クリアランス技術検討ワーキンググループ(第17回) 議事要旨

1.日時

平成22年3月18日(木曜日) 10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省 15階 科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. 評価シナリオの妥当性評価について
  2. 具体的なクリアランス方法等について
  3. その他

4.出席者

委員

近藤主査、飯本委員、石田委員、上蓑委員、木村委員、服部委員、古川委員、森本委員、山本委員

文部科学省

明野原子力安全課長、中矢放射線規制室長、上田放射線規制室長補佐、石井専門官

5. 配布資料

資料第17-1号:第16回クリアランス技術検討ワーキンググループ議事概要(案)
資料第17-2号:確率論的解析を行う対象核種の選定及び対象経路の抽出について(案)
資料第17-3号:JNES-SSレポ-ト 「原子炉施設のクリアランスに係る基準についてのガイダンス」について
資料第17-4号:文部科学省におけるクリアランスに係るこれまでの状況について(原子炉等規制法)
資料第17-5号:RI廃棄物の焼却とクリアランスへの対応について
参考資料1:クリアランス技術検討ワーキンググループ委員名簿
参考資料2:原子炉施設のクリアランスに係る基準についてのガイダンス(JNES-SS レポ-ト)

6. 議事要旨

(1)資料第17-1号の第16回クリアランス技術検討ワーキンググループ議事概要(案)について近藤主査から、修正すべき点等があれば、会合の1週間後までに事務局へ連絡するよう要請がなされた。

(2)資料第17-2号に基づき、事務局から、評価シナリオの妥当性評価について説明が行われた。委員からの主な質問及び意見は、以下のとおり。
【山本委員】 確率論的解析を行うRI汚染物に係る対象核種の選定については、線量評価的な基準で選ぶのは難しいということで、販売量を基準としたもの。販売量にすれば、世の中に多く出回っており、使用してすぐに捨てる人もいれば、保管している人もいるかもしれないが、半減期が短いものについての考慮もした上で、クリアランスレベルとして使う機会が多そうな核種を選んでおくという趣旨であると理解している。そうすると、イリジウムとかセシウム、プロメチウムのように、一部の事業者だけしか扱いそうもなさそうなものは省いてもいいというような理屈が成り立つと思う。
【古川委員】 私も同意見である。そもそも確率論的解析というのは、要するに、実施した評価などの妥当性が確かめられるということである。山本委員がおっしゃったように、あまねく広がる、それについてパラメ-タを見て、この範囲にきちんと入っているかどうかという議論をするのであって、特定の事業者にある程度固まっているとかそういうものは、個人的には、やる必要はないだろうと考えている。
【石田委員】 今の観点は正しいと思う。そういう観点から考えると、なぜRI汚染物に係る対象核種を選んだか、書いたほうがよい。
【近藤主査】 クリアランスする観点からは、現在保管中の廃棄物の放射能量の大きい核種が対象になるが、現在の定常的なRI汚染廃棄物量を反映していないことから、対象核種としては、表の1に挙げたものでよいが、表1の核種とした、その理由をきちんとしておくというのが、各委員の意見である。また、放射化物の対象核種及びRI汚染物と放射化物の対象経路の抽出については、これでよい。

(3)資料第17-3号に基づき、原子力安全基盤機構 川崎グル-プ長から、原子炉等規制法、クリアランス省令及びこれらにかかわる原子力安全・保安院の内規文書との関係を整理しまとめたJNES-SSレポ-ト 「原子炉施設のクリアランスに係る基準についてのガイダンス」について説明が行われた。

(4)資料第17-4号に基づき、文部科学省 鎌倉保安管理企画官から、日本原子力研究開発機構のJRR-3におけるクリアランスに係るこれまでの状況について説明が行われた。

(5)資料第17-5号に基づき、日本アイソト-プ協会 林氏から、日本アイソト-プ協会における放射性廃棄物の処理方法及びクリアランスについての検討案について説明が行われた。

(6)事務局から、次回のクリアランス技術検討ワーキンググループについては、日程等調整して、別途連絡することが伝えられた。

以上

 

 

お問合せ先

科学技術・学術政策局 原子力安全課 放射線規制室

(科学技術・学術政策局 原子力安全課 放射線規制室)