○ | 歴史資料の部 |
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じんしんけんさかんけいしゃしん | ||
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壬申検査関係写真 | 565枚 |
大きさ | : | ステレオ写真 | 縦 約 7.0![]() ![]() |
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四切写真 | 縦 約20.0![]() ![]() |
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四切写真ガラス原板 | 縦 約24.3![]() ![]() |
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所有者 | : | 独立行政法人国立博物館(東京国立博物館保管) |
近代の文化財調査のさきがけである壬申検査(明治5年)の写真資料。ステレオ写真・四切写真の焼き付けと四切写真ガラス原板(湿板)を内容とする。これはステレオカメラと大型の暗箱カメラを使って、愛知・三重・京都・奈良の古社寺や彫刻・宝物類等を撮影したもので、中には正倉院開封の様子も含まれる。現在知られるまとまった文化財の写真としては最古のもので写真史上貴重であるだけでなく、近代文化財保護制度史上に貴重である。(明治時代) |
きたうらさだまさかんけいしりょう | ||
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北浦定政関係資料 | 1,095点 |
所有者 | : | 独立行政法人文化財研究所(奈良文化財研究所保管) |
古文献研究と実地調査に基づいて、山陵の比定や平城京・大和国条里の復原を行った北浦定政(1817〜71年)の事跡と学問を示す資料。定政は奈良近郊の町人の家に生まれ、津藩の金融業務を勤めるかたわら、研究を行った。その成果は明治以降に受け継がれ、今日の平城宮・平城京の歴史学・考古学的調査研究の基礎をなしている。北浦家に伝来した本資料は、定政の学問の方法と内容を示す一括資料として貴重である。 (江戸時代) |
てんかいばんもくかつじ | ||
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天海版木活字 | 264,688箇 |
大きさ | : | 縦 1.3![]() ![]() ![]() |
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所有者 | : | 宗教法人寛永寺 東京都台東区上野桜木1-14-11 |
徳川家康以下三代の将軍に仕え、江戸・寛永寺の開山となった僧天海(?〜1643年)が、将軍徳川家光を願主として寛永14年(1637年)から開板した一切経(天海版一切経)の制作に用いられた木活字群。天海版は我が国における最初の一切経刊行であり、江戸時代前期に盛行した活字を用いた出版(古活字版)の最後を飾る大事業の実態を示す資料として、我が国印刷文化史上重要である。(江戸時代) |
かいぼうぞんしんず | みながきやすかずひつ | ||
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解剖存真図 | 南小柿寧一筆 | 2巻 |
大きさ | : | 乾巻 縦 26.8![]() ![]() |
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所有者 | : | 学校法人慶應義塾 東京都港区三田2-15-45 |
淀藩の藩医を勤めた南小柿寧一(1785?〜1825年)が文政2年(1819年)に制作した人体解剖図集。寧一はオランダ医学を桂川甫周(かつらがわほしゅう)に学び、数多くの解剖に参加して詳細な解剖図を作成し、大槻玄沢(げんたく)編纂の『重訂(ちょうてい)解体新書』の附図制作も担当した。本書は実見の成果と蘭書からの知識に基づく総合的な解剖図集で、桂川甫賢(ほけん)・大槻玄沢・宇田川玄真(うだがわげんしん)ら当時の著名な蘭学者が賞賛を寄せている。江戸時代の実証的解剖図の到達点を示す資料として、我が国医学史上意義が深い。(江戸時代) |
いちごうごりょうしゃ | ||
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一号御料車 | 1両 |
大きさ | : | 車体寸法 長さ 734.0![]() ![]() ![]() |
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所有者 | : | 東日本旅客鉄道株式会社(交通博物館保管) 東京都渋谷区代々木2-2-2 |
明治10年2月5日の京都〜神戸間の鉄道開通式で、明治天皇が乗車した現存最古の御料車。英国人技師の指導のもと一部輸入材を用いて鉄道寮神戸工場で製造された木製二軸車である。台枠は木製、走行装置は木鉄混合製である。外装・内装とも英国様を基調とするが、内部の装飾や調度は明治初期の類例稀な工芸装飾を伝える。さらに鉄道創業期の客車として唯一車体構造を知りうる遺例として交通史上に貴重である。 (明治時代) |
てつどうこもんじょ | ||
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鉄道古文書 | 91点 |
所有者 | : | 東日本旅客鉄道株式会社(交通博物館保管) 東京都渋谷区代々木2-2-2 |
明治3年の鉄道掛の設置以降、数次の組織改編を経て明治26年に鉄道庁が廃止されるまでの期間の鉄道行政に関する公文書。監督官庁の変遷に従って四種に区分されるが、これらは新橋〜横浜間における鉄道開業から東海道線・東北本線の開通という基幹路線の整備にかかる予算・建設・組織等の実態を示す。関東大震災で一部焼失しているが、日本の鉄道創業期の基本政策を知りうる根本史料である。(明治時代) |