても,そういった言及がされております。

 それから16ページに参りまして,やはり上の段の総合的診療能力,それから地域医療につきましても,これは医科並びでもってそういった記載にしてございます。それから,この内容につきましては,後ほど要点につきまして荒木委員から補足をさせていただきます。

 続きまして,32ページでございますが,「未来の歯科医療を拓く研究者の養成」でございます。これもほぼ医科並びでもって,研究マインドの涵養といったことの充実を図るといったところでございます。

 それから36ページ,これが「その他」のところですが,先ほどご説明が既にありましたけれども,様々な社会的ニーズへの対応のところでもって,「歯科医学教育に係わる様々な社会的ニーズのうち,医療全体を取り巻く情勢変化等を踏まえて,医療全般に関与する内容で必要性や緊急性が高く」と,こういったところの,いわば医科との連携を特に強調してございます。

 それから39ページの患者中心の医療等,これも医科並びでございます。それから41ページの「モデル・コア・カリキュラムの利便性向上に係る対応」でございます。これにつきましても,中段のところでございますが,全体構成の工夫でもって,医科のほうはこの準備教育のところを項目を挙げておられましたけれども,歯科に関しては準備教育モデル・カリキュラムの「生命現象の科学」の項目については,関連性の高い歯学教育モデル・コア・カリキュラムの「生命科学」に整理統合してございます。

 それから,どういった形で個々編,再編をしたかといったことが,その次でございます。

 私からは以上でございまして,荒木委員から補足をよろしくお願いいたします。

【荒木委員】  それでは若干補足させていただきます。

 まず最初に,江藤先生が言われました臨床実習の充実のところでございますが,今般,今までは12ページ,13ページにあるように,臨床実習の内容を,このように水準1から4というような形で,歯科学生が自分で一人できるところから,指導者の見学までにとどめるということで,かなり事細かく歯科医療行為につきまして,一応条件が許せば行っていいのではないかということで示したのですが,先ほどご説明がありましたとおり,5ページ以降にもう少し細かく項目立てをさせていただきました。

 この2つの整合性なのですが,実際は項目立てをやればいいということだけではございませんで,これは委員の先生方だけにお配りした委員限りの歯学教育モデル・コア・カリキュラムの未定稿の部分の8ページを見ていただくと,その部分が書いてあります。これは前文のところでございますが,その中段より下の3)のところに,歯学教育モデル・コア・カリキュラムにおける臨床実習の内容というタイトルの中に,このような形で今までは臨床実習内容の水準1から水準4までですけれど,ここに今般新しくFの臨床実習の項目というのをつくりまして,整合性をとって別表として記載したとしてあります。この2つの関係はあくまでも「F臨床実習」に記載した内容は卒後臨床研修へ円滑な連携が行えると思われる最低限の基本的歯科医療内容と位置づけておりまして,それ以外に歯科大学・歯学部の地域性などの環境に合わせて,「臨床実習内容」の従来あります水準1から水準4をアドバンス的に選択実習させていただきたいということで,この臨床実習の現行の水準1から4も残させていただいたということでございます。

 また,少し細かいことになりますが,今回の歯科のコア・カリキュラム改訂の取り組みの中で,特徴的なものだけをご説明させていただきます。戻りまして,資料2の改訂原案の17ページでございますが,たまたま今ニュージーランドで大地震が起こりましたが,歯科がこのような災害時に歯科医療の必要性,それから個人識別等ができるということが,エビデンスも出ていますけれど,その部分についてを,従来はこのような項目はなかったのですけれど,学生のうちから教育していくということを明確に入れさせていただきました。

 それから次は23ページでございますが,これも近年,いろいろな意味で食育について重要だということがトピックスで出てきますが,歯科が食育に中心的にかかわれるということで,23ページに明確に「ライフステージに応じた食育について説明できる」という項目を入れさせていただきました。また,その1つ上ですが,歯科のほうも「禁煙指導・支援を行うことで,歯周疾患,口腔がんの予防を実施できる」という項目も,新たに新設させていただきました。

 また25ページの上の大きい四角の一番下でございますが,従来からこういう疾患があったのですが,ここに5で「口腔乾燥を概説できる」という項目を入れました。今までは明確に口腔乾燥という単語としてコア・カリに入れてはおりませんでしたが,これも近年特に高齢者あるいは薬の副作用で口腔乾燥症という疾患をもって歯科医院を訪れるということが出てきておりますので,これを学生のうちからきちんと理解してもらうということで,明確に入れさせていただきました。

