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研究開発評価推進検討会(第42回) 議事要旨

1.日時

平成29年2月22日(水曜日)16時00分~18時00分

2.場所

文部科学省15階 15F1会議室

3.議題

  1. 平成28年度研究開発評価シンポジウムについて
  2. 今後の研究開発評価人材育成研修等の在り方について
  3. その他

4.出席者

委員

伊地知座長、小湊座長代理、内田委員、遠藤委員、栗本委員、嶌田委員、林委員

文部科学省

橋爪科学技術・学術戦略官(制度改革・調査担当)、粒來企画評価課評価・研究開発法人支援室室長補佐、村上企画評価課評価・研究開発法人支援室係員

5.議事要旨

議題1 平成28年度研究開発評価シンポジウムについて

 事務局から資料1に基づき説明が行われた。各委員からの主な意見は以下のとおり。

【嶌田委員】
 プログラム構成を考えると、質疑応答はパネル・ディスカッションの中に含めて行うのだろうか。

【伊地知座長】
 質疑応答だけの時間を確保することは困難であることから、パネリストとして登壇される栗本先生と林先生とで、想定される質問をオーディエンスに代わって投げかけていただいてはいかがか。

【栗本委員】
 聴衆者の関心事項に応えるため、質問したい事項等を書き出してもらえるようなメモを予め配り、休憩時間に回収してパネリストに共有し、ディスカッションの際に意識して話をしてもらうのも良いのではないか。

【小湊座長代理】
  アイデアとしては良いと思うが、15分間の休憩時間では作業が間に合わないため、回収した質問やコメントの扱いについてはパネリスト側で判断してもらうしかないのではないか。

【栗本委員】
  パネル・ディスカッションで全ての質問に答えられなくとも、聴取者の関心事項を把握することが重要ではないか。そのためには単なる自由記述ではなく、聴取者のニーズを収集可能な回答様式を考え、そういったニーズも含めてアンケートに記載してもらえば次年度以降の開催内容を検討する際にも有効かと思う。

【林委員】
 挑戦的な研究開発を促進するための評価のあり方を議論する前に、我々として挑戦的な研究開発がどうあるべきで、このシンポジウムで何を示していくべきなのか、共通の理解を整理しておくべきではないか。自分のイメージでは、ピアレビューを中心に、いかに科学的に変革を及ぼしているのか、あるいはそれに続くような研究を展開できているのかといった定性的な議論を行う場を形成するということだと思っている。

【栗本委員】
  非常に高いレベルの目標を抱えるのもハイリスクと言えるし、あるいは何も無いところに全く新しい分野を築いていくこともハイリスクだと言えるため、少なくとも本検討会の中では、ハイリスク・ハイリターンの共通の定義が必要なのではないか。

【遠藤委員】
  この内容について学術研究の文脈でどう話すかということを踏まえると、やはりある程度共通の認識を持ったほうがいいと思うが、ハイリスクというのは非常に定義が難しいので、定義するというよりも、具体的な話の内容から共通のものが得られるという考え方のほうが良いのではないか。

【栗本委員】
  前例の踏襲ではなく、新しい価値創造に向けて社会にとってインパクトのあるものを目指すというのも、ハイリスク・ハイインパクトと捉えてよいのか。

【遠藤委員】
 学術の観点から考えると、ALCA事業のようにステージゲート方式でマネジメントするものと、科研費のようにアカデミック・コミュニティの自治に任せるボトムアップ形式のようなものとは性質が異なるものだと整理するべきだと思う。POというと非常に幅広い概念になるが、専門性を持って事業に当たるというのが一番基本的な考え方であり、DARPA型研究等のPOはプロジェクトに対して大きな権限を持って管理するが、一般的な基礎研究・学術研究の支援においては3年あるいはそれ以上の期間自由にPIに研究をさせ、その間はモニタリングを行う程度に留めるというのが、POの役割かと思う。

【伊地知座長】
 挑戦的という言葉だけでは非常に幅広いため、ある程度焦点を絞るべきであり、少なくとも経済・社会インパクトを重視するという点を議論の中心にしてはいかがか。また、プログラムをどのようにマネージし、その中でどのように評価を生かしていくかということが一つポイントとなるので、PM、PD等の役割についても触れていただくのが良いのではないか。
 大綱的指針では明確な解を示すことはしておらず、各々がきちんと考えて評価を実施していくという位置づけになっている。本シンポジウムで事例を提供することによって、何かしら参加者がそれぞれ考えていくための示唆を与えていただければ良いのではないか。

