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資料2−1

国際的な質保証作業部会
EラーニングWG

=国際機関におけるEラーニングに関する議論等について=

ユネスコ
質保証に関する取組全体
 
(1) Global Forum on International Quality Assurance, Accreditation and the Recognition of Qualificationsが設置されている。活動の内容は、Standard-settingとCapacity building/Information。国際化、市場化の進む高等教育に対して交通整理を行うため、まずは様々な論点につき議論。2002年10月に第1回会合を開催しており、その中で多様な教育形態の展開として香港におけるEラーニングの事例紹介などがあったところ。

(2) 2003年10月第32回ユネスコ総会決議
「高等教育とグローバリゼーション:持続可能な開発を目指した質及び知識社会へアクセスの向上」
   社会的公正及び経済的余裕という観点から、不平等の削減のために高等教育資源への遍く機会を確保するため、新しい情報通信技術がもたらす可能性について言及あり。

質保証のWeb情報(特にeラーニングについて)
 
(1) Information Toolsとして、ユネスコが出版しているStudy Abroad(留学ガイド)には、Open and Distance Education (ODL)について、その紹介的な定義と、関連する機関や情報のURL集がある。
(2) 高等教育における遠隔学習知識ベース・プロジェクト
(Higher Education Open and Distance Learning Knowledge Base)
   このプロジェクトは開発途上国における政策決定者のための情報ツールを構築しようとするの。
   ユネスコの高等教育部が運用。第1期は3つの地域の情報管理システムにとって優先的なニーズと情報ソースに特定の焦点をあて「知識ベースの開発」を行う。
   第2期には「ヨーロッパ遠隔教育ネットワーク」においてテストを行い、対象国の政策決定者の研修ワークショップを行う予定。


OECD
「国境を越えて展開される高等教育における消費者保護の拡大について」報告書(2003)
   
(1)    質保証とアクレディテーションは、通常、各国が認定した“公的な”制度に限定されるため、国境を越えた学生、プログラム、プロバイダーの動きと、遠隔教育やe-ラーニングといった新しい配信モードの発展は、質保証とアクレディテーション手続きについての特別な問題を提起する。
      → 「非国家的なプログラムとプロバイダーについては、既存のシステムの範囲を広げることで対応できるのか、あるいは、特別なシステムを作る必要があるのか。」と論点を提示

(2)    遠隔教育、Web配信、e-ラーニング、ヴァーチャル大学といった新しい配信・学習モードの成長は、伝統的な教育アプローチや実践に対する挑戦であるとともに、質保証とアクレディテーションに対しても問題を投げかけるものである。
      → 【Eラーニングに対する質保証の考え方】
1    消費者保護の観点から、Eラーニング提供事業者に信頼性の高い評価機関による評価を受けること及びその評価結果の公表を義務付けることを提案
2    Eラーニングにより提供される教育の特性を踏まえ、伝統的なインプット志向アプローチから、アウトカム志向、能力に基づくアプローチへ転換すべき旨提案




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