 それから次は31ページの最初の大きな四角の一番下の12でございますが,小児の歯科医療の中の新設として、これも昨今マスコミ紙上をにぎわしておりますが,小児の虐待の兆候の最初に,虐待を受けた子どもさんが口腔内に症状が出て歯科医院を訪れるということが出てきております。小児の虐待について明確にコア・カリに書かれておりませんでしたので,今般ここに項目を入れさせていただきまして,学生のうちから教育を充実させていきたいということです。

 また,その下の障害者の歯科治療,従来に比べて項目,それから記載内容を増やさせていただきました。また心因性の疾患,これも従来よりも項目及び記載内容を充実させていただきました。

 それから34ページ,これは医学系とほぼ同じ内容を入れさせていただきましたが,生涯学習への準備の一般目標の中に,ワーク・ライフ・バランスに留意して,歯科医師としてのキャリアを継続させるという1項目を入れさせていただきまして,男女共同参画等の意識をつけさせるということをやらせていただきました。

 それから37ページ,この真ん中辺に医療従事者の健康と安全という項目がございまして,そのちょうど真ん中に新設で,5「医療現場における労働環境の改善の必要性を説明できる」という項目を入れました。医学系も明確に同じように記載してておりますが,歯学系につきましても,このような形で労働環境の改善の必要性というような,今までは歯学の教育の中にこういう発想はなかったのですが,このような内容も明確に入れさせていただきました。

 それから40ページでございますが,40ページの一番下の項目に,男女共同参画の促進というのがございまして,これは医学系と歩調を合わさせていただきましたが,歯科医師として求められる基本的な資質の中に自己研鑽というところで,このような形で男女を問わずキャリアを継続させて,生涯にわたり自己研鑽を続ける意欲と態度を有するという項目を基本的な資質の中に入れ、合わせて先ほどご説明しましたが,コア・カリの項目の中にも,ワーク・ライフ・バランスに留意してというような項目をつけ加えさせていただきました。

 以上でございます。

【高久座長】  どうもありがとうございました。

 福田委員長から,追加。

【福田委員長(医学)】  大変申しわけございません。大事なポイントを忘れておりました。

 医学系の資料1をごらんください。38ページであります。モデル・コア・カリキュラムを利用するにあたっての利便性の向上等に係る対応であります。1点目は,従来のコア・カリキュラムの配列の項目は,基本事項があって,その次に医学一般となっておりました。それから最後に臨床実習です。その前にFというところに,医学医療と社会という視点が入っていました。この医学医療と社会の内容は非常に広い視点でありまして,社会全般とのかかわりの中で,医学をどう位置づけていったらいいかということはかなり重要な視点だと認識しておりました。

 そこで,そこの内容は入学なるべく早期から,あるいは臨床実習までをかなり広く含んでいる内容であり,その内容が今回の改訂でも非常に充実をしたという観点から,全体を見通す場合には,基本事項の次ぐらいにそれを位置づけたほうがいいという結論で,配列の変更をさせていただきました。内容は個々の齟齬はないように調整されておりますが,項目の位置を移動したという点が1点であります。

 それから2点目は,従来、到達目標の一部に△印がついておりました。これは臨床実習前ということの視点がちょっと強過ぎたものですから,こういうものは卒業後までにやればいいという曲解されておりまして,臨床実習開始後から卒業時までに,初めて学習すればよいというような認識であったので,それをなるべく解消する目的がありました。ただし、今回は混乱を避けるために△印は外さずに*とし,将来はこれを外す方向で検討したほうがいいということになりました。臨床実習前の知識・技能・態度のレベルについては,別途検討するとの結論であります。

 以上,追加させていただきました。

【高久座長】  どうもありがとうございました。

 ただいま医学教育並びに歯学教育のモデル・コア・カリキュラムの改訂原案についてご説明ありましたけれども,どなたかご質問,ご意見おありでしょうか。

 どうぞ。

【馬場委員】  第1回目のこういう調整連絡会議のときに,いろいろな注文が出ているということをお話しいただいて,非常にモデル・コア・カリキュラムの中に取り込んでいくと大変なことになるのではないかなと非常に危惧していたのですけれども,今見させていただきますと,これはほんとうに関係各位のご努力によるものだと思うのですが,うまく改訂前の言葉を使いながら,新しい言葉を導入していただいて,非常に皆さん方の要望をきれいにまとめていただいたと非常に感謝申し上げます。

 それからまた,追加というのは確かにありますけれども,削除されているところもかなりございまして,全体としてそう大きなボリュームになっていないということは,ほんとうに我々ありがたいと思っています。

