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4.高等学校と大学との接続において、一人一人の能力を伸ばすための、早期入学・高大連携の振興について


(飛び入学や高大連携を適切かつ総合的に活用した、一人一人の能力を伸ばす教育の展開)
   ここまで見てきたように、高等学校と大学の接続において、十分な能力と意欲を有する者一人一人を伸ばしていくための方策としては、大学への飛び入学や各種高大連携の取組等、様々なものがある。
   これらの取組を適切かつ総合的に活用することにより、「大学生」「高校生」という枠組みに過度に制約されない、学生や生徒の視点に立つ、一人一人の能力・適性に応じた教育を図ることができると考えられる。
   例えば、高校生は、その能力・意欲に応じ、大学に飛び入学し「学生」となることが可能である一方、高校生としての身分を持ちつつ、科目等履修生等の形態で「パートタイム学生」としての身分を持つことも可能である。あるいは、特に学生という身分を持たなくとも、公開講座の受講、大学教員の出前講義の受講、SSHの取組等で、大学レベルの教育研究に触れることが可能となっている。多様な取組が考えられる中で、必要に応じ複数の取組を総合的に組み合わせつつ、それぞれの状況に応じた適切な取組を行うことが期待される。
   以上のような考え方を踏まえ、各高等学校・大学の個性・特色、学生・生徒の能力・意欲等に応じ、飛び入学や高大連携に係る各種の取組の適切かつ総合的な活用を促し、一人一人の能力を伸ばすための教育の推進に資するよう、これらの取組の総合的振興方策について、協議会として今後検討を進めていくことが必要である。

(今後の検討の方向性)
   今後とも、協議会としては、今回の「協議経過の中間的な整理」で引き続き検討を進めることとした、飛び入学及び高大連携に関する以下の事項を始めとする内容について協議を続け、飛び入学制度の弾力的・柔軟な活用や高大連携の更なる促進を図ることとする。
   
(飛び入学)
現行の飛び入学の取組の評価の在り方
これまで飛び入学の件数が伸びてこなかった要因
選抜方法、指導体制等の在り方
「特に優れた資質」の捉え方
(高大連携)
高等学校と大学との間の連携取組の実質化
高等学校と大学との連携における教育委員会や大学コンソーシアム等の役割
高校生が大学レベルの教育研究に触れる各種機会の促進策
高大連携に係る地域的な問題、コスト負担等の問題
   その上で、一人一人の能力を伸ばすための、飛び入学・高大連携に係る取組の総合的振興方策について、具体的な検討を進めることとする。


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