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2   解   説


【重要有形民俗文化財の指定】


  えちごひめかわだに  
1    越後姫川谷のボッカ運搬用具コレクション  
             (706点)

    (1) 所有者   塩の道資料保存会
  (2) 所有者住所             いといがわ   ねち
新潟県糸魚川市根知
  (3) 員数及び内容       運搬用具   706点
  (4) 文化財の概要
           
1 化財の特色
   長野県と新潟県を結ぶ姫川沿いの松本街道で、塩や海産物の運搬を業としたボッカの使用した運搬用具が体系的に収集・整理されたコレクションで、従来手薄であった交易に係る運搬用具のコレクションの一つである。
2 化財の説明
   ボッカとは中部地方で物資の背負い運搬を業とした人たちを指していう言葉であり、また荷物の運搬の行為をも指す言葉である。
   この資料は、塩の道として著名な姫川沿いの松本街道で活動したボッカが使用した運搬用具で、昭和40年代末から地元の青年団が中心となって糸魚川市内で収集したものである。資料は背負運搬用具・牛方運搬用具・携行用具・衣類・その他営業用具からなる。なかでもショイコやニヅンボウなどの背負運搬用具と牛方運搬用具が中心となっている。
   これらの資料はこの地域で塩を中心に物資の運搬業務に携わり交易を担ったボッカの実態とその変遷の過程を示しており重要である。




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