放射性同位元素の使用施設等に係る国際原子力事象評価尺度(INES)評価ワーキンググループ(第3回) 議事録

1.日時

平成21年6月11日(木曜日) 14時00分~15時00分

2.場所

文部科学省 15階 科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. 放射性同位元素排水設備からの管理区域外への漏洩について(学校法人順天堂)
  2. 排気設備の排気ダクトからの管理区域外への漏えいについて(独立行政法人日本原子力研究開発機構)
  3. 排水設備の配管からの管理区域外への漏えいについて(国立大学法人東北大学)

4.出席者

委員

二ノ方壽主査、山本英明主査代理、石田正美委員、蜂谷みさを委員

文部科学省

中矢放射線規制室長、桐生放射線安全企画官、村上放射線検査管理官、粟辻原子力課長補佐 他

 5.配布資料

資料第3-1号:第1回議事録
資料第3-2号:放射性同位元素排水設備の配管からの管理区域外への漏えいについて(学校法人順天堂)
資料第3-3号:排気設備の排気ダクトからの管理区域外への漏えいについて(独立行政法人日本原子力研究開発機構)
資料第3-4号:排水設備の配管からの管理区域外への漏えいについて(国立大学法人東北大学)
参考資料1:委員名簿
参考資料2:平成20年度からの放射性同位元素の使用施設等に係るINES評価の事例について

6.議事

(1) 資料第3-1号に基づき、第2回の議事録の報告が行なわれた。
(2) 事務局より、資料第3-2号を用いて、放射性同位元素排水設備の配管からの管理区域外への漏えいについて(学校法人順天堂)の説明がなされた。
委員からの主な質問及び意見は以下の通り。

【石田委員】漏えいした廃液は、排液中の濃度限度以下が確認された後の廃液なのか。また、この配管からの漏えいはずっと前から発生していたのではないか。
【村上放射線検査管理官】廃液は、一般排水ための濃度限度を確認する前の放射性廃液である。また、漏えいについては、毎日の定時点検で発見されたものであり、前日の点検では問題なかった。

以上の質疑の後、本事象については以下の結論を得た。

検討結果: 放射線規制室が暫定的に評価したレベル0は妥当なものと判断する。

・被ばくに基づく評価 :0
・環境への影響に基づく評価 :0
・深層防護の劣化に基づく評価 :0

 

(3) 事務局より、資料第3-3号を用いて排気設備の排気ダクトからの管理区域外への漏えいについて(独立行政法人日本原子力研究開発機構)の説明がなされた。なお、本件は、除染処理試験棟及びベータ・ガンマ固体処理棟1の両施設について同様な事象として評価を行った。委員からの主な質問及び意見は以下の通り。

【石田委員】今回の発見については、定期的に点検されているのか。
【村上放射線検査管理官】もんじゅの排気ダクトで腐食孔が発見されたことから、事業所が目視以外の自主的な点検を行った結果報告された事象である。

以上の質疑の後、本事象については以下の結論を得た。

検討結果: 放射線規制室が暫定的に評価したレベル0は妥当なものと判断する。

・被ばくに基づく評価 :0
・環境への影響に基づく評価 :0
・深層防護の劣化に基づく評価 :0

 

(4) 事務局より、排水設備の配管からの管理区域外への漏えいについて(国立大学法人東北大学)の説明がなされた。委員からの主な質問及び意見は以下の通り。

【石田委員】土中に埋められた配管は定期的な点検で発見されたのか。
【村上放射線検査管理官】本件は、始めに排液系の自主点検を実施した際に異常が発見された経緯から文科省に報告があった。その事象は解決され、法令報告になる事象ではなかったが、排水配管の状態を確認するために念のため掘り起こした土壌に汚染が発見された。土中に埋められた配管のため、土壌を掘り起こして定期的な点検はしない。
【蜂谷委員】汚染が発見された配管からどれくらいの範囲なのか。
【中矢放射線規制室長】すき間が発見された配管部から約1mの範囲で汚染が検出され、その土壌は回収されている。 

以上の質疑の後、本事象については以下の結論を得た。

検討結果: 放射線規制室が暫定的に評価したレベル0は妥当なものと判断する。

・被ばくに基づく評価 :0
・環境への影響に基づく評価 :0
・深層防護の劣化に基づく評価 :0

 

(5) 事務局より、次回のINES評価ワーキンググループの予定は約半年後である旨が伝えられた。

以上

お問合せ先

科学技術・学術政策局 原子力安全課 放射線規制室

(科学技術・学術政策局 原子力安全課 放射線規制室)