放射線安全規制検討会(第29回) 議事録

1.日時

平成21年12月7日(月曜日) 10時00分~12時30分

2.場所

文部科学省 科学技術・学術政策局会議室1 (15階)

3.議題

  1. クリアランス技術検討ワーキンググループにおける検討状況について
  2. その他

4.出席者

委員

小佐古座長、近藤座長代理、大森委員、長見委員、木村委員、日下部委員、 田中委員、反保委員、蜂谷委員、古川委員、山口委員、山本幸佳委員

文部科学省

渡辺次長・原子力安全監、明野原子力安全課長、中矢放射線規制室長、井上放射線安全企画官、石井専門官 他

5. 配付資料

資料第29-1号:第28回放射線安全規制検討会議事録
資料第29-2号:クリアランス技術検討ワーキンググループ(クリアランスWG)における検討の概要
資料第29-3号:放射線障害防止法におけるクリアランス制度の導入に係る技術的検討について(骨子案)
資料第29-4号:クリアランスWGにおけるクリアランスレベルの設定に係る検討について
資料第29-4号
 添付資料1:埋設処分の評価経路に係るクリアランスレベルの算出に用いる線量評価式について(案)[第13回クリアランス技術検討WG参考資料2]
 添付資料2:再利用・再使用の評価経路に係るクリアランスレベルの算出に用いる線量評価式について(案)[第13回クリアランス技術検討WG参考資料3]
 添付資料3:焼却処理の評価経路に係るクリアランスレベルの算出に用いる線量評価式について(案)[第13回クリアランス技術検討WG資料第13-5号]
 添付資料4:放射化物及びRI汚染物の埋設処分の評価経路に係るクリアランスレベル算出に用いるパラメータ一覧(核種に依存しないパラメータ)(案)[第13回クリアランス技術検討WG資料第13-3-1号]
 添付資料5:放射化物及びRI汚染物の再利用・再使用の評価経路に係るクリアランスレベル算出に用いるパラメータ一覧(核種に依存しないパラメータ)(案)[第13回クリアランス技術検討WG資料第13-3-2号]
 添付資料6:元素依存パラメータ一覧(案)[第12回クリアランス技術検討WG資料第12-3号添付資料5]
 添付資料7:核種依存パラメータ一覧(案)[第12回クリアランス技術検討WG資料第12-3号添付資料5]
 添付資料8:可燃物の焼却処理の評価経路に係るクリアランスレベル算出に用いるパラメータ一覧(核種に依存しないパラメータ)(案)[第13回クリアランス技術検討WG資料第13-6-1号]
 添付資料9:焼却処理シナリオで使用した元素及び核種に依存するパラメータ(案)[第13回クリアランス技術検討WG資料第13-6-2号]
資料第29-5号:クリアランスレベルの算出に用いるシナリオ等の妥当性評価に関する検討について(案)[第14回クリアランス技術検討WG資料第14-3号より引用、一部修正]
資料第29-6号:RI汚染物のクリアランス判断に係る技術的課題の整理(修正案)[第14回クリアランス技術検討WG資料第14-2-2号]

6. 議事録

○資料第29-1号に基づき、第28回放射線安全規制検討会の議事録の報告が行なわれた。
○資料第29-2号に基づき、近藤座長代理よりクリアランス技術ワーキンググループにおける検討の概要についての説明がなされた。
○資料第29-3号、資料第29-4号、資料29-5号、資料29-6号に基づき、事務局よりクリアランス技術ワーキンググループにおける検討の結果についての説明がなされた。
○クリアランス技術ワーキンググループにおける検討の結果に対して、コメントがある場合は、1週間以内に事務局まで連絡することとなった。

主な質疑応答

 ○資料第29-3号について
【古川委員】資料第29-3号のページ6の「4.放射線障害防止法へのクリアランス制度の導入に向けた今後の技術的検討課題」について、「今後の」という表現では、制度設計がまだできていないと考えられるため、表現の修正をしていただきたい。
【石井専門官】ご指摘の趣旨、了承。クリアランス技術検討ワーキンググループで検討して、再提示したい。

○資料第29-4号について
【山本(幸)委員】資料第29-4号の図表の表3について、アンケート調査は、医療機関のエネルギーの低いリニアックはあるが、研究・教育機関におけるもう少しエネルギーが高いリニアックがない理由如何。
【近藤座長代理】アンケートはご指摘のものも含めてすべて実施されている。ただし、クリアランス対象物量の最大という視点では、表3に記載されている施設において金属、コンクリートが最大になるため、この資料ではその他の施設まで載せていない。
【田中委員】図表の表6において、プラスチックは、廃棄物処理法上で埋立処理が可能であるが、東京都では埋立てを禁止する方向である。このような状況において、プラスチックの埋立てはできない方向で、焼却してエネルギーを回収する方向で検討してはいかがか。
 焼却灰は、「等」の表現をしており、ボトムアッシュ、フライアッシュを意味して用いていると考えるが、これらの性状は異なる。フライアッシュは、そのままでは埋立てできず、何らかの処理をした後に埋立てすることになる。
 社団法人日本アイソトープ協会で集荷して、現在保管されているものは、クリアランス対象となる種別の分別の対応ができるのか。
 産業廃棄物の規模を平均値等に想定して計算されているが、通常の今の埋立処分場に持っていけると考えているのか。このクリアランス対象の専用の処分場であれば、規模を小さく見積もれるのではないか。
【小佐古座長】様々な想定がなされ、そのうちで保守的なモデルで評価を行うということを様式化アプローチという。ここで、その想定より軽いものは議論の対象とならない。その合理性を担保するために、現行法での内容、国際的なシナリオ等を用いて検討しなければならない。この検討で用いた想定通りに実際に行わなければならないということではない。
【古川委員】日本アイソトープ協会では、プラスチック、紙等の分別を行っており、表6にある分類について現状の分別方法であれば問題ないと考えている。
 東京都では、プラスチックの埋立はしないが、他県ではまだ実施されている状況である。
 焼却灰については、フライアッシュの処理をするため、放射能濃度が処理した時に希釈されることになり、安全側の評価になると考える。

以上

お問合せ先

科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室

(科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室)