映像コンテンツ大国の実現に向けて

2008年2月25日
映像コンテンツ大国を実現するための検討委員会

1.経緯

 「映像コンテンツ大国を実現するための検討委員会」が2007年2月にとりまとめた提言を受け、「放送番組における映像実演の検討ワーキング・グループ」(以下、放送WG)の下に次のとおり研究会を設置し、それぞれ検討を行った。
 この度、この研究会の成果をとりまとめ、ここに報告するものである。

(1)ネット配信研究会

 放送番組のネット配信を進めるため、報酬の配分ルールを始めとする諸問題に関する関係者間の協議を行う。

(2)権利者不明の場合の第三者機関研究会

 放送番組の二次利用に際して、権利者が不明等の場合についての論点を整理するとともに課題の解決に向けた検討を行う。

(3)災害補償と保険研究会

 放送番組の製作現場において、事故等が生じた場合の補償の在り方について、関係者間で具体的な協議を行う。

2.検討成果とその活用

 各研究会の成果は、別添の報告書のとおりである。なお、ネット配信研究会と災害補償と保険研究会の検討成果については、昨年策定した「放送番組における出演契約ガイドライン」の内容を補完するものであるため、同ガイドラインに反映し、内容を改正した。
 今後は、同ガイドラインを関係団体、団体構成員に広く周知し、同ガイドラインが幅広く参照・活用されるための努力を行う。

3.今後の取組

 今後は、ガイドラインの実際の定着状況や運用状況を踏まえ、ガイドラインの点検・検証を行うとともに、契約に伴う実務上の課題等について引き続き検討を行う。
 また、権利者不明の場合の第三者機関の在り方について、CPRAと放送事業者との暫定的なルール(一任型権利処理の過渡期的受皿)の実施状況を踏まえ、引き続き検討する。さらに、海外展開の効果的な手法について意見交換を行うほか、新たな課題等があれば、必要に応じ委員を拡充して検討を進める。

次のページへ