クリアランス技術検討ワーキンググループ(第9回) 議事要旨

1.日時

平成21年8月25日(火曜日)15時00分~17時00分

2.場所

文部科学省 15階 科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. クリアランス制度導入等に係る制度設計の基本方針等について
  2. 埋設処分の評価経路に関するクリアランスレベルの試算に係る検討について
  3. 小規模放射線発生装置使用施設における放射化状況調査等について

4.出席者

委員

近藤主査、飯本委員、石田委員、上蓑委員、木村委員、服部委員、古川委員、森本委員、山本委員

文部科学省

中矢放射線規制室長、井上放射線安全企画官、粟辻原子力安全課長補佐

5.配付資料

資料第9-1号:第8回クリアランス技術検討ワーキンググループ議事概要(案)
資料第9-2号:クリアランス制度導入等に係る制度設計の基本方針(案)
資料第9-3号:クリアランス判断方法の検討に関する基本方針(案)
資料第9-4号:放射線障害防止法に規定するクリアランスレベルの設定に係る基本方針(案)
資料第9-5号:今後の検討の進め方(案)
資料第9-6号:埋設処分の評価経路に関するクリアランスレベルの試算に係る検討について
資料第9-7-1号:小規模放射線発生装置使用施設における放射化状況調査
資料第9-7-2号:放射線治療用直線加速装置に関する調査報告
参考資料1:クリアランス技術検討ワーキンググループ委員名簿

6.議事要旨

(1)資料9-1に基づき、第8回クリアランス技術検討ワーキンググループの議事概要(案)の確認がなされ、原案とおり了承された。

(2)資料第9-2号、第9-3号、第9-4号及び第9-5号に基づき、事務局からクリアランス制度導入等に係る制度設計の基本方針等についての説明がなされた。

(3)資料第9-6号に基づき、事務局から埋設処分の評価経路に関するクリアランスレベルの試算に係る検討についての説明がなされた。
委員からの主な質問及び意見は以下の通り。

【上蓑委員】実際に放射化されている放射線発生装置をクリアランスして廃棄するときには、クリアランスレベル以上の部分は放射線発生装置から取り除いている。添付資料1-4のうち、例えばサイクロトロンの鉄の物量8,600トンについては、クリアランスレベル以上の部分は取り除き、ほとんど放射化していないようなものも含んだ値である。クリアランスレベルは、この物量を使って算出するわけだが、濃度勾配は考えず、一様にクリアランスレベルの濃度をもったものとして計算することは厳しすぎないか。
【中矢放射線規制室長】原子炉施設のクリアランスレベルを検討した際には、希釈係数を考慮して算出していたはずであり、今回のクリアランスレベルの検討でも、原子炉施設と同様に希釈係数を考慮して算出したいと考えている。
【石田委員】クリアランスレベルを算出する対象核種の件について、RIの使用に伴って発生するRI汚染物については、RS-G-1.7に示された最大値と最小値の間が6桁の差があることを踏まえて、6桁までの核種を選んで53核種となっているが、放射化物の方は、生成量とRS-G-1.7の値の比を用いて、その結果、4桁までを評価対象として選定しているが、この違いは何か。
【石井専門官】放射化物は、原子力安全委員会が取りまとめた原子炉クリアランス報告書を踏まえて4桁までとしている。RIについては、現状、RI協会、原子力機構で使用、保管、販売しているものを考えて、6桁まで含んでおけば、今後クリアランスとして上げられるような核種は網羅できるのではないかということで、仮に6桁としている。対象とする核種の桁数については、ワーキンググループの中で審議いただければと考えている。
【石井専門官】添付資料3-2のところで、黄色枠で書いてある部分につきましては、基本的に、事務局としましては、上の放射化物としてカルシウム-41、それから、ニッケル-59、銀-108Mにつきましては、ちょっとどうしようかということで検討で、あと、フィッションにつきましては、基本的にはやらなくてもいいのかなという考えを持ってございます。
 それから、下のプルトニウム-239、241、それから、アメリシウム-241についても現状は計算の対象に含めなくてもよろしいかなとも思っておるんですけれども、そこについてはちょっとご議論で、最終的に先生方のご意見を伺っていきたいということと、あと、先ほどフィッションについてはどうして原子力安全委員会で含まれたかというところで、安全委員会でやられたものにつきましては、原子力施設の廃止措置等に伴って発生する廃棄物汚染の原因につきまして、原子炉の冷却剤等の付着、それから、浸透等によって二次的な汚染が考えられることから、フィッション等についても含まれているという状況があると思ってございます。

(6)事務局より、次回のクリアランス技術検討ワーキンググループの予定は7月下旬頃である旨が伝えられた。

以上

お問合せ先

科学技術・学術政策局 原子力安全課 放射線規制室

(科学技術・学術政策局 原子力安全課 放射線規制室)