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高等教育

マルチメディアを活用するメリット  

3  マルチメディアを活用するメリット

  マルチメディアの活用により、誰でも、どこからでも世界中の高度な学習に接したり、学習者の興味・関心等に応じた学習の実施が可能となる。

      • これまでの国内外の事例を踏まえ、マルチメディアを活用することにより、高等教育に、どのようなメリットが生じるのか整理すると、以下のようになる。 
    • メディアを活用した遠隔教育の実施 
      • 地理的・時間的な制約等から、特定のキャンパスに通うことが困難な者に対する学習機会の提供が可能になる。(社会人のリフレッシュ教育、へき地・離島の者や、障害者のための学習機会の提供等) 
      • 各高等教育機関が連携することにより、カリキュラムの充実が図られ、学生の学習の選択肢が増える。 
      • 高等教育機関の間での、教育研究情報の交換や、教員・学生の交流が促進される。これにより、各高等教育機関が持つ知的資源についての、他との共有化が進み、各高等教育機関の教育水準の向上が期待できる。 
      • 知識習得型の学習が適した分野においては、まとまって授業を実施することによるスケールメリットがある。 
      • 地方公共団体や産業界と連携して事業を実施することにより、地域に開かれた高等教育が推進できる。 
      • 海外の高等教育機関との教育交流が活発になり、国際的な視野を持つ人材育成に資する。 
    • ネットワークを活用した情報の収集や発信 
      • 知的交流の拡大による創造性の育成の可能性が広がる。 
      • 特定分野に関する情報を世界中から収集することにより、専門分野の深化につながる。 
      • マルチメディアを活用した探索力・表現力・発信力等の、いわゆるマルチメディア・リテラシーの習得に資する。 
      • 学生の個人学習や自主的な判断に基づく、主体的な学習を支援することができる。 
    • マルチメディア教材の活用 
      • 学生の関心、能力に応じた個人学習を助け、自発的な学習意欲を喚起する。 
      • 疑似環境やシミュレーション・プログラムにより、理解が促進される。 
      • 様々なメディアを活用して表現する能力が身につく。 
    • マルチメディアを活用した高等教育の特色 
      • 上記の点を踏まえると、マルチメディアを活用した高等教育の特色として、以下の点を指摘することができる。 
        • 世界的な規模のネットワークにより、誰でも、どこからでも、既存の枠組みを超えて、高度な学習の機会を得ることができるとともに、情報の収集・発信が容易となる。 
        • 学習者の興味・関心や能力に応じた学習機会の提供が可能となり、学習者が主体的に学習に取り組むことによって、問題発見・解決能力を高めることができる。 
      • このように、マルチメディアを活用することにより、高等教育が、多様な学習者に対して広く開かれることになるとともに、柔軟な学習形態の実施が可能となる。 


(高等教育局  企画課)

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