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文化審議会

2002/10/16 議事録
文化審議会第31回総会議事要旨

文化審議会第31回総会議事要旨

1.日  時平成14年10月16日(水)14時〜15時30分

2.場  所虎ノ門パストラル  ミモザ

3.出席者:
(委員)高階会長,北原副会長,岡田,関口,富沢,藤原,渡邊の各委員
(文部科学省・文化庁)池坊大臣政務官,河合文化庁長官,銭谷文化庁次長,丸山文化庁審議官,寺脇文化部長,木曽文化財部長,高塩政策課長ほか関係官

4.概要
(1)配付資料についての確認があり,前回議事要旨については,意見がある場合は1週間以内に事務局に連絡することとされた。

(2)事務局による文化芸術の振興に関する基本的な方針について(答申案)の前回からの修正点の説明後,質疑応答が行われた。(以下,○:委員,△:文化庁)

  自然は人間に比べ大きく,2ページの「自然と共生する」ではなく,「自然にはぐくまれる」と記述すべきである。また,「島国」の表現を改めてほしい。「文化財等の保存及び活用」における有形文化財の保存・修復に,「先端的な保存科学技術の萌芽を育てる」 とあるが,かえってそちらが中心になりかねない。

  先端的な科学技術のみを強調すべきでない。

  「成果を活かした施策を講ずる」などの表現でどうか。

  5ページの「文化的環境」とは何かわかりにくい。

  「大地からの手紙」は現在の危機観がでていてよい。2ページで文化を加味した経済活動について指摘しているのはよい。文化を日本の産業の発展に寄与させようとの意気込みが重要である。税制措置については具体的には記述は難しいか。

  基本方針であるので,個別の具体的な税制措置について記述するのは難しい。

  「国語の重視」については,国語教育の「質と量」の充実を記述してほしい。また,「文化発信の重視」は「世界平和に貢献する」ではなく,「人類への貢献」と記述すべきである。日本文化の普遍的価値を発信することは,人類への貢献となり,日本が可能な最大の国際貢献といえる。「学校教育における文化芸術活動の充実」の「我が国の伝統的な音楽に関する教育」の項目に,和楽器を入れたのはよいが,さらに文部省唱歌を盛り込んでほしい。唱歌,童謡などは叙情的でよい詩である。

  「国語についての理解」の題名は,もう少しかえられないか。

  「ニーズ」,「アイデンティティー」など外来語については,日本語に置きかえられるものは置きかえてほしい。

  「文化発信」における記述は,「アイデンティティー」を使わない別の表現でも可能だろう。

  メディア芸術祭は,既に実施されているものであり,「開催に一層力を入れていく」旨の意味がでる記述としてはどうか。

  全般的に「創造」との文言を頻繁に記述しすぎている。7ページの5も「共存は文化芸術の厚さであり」などの表現でどうか。

  「大地からの手紙」は,委員間の賛同が得られるのであれば,文責名をとるべきではないか。

(3)本日の議論を踏まえ,修正については会長一任とされ,事務局よりさらに,関係府省との協議を経て修正した案を送付,了解いただくとともに,当該案をパブリックコメントに公表すること,次回総会は11月28日(木)10時30分より霞が関東京會舘シルバースタールームで開催の予定との説明があり,閉会した。


(文化庁政策課)

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