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4.「飛び入学」制度に関するアンケート 結果概要

調査目的

 「飛び入学」の件数が伸展してこなかった要因の分析を深め、それらの課題解決に向けた方策の検討に資する。

調査方法等

調査対象

 平成17年度に文部科学省が実施した「大学における教育内容等の改革状況調査」において、「いわゆる『飛び入学』制度の実施を検討している」と回答した大学の学部全て(29大学50学部)。

調査方法

 調査対象大学に対し調査票を送付し、記入後、調査票を回収。

実施時期

 平成18年9月

回答率

 72.0パーセント(23大学36学部)

調査結果概要

1.各大学の検討体制

  • 1)特別な学内組織を設けて検討 0学部 (0パーセント)
  • 2)教授会等の既存の学内組織において検討 4学部 (11.1パーセント)
  • 3)個人または複数の担当者による検討 32学部 (88.9パーセント)

2.各大学の検討の進捗状況

  • 1)導入することで結論を得た 0学部 (0パーセント)
  • 2)導入しないことで結論を得た 5学部 (13.9パーセント)
  • 3)継続的に検討中 12学部 (33.3パーセント)
  • 4)検討を一時中断している 19学部 (52.8パーセント)

3.具体的に制度導入の障壁となっている事項

1)教育面での効果や課題 8学部(22.2パーセント)

  • 様々な分野を高等学校において履修していないと入学後の修学に困難が予想している。
  • 人格形成の観点から問題があるものと考えている。(特定の高校・短大・高専からの入学・編入学者が多いため、先輩・後輩の意識が強い。大学の教育方針として人格形成・コミュニケーション能力の涵養にも重点を置いているので必ずしも当該分野における優秀な能力があれば良いというわけではない。)

2)大学運営上のメリット等の有無 9学部(25.0パーセント)

  • 制度導入のために解決すべき課題が多い反面、対象となる学生の数もそれほど多くなく、メリットが少ないのではないか。
  • 特定分野に強い好奇心と深い探究心を持ち、当該分野の研究者になることを希望する意欲的な学生を迎えることができるのではないかと考えた。
  • 優秀な学生を入学させることで大学の知名度向上が図られるのではないかと考えた。
  • (特に附属の高等部からの)学生確保につながるのではないかと考えた。

3)「特に優れた資質」を有する者の選抜方法や高等学校長の推薦等 13学部(36.1パーセント)

  • 「特に優れた資質」の判定が困難である(特に社会科学の分野。また、芸術分野の場合も稀有な才能と判定するのは難しい)。
  • 入学者受け入れ方針として、語学等の基礎学力を持ち、意欲のある者の受け入れを目指しているため、必ずしも「特に優れた資質」のみを求めるものではない。

4)「飛び入学」させた者に対する指導体制の整備 13学部(36.1パーセント)

  • 担当の教員を確保することが困難である。
  • 特別なカリキュラムを編成することが困難である。
  • 少数の入学者のために特別のカリキュラム編成や教育上の指導体制を整えることが現実的には困難である。
  • 入学者の資質によって特別な配慮の内容が異なってくる。資質に応じて個々にカリキュラムを編成することはできないので、大学が求める資質をある程度絞り込んだ上で体制を整備する必要があるのではないか。

5)自己点検・評価等の事務作業の増加 3学部(8.3パーセント)

4.各大学の「指導体制」のイメージ

  • 優秀な専任の教員スタッフが必要である。
  • 制度実施に当たる組織が必要である。
  • 制度を運用するための財政的基盤が必要である。
  • 特に優れた資質を伸ばすための特別なカリキュラム編成が必要である。
  • 高校での履修の不足を補う適切なカリキュラム編成が必要である。
  • 心身の発達のバランスに配慮した教育体制が必要である。
  • 学生の適性分野を判定し、その資質に応じた指導を行うことが必要である。
  • 大学全体の制度への理解が必要である。
  • 入学を許可した者に特別のカリキュラムを提供するのは制度趣旨を鑑みれば当然。
  • 補習授業は特別な体制を組む必要があるが、通常の大学教育は一般学生と同様のカリキュラムで対応可能。

5.その他の意見

  • 提案公募型の財政的支援を検討しても良いのではないか。
  • 外国の制度を検討する必要があるのではないか。
  • 大学の教育目的は必ずしも特定分野の能力の伸長だけではなく、併せて幅広い見識を涵養する必要がある。
  • 現行制度は研究者養成に主眼が置かれていると思われ、対象が限定的となり、制度の普及のためには制度の趣旨を見直す必要があるのではないか。
  • 制度導入に向けた課題が多く、トップダウンの指示がないまま下からの議論の積み上げでは実現まで至らない。
  • 高校生を対象とした企画等の場面においては、高校1・2年生の中には実際に3年生を遥かに凌ぐ好奇心や探究心を示し、独学で学んだと思われる専門的な知識を持つ者もおり、そういった生徒には早い時点で体系的な大学教育の機会を与えることが良いと感じる。
  • 学部から大学院への飛び入学については友人関係の構築も含めて上手くいっている印象である。

お問合せ先

高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

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