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文化政策部会(第7回)議事録

1.日時: 平成16年1月9日(火曜日)10時30分〜12時30分

2.場所: 東海大学校友会館 望星の間(霞が関ビル33階)

3. 出席者:
(委員) 高階部会長、津田委員、富澤委員、川本委員、熊倉委員、都筑委員、中村(桂)委員、根木委員、山野委員、米屋委員
(文化庁) 河合文化庁長官、寺脇文化部長、尾山政策課長、西阪芸術文化課長ほか関係官

4. 概要
(1)  配付資料についての確認があり、前回議事要旨について、意見がある場合は1週間以内に事務局に連絡することとされた。

(2)  事務局より、「今後の舞台芸術創造活動の支援方策について(案)」説明が行われ、以下の意見交換が行われた。
(○:委員、△:事務局)
委員  1ページの下から9行目は「公演への支援」という表現が続くので、「優れた文化芸術団体への支援」という表現が、団体への運営助成と誤読されないだろうか。

委員  「公演への支援」というのが次にあるため誤解が生じるので、これをとればよいのではないのか。

事務局  ここは従来の取組について書いてあるのでこのようになっているが、後の部分へ悪影響を及ぼすようであれば、「公演への支援」という部分を落とすという考えもあるだろう。

委員  3ページの下の方に、「経済効率を求めるよりも」と書いてあるのは少し言い過ぎではないか。文化事業にも経済効率というものがあるのではないか。

事務局  これまで日本はどちらかというと経済的な効率性が中心だったが、今後は文化立国を目指して、文化芸術活動を重視していくという方向で原案を作成した。

委員  「経済効率を求めるよりも」を削除してはどうか。

委員  8ページの下の方の「鑑賞者の動向への配慮という観点を重視するあまり、単純に鑑賞者数の競い合いに陥ることは避けなければならない」というのは他の箇所と重複しているので、要らないのではないか。

委員  それでは片手落ちになりかねない。鑑賞者数という評価基準ばかりが強調されているきらいがあり、それ以外の価値判断というのもあることを付け加えておくべきではないか。

委員  単純に鑑賞者数だけの比較では困るが、鑑賞者の動向の配慮という観点を全く否定してしまうのもよくないので、「鑑賞者の動向への配慮という観点を重視するにしても、単純に...」ということでいかがか。

委員  9ページの一番最後の「学校教育の中においても、子どもたちの表現活動により一層積極的に取り組まれることを望みたい。」について「望みたい」では少し弱いので、「より一層積極的に取り組むことが望まれる」という表現でどうか。

委員  3ページの「創造活動が偏重する」の部分は、文章としてわかりにくいので、「これに加え」を「したがって」にして、「舞台芸術創造活動の評価を市場原理だけに委ねてしまうことは避けなければならない。」としてはどうか。

委員  7ページの3行目「地域の文化力が顕在化していない状況にある」というのは、少し表現が固いのではないか。

委員  地方の文化に情報の発進力を持たせる、日を当てるということが大事である。12ページに「文化芸術の評論家など、必要な人材を各地域に派遣する」とあるが、東京のジャーナリストもどんどん派遣した方がよいのではないか。

委員  「派遣」というと、中央の人間は地方より一段上という印象になってしまいよくないだろう。

事務局  「派遣」ではなく「交流」にしたらどうか。

委員  「地域からその活動を全国的な発信をする人や媒体などがないことに起因する発進力不足が見られる」とあるが、これは地域が発信力を持っていないのではなく、東京のジャーナリストの目が一極集中なためであって、この一極集中を直さないと絶対に文化は全国的にならない。

委員  情報がうまく流れないということなので、情報の流通を促進することを検討する旨を追加してはどうか。

委員  「各地域で行われている舞台芸術創造活動の取組の現状を様々な角度から取り上げ、全国に情報提供していくことも」とあるが、メディアに対する要望を表現するため、「いくことが必要であり、これにはマスメディアからの一層の協力が望まれる」というような表現にしたい。

委員  13ページの一番上で、「積極的」という用語が重なっているので、どちらかを言い換えた方がよい。

(3)  提言案の副題が検討され、「21世紀の日本の心を育むために」と決定された。

(4)  本日の議論を踏まえ、修正については部会長一任とされた。また、事務局より2月3日(火曜日)の文化審議会総会において部会長から提言について報告し、公表する予定との説明があり、閉会した。



(文化庁長官官房政策課)

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