【嶌田委員】
 参加者によってはテクニカル・タームの意味がわからない場合もあるので、議論の中で適宜説明を補っていただくような御配慮をいただけるとありがたい。

【伊地知座長】
 事務局におかれては、本日の議論を参考に、引き続きシンポジウムの準備を進めていただきたい。

議題2 今後の研究開発評価人材育成研修等の在り方について

 事務局から資料2に基づき説明が行われた。各委員からの主な意見は以下のとおり。

【嶌田委員】
 外部委託しても、委託先に現場を理解して研修を設計できる人がいないと思われる。あまりよくイメージがわかない。

【栗本委員】
 研修の目的と、中級が何を指すのかというイメージを明確にする必要がある。中級として今度は実践を意識するとなれば、プロジェクト・マネジメントの知識が必要なのか、あるいは評価分析に関する知識が必要なのか、どのようなイメージで考えるのだろうか。

【内田委員】
 これまで様々な意見交換を実施してきた私のイメージでは、中級の評価人材というのは、評価活動がいわゆるテーラー・メイドであるということを理解できている人材だと思う。すなわち、教科書みたいなものがあって、それに沿った評価を行うという心構えではなく、現場のインプットからアウトカムが出てくるまでの一連の流れを見ながら、状況に合わせた評価手法を設計できる人材を指す、というのが私のイメージである。

【小湊座長代理】
 Institutional Research(IR)の世界では、基本的な知識やスキル、活動領域における課題の理解、科学技術や高等教育に関する政策動向等の理解の3つの側面が必要だと考えられる。中・上級者というのは、様々な政策動向や組織内の文化的背景等を理解した上で、研修内容を所属機関内でどのように活かすべきか自分で考えることができる人材だというイメージを私自身は持っている。したがって、中級研修はなかなかテキスト・ベースで進めることが難しく、ケース・スタディが良い教材になると思うものの、そのケース・ライティングを誰が行うのかは課題である。

【林委員】
 過去約10年間にわたって蓄積してきた、本検討会による機関ヒアリングのまとめ等を活用しつつ、外部委託機関等も使いながら内容を整理していくというのが良いのではないか。

【嶌田委員】
 初級から上級までの経験年数という軸と、現場の人からトップでマネジメントする人までのマネジメントという観点での階層が存在するため、中級として想定するターゲット層を可視化して整理するべきではないか。
 また、本検討会の委員が業務の都合上なかなか意見交換に行けない場合でも、委託機関を活用して調査を進めることができるという点は、外部委託の一つのメリットである。

【小湊座長代理】
 機関を訪問しての意見交換のまとめはデータがやや古いため、個別の大学の事例として紹介するというよりも、一般論としての知見を得られるように整理して活用するのが良いと思う。

【内田委員】
 チェックからアクション、アクションから新しいプランニングにつなげることができる人をもって、中級の評価人材ということに定義すればよいのではないか。
 また、中級研修の具体的な中身を考えると、やはり教材は事例集になるだろう。ただし、そうするとワークショップまで実施するのは難しく、座学が多くなってしまい、せっかくの機会なのにもったいないという印象もある。
【林委員】
 必ずしも2日間の研修日程にこだわらず、例えばある研修生を1年間受け入れて、オン・ザ・ジョブ・トレーニング的に業務に携わりながら議論やプランニングに取組んでいくという研修形式も考えられる。中・上級ともなると、初級研修のように2日間だけ集まってもらうというものとは異なる実施形態もあるのかもしれない。

【伊地知座長】
 中級者のイメージについては、単純に経験年数や職位というだけではなく、状況に応じて所属機関の中であるべき仕組みをきちんと考えていくことができる人であろう。また、研修内容については、過去の意見交換のまとめを抽象化して活用すること、ある程度周期的に集まって議論を重ねていくという手法もあり得るのではないかと思う。外部委託に関しては、全てを完全に外部委託するよりも、運営面のサポートを委託することは有効なのではないか。
 事務局におかれては、委員からいただいた御意見を、来年度以降の研究開発評価人材育成研修等を計画する際の参考としていただきたい。 

議題3 その他

事務局から平成28年度研究開発評価推進調査委託事業の進捗について報告があった。

お問合せ先

科学技術・学術政策局 企画評価課 評価・研究開発法人支援室

(科学技術・学術政策局 企画評価課 評価・研究開発法人支援室)

-- 登録:平成29年04月 --