 ただ,これからも,あくまでも私たち学生の教育に携わっている立場からしますと,モデル・コア・カリキュラムは,あくまでもモデル・コア・カリキュラムであって,すべてを6年間で,皆さん方いろいろ要望されるというのはよくわかるのですけれど,限られた6年間の中で,そんな理想的な医師を養成せよと言われたって,私は到底できないというのが正直なところなのです。一生懸命やっているのです。一生懸命やっているのだけれども,そんなに多く,あれもやってください,これもやってください,そうでなくても医学部,歯学も同じだと思いますが,6年間ほとんど実習あるいは講義実習で,余分な余暇というのはほとんどないのです。

 そういった中で,本来もう少し時間があれば,いわゆる教養教育といいますか,リベラルアーツを自分で学んでいく時期があってしかるべきだと思うのです。ところが,それがもうぎりぎりであるという点で,皆さん方からのご要望は非常に強いのはよくわかるのですけれど,最も基本的なベースのものであるということの認識をほんとうにしていただきたいと思っていまして,理想形のものではないのだと。

 だから我々が学生でやる最低必要限のものであるという認識だけを,我々は強く持っていかないといけないのではないかなと。確かに多くの要望を排除するわけではないのですけれども,そういう視点で我々はとらえていく必要があるのではないかと思います。

 各委員に厚く御礼申し上げます。

【福田委員長(医学)】  先生,ありがとうございました。実は,要望書等については、大学から学会,学協会,それからパブリックコメント含めて,全部目を通しました。大学の先生方はほんとうに一生懸命やっていらっしゃる。しかし,あまり書き込まれると,はっきり言って消化できない。これは私も当然であると思います。

 それから,要望するほうも,それは国民の声も含めて,これは理解できます。そこをどうやってやったらいいかという点で,ワーキングチームは多分苦労されたと思います。ただ,現場の実際にやる先生方からの意見がかなり大事だというのは,よくわかりました。

 現在モデル・コア・カリキュラムの項目は,大体約1,300項目程度あります。今回の改訂でかなり削減されていましたので,名川先生のチームでやられたところは,項目数を通しても,かなり削減になると思います。ですから1,300からどのくらい減ったか,勘定していませんけれど,1,100位にはなっているのでと思います。

 それから,教養教育の重要性は先生のおっしゃるとおりで,教養の先生方からもいろいろなご意見をいただいております。今回は改訂の対象ではなかったのですけれども, 6年一貫になりましたので,一体とした教育が必要だというご意見も確かに承っております。これは今後の課題だと思います。

 それからもっと大きな声は,定員増がどんどん増えてきましたので,当然これが実情になってくるのですけれども,支援体制が十分ではなくて疲弊しているという声をたくさんいただいています。ですから,この辺のところも実効性があるようにするためには,そういうことがかなり大事ではないかという認識を持っております。

 ありがとうございました。

【高久座長】  ほかにどなたかご意見。どうぞ。

【黒岩委員】  黒岩でございます。今回のモデル・コア・カリキュラムの改訂の意義というのは,非常に大きいかと思います。特に臨床実習,診療能力の確実な習得という第1の柱についてですが,先ほど名川先生もおっしゃったように,卒前の臨床実習と卒後の研修とのコネクティビティーという,そういう視点のもとに改善が図られているというのは,非常に大きなことであるかと思います。

 このモデル・コア・カリキュラムにおいて,臨床実習の重視というところの理念が確立されましたので,それをベースとしてこれから臨床実習の具体的な週数の増加が図られることになるかと思います。6年間のうちの3分の1にあたる2年間が臨床実習にあてられるわけでございますけれども,その期間の充実という問題が大切です。具体的にはどれくらいの週やるのかという,そういうような問題について,これから発展し得る素地を,このモデル・コア・カリキュラムの改革が与えてくださったということで,非常に大きな意義があるかと思います。

 それから第2番目の柱として,地域医療の問題が挙げられたということも,非常に大きな成果であるかと思います。現在の入学定員の8,923名の医学生たちが,十分にこのモデル・コア・カリキュラムの教育に立って,一人一人が100%の能力を社会に出て発揮していくということになれば,この地域医療の問題も解決していく夢と,期待が出てくるということです。そういう意味におきましても,この今回の改革に大きな意義があったのではないかと思います。

