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文化審議会

2003年2月18日 議事録
文化審議会第34回総会議事要旨

文化審議会第34回総会議事要旨


1. 日   時:平成15年2月18日(水)14時〜16時

2. 場   所:霞が関東京會舘シルバースタールーム

3. 出席者:
(委員 )高階会長,北原副会長,阿刀田,井出,内館,岡田,川村,齊藤,富沢,中山,西,野間,野村,渡邊の各委員
(文部 科学省・文化庁)河村副大臣,池坊大臣政務官,河合文化庁長官,銭谷文化庁次長,森口審議官,寺脇文化部長,木曽文化財部長,鈴木文化財鑑査官,高塩政策課長ほか関係官

4. 概要
(1) 第3期文化審議会会長の選任が行われ,前期に引き続き,高階委員が会長に選任された。

(2) 事務局より,「文化審議会運営規則(案)」及び「文化審議会の議事の公開について(案)」についての説明があり,了承された。

(3) 事務局より,文化政策部会の設置について説明があり,了承された。

(4) 次のような意見交換が行われた。

   読書活動を盛んにすることが重要である。

   国語は文化の基幹であると言いながら,その理由が明確になっていない。その点を明確にしなければ,教員の理解や指導力の向上が望めないのではないか。

   日本人は,守るべき伝統を絶対に守らなければならない。

   教育者の側を教育することも重要である。基本方針は実効性のあるものとするべきである。

   文化芸術の振興は,裾野を広げることよりも,頂点を高めることがより重要ではないか。文化を積極的に発信しつつ,発信する中味のレベルを高めなければならない。文化政策部会ではそのことを話し合いたい。

   文化の概念は広いので,他省庁との連携が必要である。文部科学省も他省庁へ積極的に働きかけてほしい。

   文化の一極集中は是正すべきである。

   地方の視点は重要なので,地方からの発信を考えてもらいたい。

   金銭的な利益を得るために芸術を創造するのではないと言われるが,優れた文化芸術を生み出した者はそれに見合う報酬を得るべきである。

   文化財として指定されているか否かにかかわらず,人々が大切にしているものは文化財である。

   読書をすると知識が蓄積され,様々な成果につながる。小学校や幼稚園をバスで回る朝の読書運動を行っている。高額等の理由で手に入らない本を収蔵するのが本来の図書館のあり方ではないか。

   アジア諸国で法整備の支援を行っているが,日本の法制度を押し付けるのではなく,選びとってもらいたい。

   文化遺産を大切にすることについては,日本は力を入れているものの,欧米に遅れをとっている。世界に貢献するには,国内の問題をしっかり把握しなければならない。

   文化が破壊されていることについても,文化審議会で論議すべきではないか。

   日本の文化レベルの向上は大きな課題である。審議会で出た意見を現在の状況に生かすことが重要である。

   拝金主義に陥らないようにすべきだが,文化を創造する人が経済的に報いられるというのはよい。

   目に見えるものと目に見えないものを意識的に区別して,発信するべきである。

   「スーパー・イングリッシュ・ハイスクール」があるように,例えば「スーパー・歌舞伎・ハイスクール」があってもよい。文楽などに接する学生が,日常では完全にそれから切り離されているのはもったいない。

(5) 事務局より,第35回総会については追って連絡する旨説明があり,閉会した。


(文化庁長官官房政策課)

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