「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合(第1回) 議事要旨
1.日時
平成29年5月30日 17時~18時40分
2.場所
文部科学省 18階 研究開発局1会議室
3.議題
- 「もんじゅ」の廃止措置に関する基本方針について
4.出席者
委員
佐藤座長
井上委員
来馬委員
野口委員
村上委員
山口委員
文部科学省
田中研究開発局長
奥野研究開発戦略官(新型炉・原子力人材育成担当)
次田もんじゅの在り方検討室企画官
(説明者)
日本原子力研究開発機構
伊藤理事
安部高速増殖原型炉もんじゅ所長
櫻井高速増殖原型炉もんじゅ副所長
池田もんじゅ運営計画・研究開発センター長代理
5.議事要旨
○冒頭、佐藤座長及び出席委員より挨拶。
○運営規則について了承。
○今回の議題について非公開とすることを決定し、「『もんじゅ』の廃止措置に関する基本方針」及び「『もんじゅ』の廃止措置に関する基本的な計画」の検討状況について議論された。委員からの主な意見は下記の通り。
- 我が国初のナトリウム冷却高速炉の廃止措置であり、長期にわたる大規模なプロジェクトであるため、目標やマイルストーンを適切に設定し、個々の要求事項の優先順位を明確にすること。
- グレーデッドアプローチのコンセプトの適用を検討し、プラント状態やリスクを踏まえ、合理的、効率的な計画の策定や廃止措置作業の実施に努めること。
- これまでに経験のない取組となることから計画通りに作業を進めにくくなる事態が生じることもありうる。現場と密接にコミュニケーションし、あらかじめそのような事態を想定し、それへの対応方策を検討すること。
- 電力やメーカー等の外部からの協力を得て、十分な体制で廃止措置に臨むこと。協力を得る際は、協力を得る者に期待する役割をあらかじめ明らかにすること。
- 廃炉における教育訓練は稼働中の発電所における教育訓練と異なるはずである。廃止措置で必要となる教育訓練について検討すること。
- 廃止措置のリスクは運転時とは異なると考えられる。廃止措置に適したリスク評価が必要。また、その評価に当たっては、その前提条件を明確にしたうえで、実施すること。
- 安全性の確認は、まず廃止措置全体を十分に俯瞰し、その上で個別事項の検討を行うこと。
- 国内外のナトリウム施設の解体やナトリウム冷却型高速炉の廃止措置に係る経験者から話を聞き、知見を収集し、廃止措置の中で最大限活用すること。
○議論の結果の取りまとめを座長に一任することについて了承。
以上
研究開発局 研究開発戦略官(新型炉・原子力人材育成担当)付