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資料4−2

大学等の国際的展開(我が国の大学の国際展開及び外国の
大学の日本校等)に係る質保証の在り方に関する論点整理(案)


1.我が国の大学の海外展開に係る質保証の在り方について


(1)検討に当たっての認識

   ○    我が国の大学の海外展開は基本的には利点が多い
少子化が進む国内だけでなく海外にもマーケットを拡大。留学生の開拓にもつながる
大学の国際化の拠点となり、国際的な教育研究水準へも対応しうる
海外援助的な側面もある
新たに海外展開を構想中の大学もある

我が国の大学の海外展開については課題もある
重要課題は"質・リスク・コスト"
コスト面等の要因から企業等の協力を得る場合もあり得る
想定し得る様々な海外展開について丁寧な議論が必要
現状では日本人向けの海外教育施設が多い

自国の大学の海外分校・プログラム等(学位等)を認めるのが国際的趨勢
英国や豪州は海外分校も大学評価機関による評価対象としている
米国のアクレディテーション協会は分校を含むアクレディテーションを実施
中国は特別な認可(審査承認)制度を採っている
独学術交流会(DAAD)は国際戦略プログラムを展開

(2)要検討事項

   ○    我が国の大学が海外で提供する教育について、我が国の大学による学位授与等を可能にすべきではないか。

   仮に上記の学位授与等を可能とする場合は、適切な質保証の仕組みが必要ではないか。

   上記の質保証の仕組みにおいては、大学自身はもとより、政府・大学評価機関も一定の役割を果たすべきではないか。

   上記の質保証の基準・手続き等は、どのようなものであるべきか。


2.外国大学日本校等に係る質保証の在り方について

(1)検討に当たっての認識

   ○    外国大学日本校等は国際化に対応した教育の選択肢の一つとなり得る
我が国の学習者にとって多様な教育の選択肢の一つとなり得る
海外からの留学生の受入れ拡大の受け皿の一つともなり得る
我が国の高等教育の一層の国際化に貢献し得る

外国大学日本校等については課題もある
1990年前後に進出した米国大学日本校のほとんどが撤退
我が国の大学としての設置認可を受けない限り大学としての地位は認められない
学習者保護等のため質保証による対応が必要
教育の質は極めて多様と想定しなければならない
事前規制が全くないと事後チェックはほとんど不可能になる

国際的展開に対応している諸外国では外国大学受入れの特別の仕組みが見られる
豪州や馬国は出自国の認可・認定を要件とした上で自国の認可・認定
英国は大臣命令による学位授与権の認定等により対応
中国は中国の大学との共同設置を条件に審査・認可(外国大学の学位授与も可能)

(2)要検討事項

   ○    外国大学日本校等について、何らかの制度上の取扱いのための措置を講じるべきかどうか。

   仮に上記の措置を講じる場合は、適切な質保証の仕組みが必要ではないか。

   上記の質保証の仕組みにおいて、我が国の政府等関係機関の関与の在り方及び果たすべき役割は、どのようなものが想定されるか。

   上記の質保証の仕組みにおいて、出自国における認可・認定をどのように活用できるか。

   上記の質保証の基準・手続き等は、どのようなものであるべきか。



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