○ | 資料2の1ページ目について、正規品市場規模は小売価格で計算したものか。また、侵害品市場規模は海賊版の価格で計算したものなのか、それとも小売価格で計算したものか。
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○ | 正規品市場規模、侵害品市場規模両方が小売価格で計算されている。
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○ | 中国、香港、台湾、韓国における正規品の価格を教えてほしい。
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○ | 韓国、香港、台湾は日本の定価のほぼ半分である。さきほどお見せしたCDは台湾がWTOに加盟する前に作成したもので、条約違反には当たらないものである。日本国内では千円台で売られていたが、台湾では500円くらいで売られている。
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○ | 海賊版の捉え方だが、海賊版は安いから買っているわけであり、正規品だったら買わない場合もある。したがって海賊版数に正規品の価格をかけて侵害品市場規模を計算すると、実態以上の数字になってしまうのではないか。
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○ | 台湾の場合には価格の良さだけでなく、歌手の異なる売れている曲だけを集めたコンピレーションアルバムを海賊版でつくっている、という内容の良さもあって海賊版が売れている。中国の場合には価格の良さだけで売れていると思う。
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○ | 日本がプレス契約しているレコード製作会社が契約枚数以上に作成して売っているような正規品の海賊版市場が水面下に存在している。したがって、ここでの侵害品市場の計算は妥当ではないか、と考える。
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○ | 海賊版を駆逐するために正規品を安くすればいいではないか、との議論もある。タイで実験的に行ってみたことはあるが、継続的に行うのは難しい。従って、何らかの取締りにより対応することが必要になってくる。
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△ | 現地で作成するなど、レコード、ゲームソフト等が海外ではどのような方式で売られているのか。
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○ | 資料2の図表6にあるとおり、日本のレコード会社が現地のレコード会社に原盤を渡して現地で作成させる、という原盤ライセンスが多い。この場合、先ほどもお話にあったとおり、過剰生産という問題があるので、日本からの現品を輸出する会社もあるが、原盤ライセンスよりも価格が高くなる。
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○ | 「プレイステーション2」のハードウェアについては、韓国では売られている。また中国ではまだ売られていないが、ハードウェアの海賊版が流通している。その他のハードウェア、ソフトウェアについて、正規品の販売状況が不明なので、調査したい。またハードウェアに関わらずパソコンで起動できるように改造されたゲームソフトの海賊版も流通していることも補足したい。
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○ | 侵害規模の試算は正確には難しい。もし正規品だったらという遺失利益の考え方を取って通常計算している。先ほどのお話にもあったとおり、過剰生産による海賊版の量もかなりあると思われるので、このような計算方法をとっている。 |