国際地理オリンピック参加生徒の成績について

令和元年8月5日

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。この度、中国(香港)で開催された「第16回国際地理オリンピック」に参加した生徒が、銅メダルを獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
(共同発表:国際地理オリンピック日本委員会)

1.受賞状況

銅メダル1名

2.参加者

4名の高校生

3.受賞者詳細

 中尾(なかお) 俊介(しゅんすけ)さん

 洛星高等学校(京都府) 3年(18歳)

  銅メダル

(年齢は本大会終了時点のもの)
※中尾さんは2018年の国際地理オリンピックに出場。

4.参加国数/人数

  44か国・地域 / 166名

5.開催地/会期

中国(香港) / 令和元年7月30日(火曜日)~8月5日(月曜日)

6.派遣機関

国際地理オリンピック日本委員会

<参考資料>

◆大会概要

○国際地理オリンピックは、1965 年、エストニアの大学生が企画した「環バルト海地理競技会」をルーツとする。第1回大会は1996年にオランダで5か国が参加して開催された。
○2019年の中国大会は、第16回目。
○日本は、2008年から参加を開始し、毎回4名の選手を派遣。本年は10回目の参加。
○昨年は、43か国・地域から167名の生徒が参加し、日本はメダル獲得なし。
○本年は、44か国・地域から166名の生徒が参加し、日本は銅メダル1名受賞。

◆日本代表団(参加生徒)の日程

7月28日(土曜日) 成田発・香港着
     29日(月曜日) 現地強化研修1
  30日(火曜日) 現地強化研修2、選手集合       
  31日(水曜日) 開会式、ライティングテスト、フィールドワーク準備
8月 1日(木曜日) ポスタープレゼンテーション
      2日(金曜日) フィールドワークテスト
      3日(土曜日) マルチメディアテスト、文化交流
      4日(日曜日) エクスカーション
     5日(月曜日) 閉会式・表彰式
      6日(火曜日) 香港発・羽田着

◆参加生徒

  中尾(なかお) 俊介(しゅんすけ)さん

  洛星高等学校(京都府) 3年(18歳)

  銅メダル

 飯田(いいだ) 菜未(なみ)さん

 茨城県立土浦第一高等学校(茨城県) 3年(17歳)

 

  植山(うえやま) 隆斗(りゅうと)さん

  早稲田高等学校(東京都) 3年(17歳)

 

 髙野(たかの) 広海(ひろうみ)さん

 渋谷教育学園幕張高等学校(千葉県) 3年(17歳)

 

◆過去の国際地理オリンピックにおける日本代表の成績

2016年(第13回中国・北京大会)
       銀メダル2名、銅メダル1名(参加規模:44か国・地域、172名)
       ポスターセッションにおいて参加44 か国・地域の中で上位4 か国に与えられる優秀賞を獲得
2017年(第14回セルビア・ベオグラード大会)
       銀メダル1名、銅メダル1名(参加規模:41か国・地域、160名)
       ポスターセッションにおいて第1位を獲得。
2018年(第15回カナダ・ケベック大会)
   メダル獲得なし(参加規模:43か国・地域、167名)

◆国際地理オリンピック(iGeo= International Geography Olympiad)について

国際地理オリンピックは、1965年、エストニアの大学生が企画した「環バルト海地理競技会」をルーツとし、各国の地理学を学ぶ学生が集まり、共同で問題を作成し地理教育の未来を語り合いました。
その後、1994年に行われたIGU(国際地理学連合)の総会で、ポーランドとオランダの委員が、「国際地理オリンピック」の実施を提案し、1996年にオランダで5か国が参加して第1回が開催されました。
全参加者の約半数にメダルが与えられ、メダル受賞者のうちの金、銀、銅の割合はおよそ1:2:3です。

◆次回の国内大会について

次回の第14 回科学地理オリンピック日本選手権および第17 回国際地理オリンピック(2020年8月トルコ(イスタンブール)で開催予定)日本代表選抜大会は以下の通り開催予定です。
・第1次選抜試験 2019年12月14日(土曜日)全国34会場を予定。
内容はマルチメディアテスト。問題の約2割は英語による出題で、紙媒体の辞書のみ持ち込み可能。
・第2次選抜試験 2020年2月16日(日曜日)全国9会場を予定。
内容は地図・資料などの読解を中心にした記述式テスト。問題の約2割は英語による出題で、辞書については第1次選抜試験と同様。
・第3次選抜試験 2020年3月14日(土曜日)~15日(日曜日)関東地方で実施予定。
内容はフィールドエクセサイズで、フィールドワークをもとにした筆記・作図などの試験。
問題の約2割は英語による出題で、辞書については第1次選抜試験と同様。
各内容の形式は、国際地理オリンピックでのテスト形式に沿ったものになっています。募集期間は、9月1日(日曜日)~11月15日(金曜日)です。
詳細は国際地理オリンピックのホームページをご覧下さい。

◆参考資料に関するお問い合わせ先

国際地理オリンピック日本委員会実行委員会事務局
〒113-0032 東京都文京区弥生2-3-16
学会センタービル内 公益社団法人日本地理学会事務局付
E-mail:geolympiad@ajg.or.jp
電話:03-3815-1912
ホームページ

 

お問合せ先

文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課

伊藤、中島
電話番号:03-6734-4191

国際地理オリンピック日本委員会実行委員会事務局

井田、泉、秋本、滝沢
電話番号:03-3815-1912

(文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課)