 ありがとうございました。

【高久座長】  どうもありがとうございました。

 ほかにどなたかご意見。どうぞ。

【中原委員】  歯学教育の改訂におきましては,今回幾つかの大きなポイントがあったと思うのですが,その中の1つに,医学のベースでもあります内科学の知識,こういう項目を追加するということが,今回の改訂においては不可欠であると私は考えておりましたので,この資料2の39ページの右の下段のところに,それが明確にアナウンスされているということで,大変結構なことだと思います。

【高久座長】  どうもありがとうございました。どなたか,ご意見。よろしいでしょうか。特にご意見がございませんようでしたら,これで一応意見の交換は終了させていただきたいと思います。

 本日ご報告いただきました医学教育及び歯学教育のモデル・コア・カリキュラムの改訂原案を,今回の改訂内容として決定することでよろしいでしょうか。

 それでは,本日ご報告いただきました改訂原案を,今回の改訂内容に決定したいと思います。本日出されたご意見等を踏まえた,修正につきましては,私にご一任願えればと思います。よろしくお願いします。

 最後に事務局から,今後のスケジュールについて説明していただけますか。

【唐沢課長補佐】  参考と右肩に付した1枚紙,「これまでの検討経過について」という資料をご覧ください。

 昨年6月16日以降,検討を重ねた経過が,この資料に記載されておりますが,下段のほうに本日3月2日の連絡調整委員会第4回の日付がございます。その下に,ただ今ご決定いただきました改訂内容を反映いたしました,現在黄色及び緑色の冊子である平成19年度版のモデル・コア・カリキュラムがございますけれども,それに改訂内容を盛り込んだ平成22年度の改訂版につきましては,今年度中,すなわち今月下旬をめどに取りまとめまして,当方から大学等へ周知してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

【高久座長】  本日,文部科学省の高等教育局の磯田局長にお越しをいただいておりますので,ここで一言お言葉をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

【磯田高等教育局長】  高久委員長はじめ,各委員の先生方におかれましては,昨年6月から本日までの計4回にわたる委員会におきまして,精力的なご審議をいただき,本日,医学教育と歯学教育のモデル・コア・カリキュラムの改訂内容を決定していただきましたこと,厚くお礼申し上げたいと思います。

 また,本日ご出席の専門研究委員会の福田委員長,江藤委員長,さらには調査研究チームリーダーの名川委員,荒木委員におかれましては,改訂内容の原案作成につきまして,ご尽力いただきましたことに,改めて感謝申し上げます。

 今回の改訂は,今日ご議論いただきましたように,医学教育については基本的な診療能力の確実な習得,地域医療を担う意欲や使命感の向上,研究マインド涵養,歯学教育につきましては,歯科医師としての必要な臨床能力の確保,口腔と全身のかかわりなど医学・医療との連携を含めた教育の実施,研究マインドの涵養などの観点を柱といたしまして,医療全般にかかわる社会的ニーズへの対応として,医師や歯科医師として求められる基本的な資質の明確化,医療の安全性確保,患者中心のチーム医療の推進,少子高齢化への対応,男女共同参画の促進といった,今後の医学教育,歯学教育における重要なテーマについてもご対応いただいたものと認識しております。

 今後は各大学におきまして,今般改訂するモデル・コア・カリキュラムを活用して,一層特色ある教育が展開されるよう,文部科学省といたしましては,今月下旬を目途に改訂版の冊子を取りまとめ,各大学等へ周知するとともに,各種機会を通じて各大学の取り組みを促してまいりたいと考えております。

 また,来年度以降は,医学教育,歯学教育ともに今般の改訂で示されました臨床実習の到達目標にかかる学生の評価のあり方につきまして,引き続き調査研究チームのご協力を得て検討を進めてまいります。委員の皆様におかれましては,引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げまして,お礼のごあいさつとさせていただきます。

 ほんとうにどうもありがとうございました。

【高久座長】  磯田局長さん,どうもありがとうございました。

 それではこれで最後ですので,私からも一言ごあいさつ申し上げたいと思います。

 この改訂の話があったときに,大変な仕事だと思ったのですが,専門研究委員会の委員長を務めていただいた福田先生,江藤先生,それから調査研究チームのリーダーをしていただいた名川先生,荒木先生,並びにこの研究委員会,研究チームの皆さん方のご尽力によって,ここまでまとめることができました。

 特に,分量を増やさないで,いろいろな方々の要望を入れていただいたことに関しまして,心から御礼を申し上げたいと思います。一部改訂する箇所があると思いますが,一応これで新しいコア・カリキュラムの改訂が終了したと理解をしています。ほんとうに皆様方,ありがとうございました。

 それでは,これをもちまして,本日の会議を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

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