独立行政法人国立女性教育会館の評価等に関する有識者会議(平成30年開催)(第1回) 議事要旨
1.日時
平成30年7月26日(木曜日)10時~12時
2.場所
文部科学省生涯学習政策局会議室
3.議題
- 独立行政法人国立女性教育会館の業務実績評価について
- その他
4.出席者
委員
植草委員、黒瀬委員、萩原委員、村山委員
文部科学省
中野男女共同参画学習課長、田中男女共同参画学習課長補佐、毛利女性政策調整官 ほか
5.議事要旨
(1) 事務局から独立行政法人制度の概要と今年度の有識者会議の運営について説明が行われた。
(2) 国立女性教育会館から平成29年度事業実施及び主な成果の説明の後、業務実績に関する評価について質疑応答が行われた。有識者からの主な意見は以下の通り。
1-1 男女共同参画社会の実現に向けた人材の育成・研修の実施
- 女子中高生の学校については、日本経済団体連合会の後援をもらって寄附活動を進めているとのことであるが、予算面の自立に向け、企業の協力が重要になってくるため、引き続き、後援やタイアップ等の連携関係を広げていただきたい。
- 講師に大学教員を積極的に活用してみたらどうか。社会科学系の講座であれば、実験設備等が整っていない施設でも授業が可能であり、大学にとっても社会貢献となる。
- 女性関連施設相談員研修は、応募が増えてきているとのことで、とても良い研修であり、開催回数を増やすことも検討してはどうか。
- 困難を抱える人への対応ニーズが高まる中で、ケアする側(相談員)へのケアは大変重要な課題であり、今後、これに対応するプログラムの検討等が期待される。
1-2 男女共同参画社会の実現に向けた基盤整備のための調査研究の実施
- 「男女の初期キャリア形成と活躍推進に関する調査研究」は他では実施していない貴重な調査であり、引き続き、着実な実施が期待される。
- 性別役割分担意識を抜本的に解消するために、例えば男性側の問題に焦点を当てたものや、企業の取組についての調査研究を実施してみたらどうか。
- 最近の#MeToo運動に関連して、ハラスメントをテーマとした研究等も注目されるのではないか。
- 調査研究について、費用対効果の面から見ると効率的に実施できているといえる。
1-3 男女共同参画推進のための広報・情報発信
- FaceBookの“いいね”がまだまだ少ない印象。実際に来場した人にフォローや“いいね”をするよう積極的にアプローチすることで、情報発信が更に広がることが期待される。
- SNSではイベント情報の発信にとどまらず、男女共同参画の視点や考え方など、啓発を促すような発信をしたほうが良い。
1-4 男女共同参画の推進に向けた国際貢献
- 持続可能な開発目標(SDGs)の目標5の重要性をしっかりと入れ込んだ研修を行うべき。
- 国連と連携することで、事業の一層の広がりが期待できるのではないか。
1-5 横断的に取り組む事項
- 不規則勤務者が多くWLBに関心の高い日本医師会等、今まで考えていなかったような相手とつながっていくことも考えてみてはどうか。
2-6 予算執行の効率化
- 建物の老朽化が懸念されるが、アスベスト等特に危険性の高いものについては優先的に点検を行い、引き続き、安全面の確保に努めていただきたい。
3-1 自己収入の拡大
- PFI事業者とは損益分岐点の分析等も含めて議論し、収益確保に向けた取組が進められると良い。
4-4 適切な法人運営体制の充実
- テレワークの取得回数に上限を設けているが、どういうスタイルで実施するのか等を職場内でしっかり議論し、実情に応じて弾力的な運用ができることが望ましい。
4-5 PFI事業の適切な実施のための監視・協力
- 宿泊プラン等の内容については改善の余地が見受けられる。PFI事業者に対しては必要に応じて助言・アドバイスをするべき。
生涯学習政策局男女共同参画学習課
男女共同参画推進係
電話番号:03-5253-4111(2654)